【ワクチン安全性と副反応】審査・ファイザーと武田モデルナ違い・なぜ2回目副反応強い・市販解熱鎮痛薬

健康経営戦略
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新型コロナワクチンの安全性と副反応について知りたいですか?

厚生労働省の情報を元に、Q&A形式でワクチン審査の厳格性や、ファイザー社と武田/モデルナ社のワクチンの安全性の違いをご紹介!

副反応はどのようなものがあるのかや、なぜ2回目接種後の副反応は強いのか、市販解熱鎮痛薬を服用してよいのかを学びたい方は必見です。

ワクチン接種効果を学びたい方は「【コロナワクチン効果】予防・持続期間・年齢・基礎疾患・接種後感染・変異株・妊娠中免疫」の記事をどうぞ。

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コロナワクチンの安全性と副反応

新型コロナワクチンの安全性と副反応について説明します。

ワクチン安全性確保のための取り組み(審査の厳格性)

新型コロナワクチンの安全性の確保のため、日本政府はどのような取り組みをしているのか(審査の厳格性など)について説明します。

厚生労働省は以下のように説明しています。

Q ワクチンの安全性の確保のため、どのような取り組みをしていますか(審査の厳格性など)。
A 臨床試験の結果などに基づいて、ワクチンの安全性についての審査が行われます。国内でのワクチン接種の開始後は、副反応を疑う事例について、専門家による評価を行います。
臨床試験では、有効性・安全性等に関するデータを収集するため、健康な方や患者さんに協力してもらい、開発中のワクチンを実際にヒトに投与して試験します。その後、臨床試験の結果などに基づいて、ワクチンの有効性、安全性、品質についての審査が行われ、ワクチンが承認されます。

出典:厚生労働省

ワクチン安全性の確保のために臨床試験の結果に基づいて専門家による審査を行っていることがわかります。

なお、国内で薬事承認されている、

  • ファイザー社の新型コロナワクチンにおける臨床試験の主な結果はこちら
  • 武田/モデルナ社の新型コロナワクチンにおける臨床試験の主な結果はこちら
  • アストラゼネカ社の新型コロナワクチンにおける臨床試験の主な結果はこちら

をご覧ください。

また、厚生労働省は国内でのワクチンの接種開始後は、副反応を疑う事例を収集していると以下のように説明しています。

また、国内でのワクチンの接種開始後は、副反応を疑う事例を収集し、専門家による評価を行っています。この枠組みで収集された情報には、偶発的なものや他の原因によるものなど、予防接種との関連がない症状も含まれています。

出典:厚生労働省

さらに副反応についての詳しい情報は、

の記事をご参照ください。

このような報告結果の公表等を通じて、日本政府は安全性に関する情報提供を行っていきます。

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ファイザー社と武田/モデルナ社のワクチン安全性の違い

ファイザー社と武田/モデルナ社のコロナワクチン安全性の違いがあるのかについて説明します。

厚生労働省によると以下のように説明しています。

Q ファイザー社のワクチンと、武田/モデルナ社のワクチンの安全性には違いがありますか。
A いずれも、安全性を確認した上で承認され、世界各国で接種されています。接種後の軽い副反応については、症状ごとの頻度等に多少の違いがみられます。
ファイザー社のワクチンと武田/モデルナ社のワクチンは、いずれも臨床試験で安全性を確認した上で承認され、既に世界各国で接種されています。

つまり、ファイザー社のワクチンと武田/モデルナ社のワクチンは、いずれも臨床試験で安全性を確認した上で承認され、既に世界各国で接種されているんだから、どちらも安全なんだよ、ということです。

しかしワクチン接種後の副反応の違いはあると以下のように説明しています。

接種後の主な副反応として、いずれのワクチンも、接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛等が報告されています。異なる臨床試験の結果を単純に比較することはできませんが、臨床試験の結果では、武田/モデルナ社のワクチンの方がこれらの副反応の発生頻度が5~20ポイント程度高く報告されているほか、接種から1週間くらい経った後に、接種した場所の痛みや腫れなどがみられることが報告されています。

要するに、ファイザー社のワクチンと違って、武田/モデルナ社のワクチンの方が副反応の発生頻度が5~20ポイント程度高く報告されているし、接種から1週間くらい経った後に、接種した場所の痛みや腫れなどがみられるということです。

なお、新型コロナワクチンの誤情報については、こちらの記事をご覧ください。

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でも厚生労働省は、軽い副反応の頻度の違いを重視するのではなく、ファイザー社や武田/モデルナ社のいずれかのワクチンを接種できる時に接種すべきだ、と以下のように説明しています。

