新型コロナワクチンの安全性と副反応について知りたいですか?
厚生労働省の情報を元にQ&A形式で、ワクチン接種後の対処法やポリエチレングリコール(PEG)やポリソルベートのアレルギー反応、アナフィラキシーや接種後の「失神」や「血管迷走神経反射」についてご紹介!
ワクチン接種で新型コロナウイルスに感染するのかという点や、ワクチン接種後にくも膜下出血や急性大動脈解離が起きやすくなるかを学びたい方は必見です!
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コロナワクチン接種を受ける方法はこちらの記事をご参照ください。



ワクチンの対象者や優先順位について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください


ワクチン接種効果を学びたい方は「【コロナワクチン効果】予防・持続期間・年齢・基礎疾患・接種後感染・変異株・妊娠中免疫」の記事をご覧ください。

コロナワクチンの安全性と副反応
新型コロナワクチンの安全性と副反応について説明します。
ワクチン接種後の対処法
新型コロナワクチン接種後の対処法について、症状別に説明します。
かゆみ、痛み、腫れ、発熱、赤み
新型コロナワクチン接種後のかゆみ、痛み、腫れ、発熱、赤みの症状への対処法を説明します。
厚生労働省は発疹がかゆい場合は、冷やす、あるいは抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ることで症状が軽くなると以下のように説明しています。
Q ワクチンを接種して1週間くらい経ってから、腕にかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てきました。どうすれば良いですか。
A 発疹がかゆい場合は、冷やす、あるいは抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ることで症状が軽くなります。ワクチンの副反応であれば、数日で改善します。
mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン接種後、数日から1週間後くらい経ってから、接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てくることがあり、いわゆる「COVIDアーム」(または「モデルナアーム」)と呼ばれています(※1、※2)。ほとんどが武田/モデルナ社のワクチンで報告されています(※3)が、ファイザー社のワクチンでも稀に起こります。不快ではありますが、健康に害はなく、数日で自然に治ると報告されています。1回目の接種後にこのような症状が出た場合でも、基本的には2回目の接種を受けてもよいとされています。原因は、T細胞という免疫細胞が反応することにより起こる炎症と考えられています。
発疹がかゆい場合は冷やす、あるいは抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ると、症状が軽くなります。こうした成分は、市販の虫刺されの薬などにも含まれています。
こうした成分は、市販の虫刺されの薬などにも含まれており、以下2つの薬をどうぞ。
さらに具体的に、ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては、医師が処方する薬以外にも、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等))で対応することができると以下の様に説明しています。
もし、痛みがひどいときは、アセトアミノフェンやロキソプロフェン、イブプロフェン等の非ステロイド性抗炎症薬の内服で軽くなることもあります(※1)。症状が特にひどい、または数日経過しても軽快しない場合は、皮膚科医にご相談することをお勧めします。
(参考資料)
「モデルナアーム」(遅延性皮膚反応)の例(第64回厚生科学審議会予防接種・ ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第13回薬事・ 食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資 料より抜粋)
※1:CDC. What to Do If You Have an Allergic Reaction after Getting a COVID-19 Vaccine.
※2:N Engl J Med. 2021; 384:1273-1277
(Delayed Large Local Reactions to mRNA-1273 Vaccine against SARS-CoV-2)
※3:J Am Acad Dermatol. 2021;85:46-55.
(Cutaneous reactions reported after Moderna and Pfizer COVID-19 vaccination: A registry-based study of 414 cases)
※4:N Engl J Med. 2021; 384:403-416.