こうした症状の大部分は接種後数日以内に回復しています。さらに、いずれのワクチンも高い有効性があることを踏まえると、こうした軽い副反応の頻度の違いを重視するよりも、いずれかのワクチンを接種できる時に接種することをお勧めします。

また、いずれのワクチンも、添加剤の中に、稀なアレルギー反応との関連が懸念されているポリエチレングリコール(PEG)が含まれています。 国内における接種開始後の副反応の発生状況については、副反応疑い報告や健康状況調査等を行い、引き続き評価を行っていくことになります。

出典:厚生労働省

コロナワクチン開発については「【コロナワクチン開発】見通し/種類/国内/AMED/国際貢献/生産体制/早期実用化」の記事をどうぞ。厚生労働省が公表している情報を元に、コロナワクチン開発の見通しや開発中のワクチンの種類、国内の開発状況やAMED支援のワクチン開発を紹介しています。

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副反応の種類

新型コロナワクチン接種による副反応の種類を紹介します。

新型コロナワクチン接種による過去に報告されている副反応について、厚生労働省は以下のように説明しています。

Q これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。
A 注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。まれな頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生します。
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。

出典:厚生労働省

つまり、新型コロナワクチン接種による副反応の種類は、

  • 注射した部分の痛み
  • 疲労
  • 頭痛
  • 筋肉や関節の痛み
  • 悪寒
  • 下痢
  • 発熱
  • アナフィラキシー

の症状が現れるとのことです。

しかし新型コロナウイルスのワクチン接種が進むなか、「新たな問題」も起きています。ワクチンの副反応か、それともコロナの症状か判断が難しいという問題です。

接種後の発熱に関して、厚生労働省は「ワクチンを受けた後、2日間以上、熱が続く場合や症状が重い場合、医療機関等への受診や相談をご検討下さい」と呼び掛けています。というのも、コロナ感染の発熱を接種後の副反応と思い込み、受診を控えてしまう恐れがあるためです。

コロナワクチン接種による副反応と区別する必要がある「新型コロナウイルスの初期症状」について、詳細は「【コロナ初期症状】発熱・咳・倦怠感・頭痛・鼻水・下痢嘔吐・味嗅覚」の記事をご覧ください。この記事を一読することで、新型コロナウイルスの初期症状の全体像を把握することができます。

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しかしワクチン接種による副反応の症状は、接種後数日以内に回復すると以下のように説明しています。

現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。

出典:厚生労働省

また厚生労働省による、ファイザーと武田モデルナの、コロナワクチン接種後の副反応の症状と発現割合については以下の表と説明をご覧ください。

 

【ファイザーと武田モデルナ】コロナワクチン接種後の副反応の症状と発現割合 

【ファイザーと武田モデルナ】コロナワクチン接種後の副反応の症状と発現割合

その他のワクチン(ノババックス社が開発中のワクチン等)でも、ワクチン接種後に、 ワクチン接種と因果関係がないものも含めて、接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛等の症状がみられたことが論文等で報告されています。(詳細は、副反応に関する審議会資料をご覧ください。)

出典:厚生労働省

これをみると、ファイザーと武田モデルナの、コロナワクチン接種後の副反応の症状において、50%以上として最も多いのが接種部位の痛み、披露、頭痛ということがわかります。モデルナの場合のみ筋肉痛が加わります。

そして、10-50%の発現割合として、筋肉痛や悪寒、関節痛、発熱、接種部位の腫れが続きます。

ファイザーの場合は下痢や筋肉痛の症状が、モデルナの場合は吐き気や嘔吐、リンパ節症、発赤、紅斑の症状がそれぞれ加わります。

最後に、1-10%の発現割合として、ファイザーは吐き気や嘔吐、モデルナのは接種後7日以降の接種部位の痛みなどがあります。

ファイザー社や、武田/モデルナ社、アストラゼネカ社コロナワクチンの特徴を詳しく学びたい方は以下3つの記事をそれぞれご覧ください。接種回数と接種間隔、有効性や安全性、受けられない人や注意が必要な人を紹介しています。

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なお、コロナワクチンを接種して1週間くらい経ってから、腕にかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てきてしまい、発疹がかゆい場合は、冷やす、あるいは抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ることで症状が軽くなります。しかしワクチンの副反応であれば、数日で改善します。

出典:厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」

ワクチン副反応は不快ではありますが、健康に害はなく、数日で自然に治ると報告されています。1回目の接種後にこのような症状が出た場合でも、基本的には2回目の接種を受けてもよいとされています。原因は、T細胞という免疫細胞が反応することにより起こる炎症と考えられています。

発疹がかゆい場合は冷やす、あるいは抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ると、症状が軽くなります。こうした成分は、市販の虫刺されの薬などにも含まれており、以下2つの薬をどうぞ。

さらにコロナワクチン接種により、まれな頻度でアナフィラキシーが発生しています。アナフィラキシーの報告状況等は、こちらに掲載しています。もし、アナフィラキシーが起きたときには、接種会場や医療機関ですぐに治療を行うことになります。

コロナワクチン供給と接種の見通しについて詳しく知りたい方は「【コロナワクチン】供給と接種の見通し【日本への供給数・どのような研究開発】」の記事をご参照ください。

なぜ副反応は2回目の接種後が強いのか?

コロナワクチン接種後の副反応は、なぜ1回目の接種後より2回目の接種後の方が強いのかを説明します。

厚生労働省によると以下の通りです。

Q 副反応は1回目の接種後より2回目の接種後の方が強いと言われるのはどうしてですか。
A 1回目のワクチン接種でいくらか免疫がつくことで、2回目の接種の方が、免疫反応が起こりやすくなるため、発熱や倦怠感、関節痛などの症状が出やすくなります。

つまり、1回目のワクチン接種でいくらか免疫がつくことで、2回目の接種の方が、免疫反応が起こりやすくなるためとのことです。

副反応の違いについて、さらに詳しく以下のように説明しています。

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの接種に伴う軽い副反応の症状は、1回目の接種後よりも2回目の接種後の方が頻度が高いことが分かっています。海外の臨床研究の結果に加え、ファイザー社のワクチンの場合、接種開始後に実施された健康状況調査でもその傾向がみられます。1回目の接種で新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に対する抗体等ができます。そして2回目の接種時には、既にこれらの抗体等が誘導されていることから、接種されたmRNAを基に体内で1回目と同じスパイクタンパク質が作られると、1回目より強い免疫応答が起こり、発熱や倦怠感などの副反応がより出やすくなります。

出典:厚生労働省

詳しく新型コロナワクチンの仕組みについて知りたい方は、「【コロナワクチンの仕組み】予防接種・どんな種類・集団免疫・筋肉注射は痛いか・mRNA」の記事をご覧ください。厚生労働省が公表している情報に基づき、ワクチンの仕組みとして、ワクチンや予防接種とは何か、ワクチンはどのようなものがあるか、集団免疫とは何か、筋肉注射とは何か(痛いのか?)という点を紹介しています。mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンと既存ワクチンの違いを学びたい方は必見です!

【コロナワクチンの仕組み】予防接種・どんな種類・集団免疫・筋肉注射は痛いか・mRNA
新型コロナワクチンの仕組みについて知りたいですか? 厚生労働省が公表している情報に基づき、ワクチンの仕組みとして、ワクチンや予防接種とは何か、ワクチンはどのようなものがあるか、集団免疫とは何か、筋肉注射とは何か(痛いのか?)という点をご紹介...

ワクチン接種後の発熱への対処法

ワクチン接種後の発熱への対処法を説明します。

厚生労働省はワクチン接種後の発熱への対処法として、水分を十分に摂取し、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するべきであると、以下の通り説明しています。

Q ワクチンを受けた後に熱が出たら、どうすれば良いですか。
A ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、水分を十分に摂取し、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するなどして、様子をみていただくことになります。
ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、水分を十分に摂取し、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するなどして、様子をみていただくことになります。

出典:厚生労働省

ここにでてくる「解熱鎮痛剤」とは市販のものでもOKです。(出典:厚生労働省

さらに具体的に言うと、ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては、医師が処方する薬以外にも、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等))で対応することができます。また、発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。

アセトアミノフェン配合の解熱鎮痛薬は【指定第2類医薬品】ナロン錠 48錠です。

ナロン錠 48錠

商品紹介
◆ナロン錠は、頭痛・歯痛・生理痛等でお悩みの方の解熱鎮痛薬です。アセトアミノ
フェン・エテンザミドの解熱鎮痛作用、ブロモバレリル尿素の鎮静作用により、
これらの痛みを効果的にしずめます。
◆本剤はピリン系の薬物を含まない解熱鎮痛薬です。

出典:Amazon

またメーカーである大正製薬のHPにはナロン錠について以下のように記載があります。

Q新型コロナワクチン接種直後のワクチンによる発熱や痛みに対しナロンシリーズを服用しても良いですか? 