(Efficacy and Safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine)(出典:厚生労働省)
アセトアミノフェン配合の解熱鎮痛薬は【指定第2類医薬品】ナロン錠 48錠です。
ナロン錠 48錠
商品紹介
◆ナロン錠は、頭痛・歯痛・生理痛等でお悩みの方の解熱鎮痛薬です。アセトアミノ
フェン・エテンザミドの解熱鎮痛作用、ブロモバレリル尿素の鎮静作用により、
これらの痛みを効果的にしずめます。
◆本剤はピリン系の薬物を含まない解熱鎮痛薬です。
またメーカーである大正製薬のHPにはナロン錠について以下のように記載があります。
Q新型コロナワクチン接種直後のワクチンによる発熱や痛みに対しナロンシリーズを服用しても良いですか?
A服用可能です。
厚生労働省の新型コロナワクチンQ&Aにおいて「市販の解熱鎮痛薬」の例示として、アセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)が挙げられており、ナロンシリーズはすべて該当いたします。なお、使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って服用してください。
なお、コロナワクチン接種直後のワクチンによる発熱や痛みに対し市販の解熱鎮痛薬でも対応可能ですが、体調不良の人や症状が長引く人、妊婦や高齢者などの場合は主治医や薬剤師に相談すべきです。詳しくは「ワクチン接種後の発熱や痛みへの市販解熱鎮痛薬服用の注意点」をご覧ください。
新型コロナワクチン接種直後のワクチンによる発熱や痛みに対し、製薬メーカー元がナロンシリーズを服用しても良いとのことなので、安心して使用できます。
また他にも、例えばイブプロフェン配合の解熱鎮痛薬としては、イブA錠が小粒でのみやすく、生理痛・頭痛によく効きます。
イブA錠は、のみやすい小粒のフィルムコーティング錠の解熱鎮痛薬です。
メーカーのエスエス製薬の説明として以下のように記載があります。
イブA錠
痛み・熱にすばやくすぐれた効き目をあらわすイブプロフェンに、その鎮静鎮痛・解熱効果を高めるアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインを配合した製剤です。
生理痛・頭痛によく効く
イブプロフェンが生理痛や頭痛の痛みのもと(プロスタグランジンの発生)を抑制し、さらに鎮痛効果を助ける成分を配合。つらい生理痛・頭痛によく効きます。小粒のフィルムコーティングで、のどに引っかからずのみやすい。また、口に入れても苦味がありません。
新型コロナウイルスワクチン接種後の発熱や痛みへの対処法として購入されることをおすすめします。
また厚生労働省は、新型コロナの初期症状か、ワクチン接種による症状かを見分けるには発熱以外に、最近、咳や咽頭痛、鼻水、味覚・嗅覚の消失、息切れ等の症状が始まっていないかどうかが、手がかりとなると以下のようにも説明しています。
ワクチン接種後に比較的起きやすい症状としては、頭痛、疲労、筋肉痛、悪寒(さむけ)、関節痛などがあります。
ワクチンによる発熱か、新型コロナウイルス感染症かを見分けるには、発熱以外に、最近、咳や咽頭痛、鼻水、味覚・嗅覚の消失、息切れ等の症状が始まっていないかどうかが、手がかりとなります。(ワクチンによる発熱では、通常、これらの症状はみられません。)
ワクチンを受けた後、2日間以上熱が続く場合や、症状が重い場合、ワクチンでは起こりにくい上記の症状がみられる場合には、医療機関等への受診や相談をご検討ください。
(出典:厚生労働省)
これらの新型コロナワクチン接種による副反応は、新型コロナウイルスの初期症状と似ているので、区別するために以下の記事も併せてご覧ください。
- 【コロナ初期症状「発熱」】割合・対処法・感染力・外来・危険性
- 【コロナ初期症状「倦怠感」とは】どんな感じ?【だるい・疲労】
- 【コロナで頭痛症状を感じる割合】頭痛だけの時【薬を服用すべき?】
- 【コロナ初期症状「筋肉痛・関節炎」】背中が痛い・肩こり【なぜ?】
- 【コロナ初期症状「悪寒」】悪寒戦慄事例【発熱・震えが止まらない】
- 【コロナ初期症状「下痢」】発熱でお腹が痛い時は注意【腹痛の原因】
脇のリンパ節の腫れ
新型コロナワクチン接種後の脇のリンパ節の腫れの症状への対処法を説明します。
厚生労働省は以下のように説明しています。
Q ワクチン接種後に脇のリンパ節が腫れました。注意すべきことはありますか。
A ワクチン接種後に、接種した側の脇や首などのリンパ節が腫れることがありますが、時間の経過とともに自然に治ります。乳がん検診は、ワクチン接種前に受けるか、ワクチン接種後に受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤った判定がなされないよう、検診医にワクチン接種を受けたことを伝えると良いでしょう。(出典:厚生労働省)
ワクチン接種後に、接種した側の脇や首などのリンパ節が腫れることがありますが、時間の経過とともに自然に治りるとのことです。しかし、乳がん検診時は、ワクチン接種前に受けるか、ワクチン接種後に受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤判定されないよう、検診医にワクチン接種を受けたことを伝えるべきであるとのことです。

乳がん検査・マンモグラフィ
そして厚生労働省は、リンパ節の腫れについ以下のように詳しく説明しています。
新型コロナワクチン接種後に、接種した側の脇の下や首などのリンパ節が腫れることがあります。厚生労働省が実施した健康状況調査においても、例えばファイザー社のワクチン接種後に腋窩リンパ節腫大を含む反応性リンパ節腫脹が2%程度報告されています。なお、ワクチン接種後のリンパ節の腫れ自体は、免疫が反応しているためであり、時間の経過とともに自然に治るものです。
ワクチンによるリンパ節の腫れは、一時的なものですので、乳がんによって起こりうるリンパ節の腫れとは異なるものです。乳がん検診は、ワクチン接種前に受けるか、ワクチン接種後に受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤った判定がなされないよう、いつ、どちらの腕にワクチン接種を受けたか、検診医に伝えると良いでしょう。
なお、日本乳癌検診学会は、「検診としてのマンモグラフィや乳房超音波検査はワクチン接種前に施行するか、2回目のワクチン接種後少なくとも6~10週間の間隔をおいてから施行することが望ましい」としています。また、米国のブレスト・イメージング学会は、可能であれば乳がん検診は、1回目接種の前か、2回目接種から4~6週間の間隔をあけることを考慮することを推奨しています。
(参考資料)
日本乳癌検診学会「乳がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応の手引き」
Acad Radiol. 2021 Aug; 28(8): 1058-1071
(Lymphadenopathy Following COVID-19 Vaccination: Imaging Findings Review)
米国のブレスト・イメージング学会の推奨(出典:厚生労働省)
ファイザー社のワクチン接種後は、腋窩リンパ節腫大を含む反応性リンパ節腫脹が2%程度でる可能性があるということです。ファイザー社コロナワクチンが5~11歳へ対象年齢を拡大することについてはこちらの記事をどうぞ。

また日本乳癌検診学会は、検診としてのマンモグラフィや乳房超音波検査は、ワクチン接種前か、2回目のワクチン接種後少なくとも6~10週間の間隔をおいてから行うべきであるとのことです。
さらに米国のブレスト・イメージング学会は、可能であれば乳がん検診は、1回目接種の前か、2回目接種から4~6週間の間隔をあけるべきだと主張しています。
また、コロナワクチンを接種できない人とはどのような人か知りたい方は「【コロナワクチン接種できない人】注意が必要・基礎疾患持病・アレルギー・副反応・アナフィラキシー」の記事をどうぞ。ワクチンを接種するのに注意が必要な人や、基礎疾患(持病)のある人やアレルギーのある人はコロナワクチンを接種できるのかをご紹介!過去にアナフィラキシーが起こり、ワクチンを接種できるのか不安な方は必見です!

【アレルギー反応】ポリエチレングリコール(PEG)やポリソルベートが含まれる医薬品
新型コロナワクチンの副反応としてアレルギー反応が心配されている、ポリエチレングリコール(PEG)やポリソルベートが含まれる医薬品について説明します。
厚生労働省は以下のように説明しています。
Q アレルギー反応が心配されている、ポリエチレングリコール(PEG)やポリソルベートが含まれる医薬品にはどのようなものがありますか。
A 日本で承認されているポリエチレングリコールを含むワクチンは、ファイザー社及び武田/モデルナ社の新型コロナワクチンですが、ポリソルベートを含むワクチンは複数存在します。
日本で承認されているポリエチレングリコールを含むワクチンは、ファイザー社の新型コロナワクチンと武田/モデルナ社の新型コロナワクチンです。ポリエチレングリコールとの交差反応性が懸念されているポリソルベートを含んでいる既に承認されたワクチンは、アストラゼネカ社の新型コロナワクチンのほか、複数存在します(※)。
(※)沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(プレベナー13)、インフルエンザHAワクチン「第一三共」、組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(ガーダシル)、乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン(エンセバック)、5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(ロタテック)、不活化ポリオワクチン(イモバックス)など。
日本で承認されているポリエチレングリコールを含むワクチンは、ファイザー社及び武田/モデルナ社の新型コロナワクチンであるとのことです。
また、日本で承認されているポリエチレングリコールを含むワクチンは、ファイザー社の新型コロナワクチンと武田/モデルナ社の新型コロナワクチンです。さらに、ポリエチレングリコールとの交差反応性が懸念されているポリソルベートを含んでいる既に承認されたワクチンは、アストラゼネカ社の新型コロナワクチンのほか、複数存在するとのことです。
ファイザー社や、武田/モデルナ社、アストラゼネカ社コロナワクチンの特徴を詳しく学びたい方は以下3つの記事をそれぞれご覧ください。接種回数と接種間隔、有効性や安全性、受けられない人や注意が必要な人を紹介しています。