A服用可能です。
厚生労働省の新型コロナワクチンQ&Aにおいて「市販の解熱鎮痛薬」の例示として、アセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)が挙げられており、ナロンシリーズはすべて該当いたします。なお、使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って服用してください。
詳しくは厚生労働省の案内をご参照ください。
「厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A > ワクチンの安全性と副反応「ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか。
なお、ナロンシリーズを服用する前に説明書をよくお読みください。

出典:大正製薬HP

新型コロナワクチン接種直後のワクチンによる発熱や痛みに対しナロンシリーズを服用しても良いとのことなので、安心して使用できます。

また他にも、例えばイブプロフェン配合の解熱鎮痛薬としては、イブA錠が小粒でのみやすく、生理痛・頭痛によく効きます。

イブA錠は、のみやすい小粒のフィルムコーティング錠の解熱鎮痛薬です。

メーカーの‎エスエス製薬の説明として以下のように記載があります。

イブA錠

痛み・熱にすばやくすぐれた効き目をあらわすイブプロフェンに、その鎮静鎮痛・解熱効果を高めるアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインを配合した製剤です。

生理痛・頭痛によく効く
イブプロフェンが生理痛や頭痛の痛みのもと(プロスタグランジンの発生)を抑制し、さらに鎮痛効果を助ける成分を配合。つらい生理痛・頭痛によく効きます。

小粒のフィルムコーティングで、のどに引っかからずのみやすい。また、口に入れても苦味がありません。

出典:Amazon イブA錠 説明欄「メーカーより」

新型コロナウイルスワクチン接種後の発熱や痛みへの対処法として購入されることをおすすめします。

さらに厚生労働省は、新型コロナの初期症状か、ワクチン接種による症状かを見分けるには発熱以外に、最近、咳や咽頭痛、鼻水、味覚・嗅覚の消失、息切れ等の症状が始まっていないかどうかが、手がかりとなると以下のように説明しています。

このほか、ワクチン接種後に比較的起きやすい症状としては、頭痛、疲労、筋肉痛、悪寒(さむけ)、関節痛などがあります。

ワクチンによる発熱か、新型コロナウイルス感染症かを見分けるには、発熱以外に、最近、咳や咽頭痛、鼻水、味覚・嗅覚の消失、息切れ等の症状が始まっていないかどうかが、手がかりとなります。(ワクチンによる発熱では、通常、これらの症状はみられません。)

ワクチンを受けた後、2日間以上熱が続く場合や、症状が重い場合、ワクチンでは起こりにくい上記の症状がみられる場合には、医療機関等への受診や相談をご検討ください。

出典:厚生労働省

これらの新型コロナワクチン接種による副反応は、新型コロナウイルスの初期症状と似ているので、区別するために以下の記事も併せてご覧ください。

ワクチン接種後の発熱や痛みへの市販解熱鎮痛薬服用の注意点

ワクチン接種後の発熱や痛みへの市販解熱鎮痛薬を服用するにあたっての注意点を説明します。

厚生労働省は以下のように説明しています。

Q ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか。
A ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬で対応いただくことも考えられますが、特に下記のような場合は、主治医や薬剤師にご相談ください。
ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬(※)で対応いただくことも考えられますが、特に下記のような場合は、主治医や薬剤師にご相談ください。

・他のお薬を内服している場合や、妊娠中、授乳中、ご高齢、胃・十二指腸潰瘍や腎機能低下など病気治療中の場合(飲める薬が限られていることがあります。)
・薬などによりアレルギー症状やぜんそくを起こしたことがある場合
・激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合
・ワクチン接種後としては典型的でない症状がみられる場合(ワクチン接種後に起こりやすい症状や起こりにくい症状については、こちらをご覧ください。)

出典:厚生労働省

つまり、ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもいいけれども、体調不良の人や症状が長引く人、妊婦や高齢者などの場合は主治医や薬剤師に相談すべきであるということです。

また厚生労働省は、ワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服するべきではないと注意を促しています。

なお、ワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服することについては、現在のところ推奨されていません。

(※)市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。(アセトアミノフェンは、低年齢の方や妊娠中・授乳中の方でもご使用いただけますが、製品毎に対象年齢などが異なりますので、対象をご確認のうえ、ご使用ください。)

(参考資料)
CDC. Interim Clinical Considerations for Use of COVID-19 Vaccines Currently Authorized in the United States

出典:厚生労働省

なお、ここでいうイブプロフェン配合の薬としてはこちらをどうぞ。

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