しかし厚生労働省は、そもそもポリエチレングリコールポリエチレングリコールは大腸内視鏡検査時に下剤として使用する医薬品をはじめ、様々な医薬品に添加剤として含まれており、ポリソルベートも同様に複数の医薬品に含まれていると、以下のように説明しています。
また、ポリエチレングリコールは大腸内視鏡検査時に下剤として使用する医薬品をはじめ、様々な医薬品に添加剤として含まれており、ポリソルベートも同様に複数の医薬品に含まれています。なお、ポリエチレングリコールは「マクロゴール」という名称で呼ばれることもあります。
(出典:厚生労働省)
また、このような医薬品に含有されている添加剤は検索することも可能であり、検索方法を踏まえて以下のように説明しています。
医薬品に含有されている添加剤は、各々の医薬品の添付文書で確認することができます。添付文書は医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページで検索することが可能です。
<検索方法>
(1)PMDAホームページの上部に「添付文書等検索」の欄がありますので、医師から処方された薬を検索したい場合は「医療用医薬品」を、薬局で購入した薬(OTC)を検索したい場合は「一般用・要指導医薬品」をクリックしてください。
(2)ある医薬品に含まれる添加剤を調べたい場合、画面左上にある「医薬品の名称」欄に薬の名前を入力すると、該当する医薬品の添付文書が閲覧できます。「医療用医薬品」の場合は「添加剤」の項目に、「一般用・要指導医薬品」の場合は「添加物」の項目に、含まれる添加剤(物)一覧が記載されています。
(3)ある添加剤(物)を含む医薬品を検索したい場合、「医療用医薬品」については、検索画面の左下にある「項目内検索」から「組成」を選択し、検索したい添加剤名(例:「ポリエチレングリコール」、「PEG」、「ポリソルベート」等)を入力の上、「検索」ボタンを押してください。「一般用・要指導医薬品」の場合、「添加物名」の欄に入力の上、「検索」ボタンを押してください。一方、ポリエチレングリコールは化粧品にも含まれていることがあります。化粧品については、含まれている成分が製品に表示されています。
(出典:厚生労働省)
新型コロナワクチンの仕組みについて詳しく学びたい方は「【コロナワクチンの仕組み】予防接種・どんな種類・集団免疫・筋肉注射は痛いか・mRNA」の記事をどうぞ。厚生労働省が公表している情報に基づき、ワクチンの仕組みとして、ワクチンや予防接種とは何か、ワクチンはどのようなものがあるか、集団免疫とは何か、筋肉注射とは何か(痛いのか?)という点を紹介しています。mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンと既存ワクチンの違いを学びたい方必見!

アナフィラキシーの症状と治療法
新型コロナワクチンの副反応として生じる、アナフィラキシーについて説明します。
厚生労働省は以下のように説明しています。
Q アナフィラキシーではどのような症状が出ますか。治療法はありますか。
A 皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状が急に起こり、血圧低下や意識レベルの低下を伴う場合もあります。薬の注射などで治療します。
薬や食物が身体に入ってから、短時間で起きることのあるアレルギー反応です。
じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合を、アナフィラキシーショックと呼びます。(出典:厚生労働省)
アナフィラキシーは皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状が急に起こり、血圧低下や意識レベルの低下を伴ったりするものであり、薬の注射などで治療するとのことです。
またじんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状も急に起こり血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合を、アナフィラキシーショックと呼ぶとのことです。
しかし厚生労働省は、アナフィラキシーの副反応は、コロナワクチンだけに限らずインフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告では、因果関係があるかどうか分からないものも含め、1シーズンで、約20件のアナフィラキシーが報告されていると以下のように説明しています。
アナフィラキシーは特定のワクチンだけに起きるものではなく、様々な医薬品やワクチンの投与後に報告されています。例えば、インフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告では、因果関係があるかどうか分からないものも含め、1シーズンで、約20件のアナフィラキシーが報告されています。
予防接種後に、息苦しさなどの呼吸器症状がみられれば、接種会場や医療機関で、まず、アドレナリン(エピネフリン)という薬の注射を行います。その後、症状を軽くするために、気管支拡張薬等の吸入や抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の点滴や内服なども行います。
接種後にもしアナフィラキシーが起こっても、すぐに対応が可能なよう、予防接種の接種会場や医療機関では、医薬品などの準備をしています。
(出典:厚生労働省)
コロナワクチンの予防接種後に、息苦しさなどの呼吸器症状がみられれば、接種会場や医療機関で、まず、アドレナリン(エピネフリン)という薬の注射を行います。その後、症状を軽くするために、気管支拡張薬等の吸入や抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の点滴や内服なども行うとのことです。
コロナワクチン接種後にもしアナフィラキシーが起こっても、すぐに対応が可能なよう、予防接種の接種会場や医療機関では、医薬品などの準備をしているとのことなので、ある程度安心してコロナワクチン接種をうけることができます。
コロナワクチンの副反応について、詳しく学びたい方は以下の記事をご覧ください。


接種後の「失神」や「血管迷走神経反射」とは何か
コロナワクチン接種後の「失神」や「血管迷走神経反射」とは何かを説明します。
厚生労働省によると以下の通りです。
Q 接種後の「失神」や、その原因ともいわれる「血管迷走神経反射」とは何ですか。
A 血管迷走神経反射は、緊張やストレスなどで起きる、血圧の低下、脈拍の減少などのことです。「失神」とは、意識を一時的に失うことをいいます。(出典:厚生労働省)
まず、血管迷走神経反射は、緊張やストレスなどで起きる、血圧の低下、脈拍の減少などのことであり、「失神」とは、意識を一時的に失うことを指すとのことです。
また厚生労働省は、失神と血管迷走神経反射は因果関係があると以下のように説明しています。
失神とは、一時的に脳への血流が減少することで意識を失うことを指します。その原因として最も多いのが血管迷走神経反射によるものです。血管迷走神経反射では、様々な原因によって、副交感神経が活発になり、血圧の低下、脈拍の減少などが生じます。睡眠不足や疲れている時、長時間立っている時、痛みや緊張などの精神的ストレスを感じた時などに、血管迷走神経反射は起こりやすくなります。失神する前に、通常、頭がふらふらしたり、吐き気、発汗などの症状を伴います。血管迷走神経反射自体は、横になって休むことなどで治るので、特に健康上大きな問題になることはありませんが、転倒により怪我をしてしまわないよう注意が必要です。
(出典:厚生労働省)
失神の原因として最も多いのが血管迷走神経反射によるものであり、血管迷走神経反射では、ストレスや睡眠不足などの様々な原因により起こりやすくなるとのことです。しかし血管迷走神経反射自体は、横になって休むことなどで治るので、特に健康上大きな問題になることはないが、転倒により怪我をしてしまわないよう注意すべきであるということです。
さらに厚生労働省は、緊張や痛みなどのストレスによって、血管迷走神経反射は、新型コロナワクチンに限らず、ワクチン接種時や血液検査の際に生じることがあるから、十分な睡眠をとり、接種後数十分間は椅子に座り、体調が優れない場合は体を横たえるなどの対策をとるべきだと以下のように説明しています。
緊張や痛みなどのストレスによって、血管迷走神経反射は、新型コロナワクチンに限らず、ワクチン接種時や血液検査の際に生じることがあります。ワクチン接種前には、十分な睡眠をとり、接種後15分は椅子に座る、体調が優れない場合は体を横たえるなどの予防が重要です。
また、ワクチン接種や採血の時に、血管迷走神経反射が起こり、気分が悪くなったり失神等を起こしたことがある方は、予診の際にその事を伝え、横たわって接種を受けたり、接種後は30分程度様子を見るなどの対策を取りましょう。
(参考資料)
血管迷走神経反射について(第21回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)
CDC. Fainting (Syncope) after Vaccination(出典:厚生労働省)
新型コロナワクチンの安全性と副反応についての詳細は「【ワクチン安全性と副反応】血栓症・心筋炎や心膜炎・高齢者・人体や妊婦への影響・健康被害への補償」をご覧ください。ワクチン接種後に血栓症が起きるのかや、心筋炎や心膜炎になる人がいるのか、高齢者で一番多い副反応を紹介しています。

ワクチン接種で新型コロナウイルスに感染するの?
ワクチン接種で新型コロナウイルスに感染することはあるのかについて説明します。
厚生労働省によると以下の通りです。
Q ワクチン接種で新型コロナウイルスに感染することはありますか。
A ワクチンを接種したことが原因で新型コロナウイルスに感染することはありません。
ワクチンを接種したことが原因で新型コロナウイルスに感染することはありません。ファイザー社、武田/モデルナ社、及びアストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、新型コロナウイルスの表面にある「スパイクタンパク質」のみの遺伝情報を用いたものであり、ウイルス全体の遺伝情報が含まれているわけではありません。このため、体の中で新型コロナウイルス全体が作られたり、新型コロナウイルスに感染することはありません。(出典:厚生労働省)
ワクチンを接種したことが原因で新型コロナウイルスに感染することはないとのことです。
その理由として、ファイザー社、武田/モデルナ社、アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは「スパイクタンパク質」のみの遺伝情報を用いたものであり、ウイルス全体の遺伝情報が含まれているわけではないからとのことです。
具体的なワクチンの種類や企業について、詳しくは「【コロナワクチン開発】見通し/種類/国内/AMED/国際貢献/生産体制/早期実用化」の記事をご覧ください。厚生労働省が公表している情報を元に、コロナワクチン開発の見通しや開発中のワクチンの種類、国内の開発状況やAMED支援のワクチン開発を説明しています。

ワクチン接種後にくも膜下出血や急性大動脈解離が起こるのか
ワクチン接種後にくも膜下出血や急性大動脈解離が起こるのかどうかについて説明します。
厚生労働省によると以下の通りです。
Q ワクチン接種後にくも膜下出血や急性大動脈解離が起きたと聞いたのですが、ワクチンとの関連はあるのでしょうか。
A 現時点において、ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも、くも膜下出血や急性大動脈解離が起こりやすいという知見はありません。くも膜下出血や急性大動脈解離は、偶発的に起こりうることから、ワクチン接種後に起きた場合でも、それだけで、ワクチンが原因で起きたというわけではありません。(出典:厚生労働省)
現時点において、ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも、くも膜下出血や急性大動脈解離が起こりやすいわけではないということです。
また厚生労働省は、日本で使用されている新型コロナワクチンで、ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも、こうした重い病気が起こりやすいということが確認されたとの報告はないと以下のように説明しています。
厚生労働省では、ワクチン接種後にくも膜下出血などが起きたという報告を公表しています。しかしながら、現時点において、日本で使用されている新型コロナワクチンで、ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも、こうした重い病気が起こりやすいということが確認されたとの報告はありません。
さらに厚生労働省は、ワクチン接種後にくも膜下出血や急性大動脈解離が起きたという事例は因果関係のある副反応ではないと以下のように説明しています。
ワクチン接種後に、くも膜下出血や急性大動脈解離が起きたという事例が報告されていますが、これらの病気はワクチンを接種しない人にもある程度の頻度で常に起こっています。多くの人がワクチンを接種しているので、偶然こうした病気がワクチン接種後に生じることもありえます。ワクチン接種後に起きた好ましくない出来事は、ワクチンと時間的に前後関係があっても、必ずしもワクチン接種のために起こった(因果関係のある)「副反応」というわけではありません。
重大な副反応が、ワクチン接種後に増えることがないかどうか、世界中で注意しながら評価が行われています。承認前に行った大規模な臨床試験だけでなく、承認後も継続的に安全性を確認しています。
国として予防接種の安全性を評価するため、副反応を疑う事例を収集しています。収集した事例はすべて公表しており、ワクチン接種後に死亡したり、重い病気になった事例も全て公表しています。
こうした事例について、専門家による評価を行っています。今後の国内外の報告状況等により、ワクチン接種との因果関係があるかどうかを検討していきます。もし、因果関係がある症状等が認められた場合にも、速やかに公表していく予定です。(参考資料)
(出典:厚生労働省)
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