死亡保険金額の平均を知りたいですか?
生命保険に加入する際、統計に基づく死亡保険金(死亡保障額)の相場を把握すべきです。
なぜなら、過剰(過小)な保険金額を設定してしまう失敗を回避できるからです。
- 世帯主と妻
- 年齢・年収・ライフステージ
毎に死亡保険金の平均を説明します。
「保険相談」を希望される方はこちらをご覧ください。
死亡保険金(死亡保障額)の平均金額
死亡保険金(死亡保障額)の平均金額について説明します。
- 生命保険会社と
- 共済
等を含めた金額である死亡保険金額の平均値は、平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」で確認できます。これは生命保険文化センターが3年に一度行っている調査に基づいたものです。2018年度(平成30年度)調査の結果から、保険金額の平均について説明していきます。
出典
生命保険に関する全国実態調査|調査活動|公益財団法人 生命保険文化センター公益財団法人生命保険文化センターは、公正・中立な立場で生活設計と生命保険に関する様々な情報を提供しています。(設立1976年)
世帯の死亡保険金(死亡保障額)の平均
世帯の死亡保険金(死亡保障額)の平均について説明します。
世帯あたりの死亡保険金額の平均は、加入契約数3.9件で2,255万円となっています。前回調査を行った2015年度時と比較して、保険金額は168万円減少しています。死亡保険金の減少の主な要因として、
- 加入する死亡保険金が相対的に低い高年齢層世帯の増加や
- 家族人数の減少による変化
が影響しているものと考えられます。
死亡保険金額の平均値を
- 世帯主と
- 妻
に分類して、各条件ごとに以下に説明していきます。
世帯主と妻の普通死亡保険金額の平均
世帯主と妻の普通死亡保険金の平均について説明します。
全生保の普通死亡保険金額の平均は以下の通りです。
- 世帯主の普通死亡保険金額
- 1,406万円(前回1,509万円)
- 妻の普通死亡保険金額
- 758万円(前回807万円)
それぞれについて具体的に説明していきます。
世帯主の普通死亡保険金額の平均
全生保における世帯主の普通死亡保険金額の平均は、1,406万円(前回1,509万円)です。前回の調査と比較して103万円減少しました。
これを機関別にみると、
- 民保では1,368万円
- (前回1,522万円)
- 簡保は351万円
- (前回411万円)
- JAは1,280万円
- (前回1,350万円)
- 県民共済・生協等は495万円
- (前回521万円)
となっています。
時系列でみると、民保では減少傾向が続いており、前回から154万円減少しています。
出典
なお、上記の分類における共済と保険の違いについて、詳細はこちらの記事をご覧ください。
妻の普通死亡保険金額の平均
妻の死亡保険金(死亡保障額)の平均について説明します。
妻の普通死亡保険金額(全生保)の平均は、758万円(前回807万円)です。前回の調査結果と比較して49万円減少しています。
これを機関別にみると、
- 民保では708万円
- (前回777万円)
- 簡保は309万円
- (前回348万円)
- JAは935万円
- (前回901万円)
- 県民共済・生協等は338万円
- (前回328万円)
となっています。
出典
妻の普通死亡保険金額(全生保)の分布
妻の普通死亡保険金額(全生保)の分布をみると、「200~500万円未満」が21.4%と最も多いです。それ以降として、
- 「500~1,000万円未満」
- ( 16.9%)
- 「1,000~1,500万円未満」
- ( 12.5%)
が続いています。
出典
年齢別の死亡保険金(死亡保障額)の平均
年齢別の死亡保険金(死亡保障額)の平均について説明します。
全生保の世帯普通死亡保険金額について世帯主年齢別にみると、「50~54歳」が最も高く3,183万円です。
時系列でみると、
- 「35~39歳」
- 「40~44歳」
- 「50~54歳」
- 「55~59歳」
の層では平成18年以降一貫して減少傾向が続いています。
出典
世帯主年齢・年収別の死亡保険金(死亡保障額)の平均
世帯主年齢・年収別の死亡保険金(死亡保障額)の平均についてそれぞれ説明します。
世帯主年齢別の死亡保険金(死亡保障額)の平均
世帯主年齢別の死亡保険金(死亡保障額)の平均について説明します。
民保の世帯普通死亡保険金額について世帯主年齢別にみると、「40~44歳」が最も高く2,968万円です。
時系列でみると、
- 「35~39歳」
- 「40~44歳」
- 「50~54歳」
の層では平成18年以降減少傾向が続いています。
出典
世帯年収別の死亡保険金(死亡保障額)の平均
世帯年収別の死亡保険金(死亡保障額)の平均を説明します。
世帯年収別にみると、全生保と民保ともに世帯年収が高くなるほど加入金額も高いです。世帯年収「1,000万円以上」では、
- 全生保が4,113万円
- 民保が3,782万円
となっています。
出典
ライフステージ別の死亡保険金(死亡保障額)の平均
最後に、ライフステージ別の死亡保険金(死亡保障額)の平均について説明します。
世帯主の普通死亡保険金額(全生保)は、「末子乳児」から「末子高校・短大・大学生」までは2,000万円を超えています。また、「末子乳児」では2,230万円と最も高くなっている一方で、「高齢夫婦無職( 60歳以上)」では603万円となっています。妻の普通死亡保険金額(全生保)は、「末子保育園児・幼稚園児」で990万円と最も高くなっています。
出典
上記の図から、子供が乳児が生まれた頃から、死亡保険金額が高く設定されていることがわかります。これは、万が一のことがあった場合にかかる経済的負担が増加するためだと考えられます。
将来の教育費負担も考慮した保険金額の設定をするとよいでしょう。
まとめ
死亡保険金額の平均は、
- 性別
- 年齢
- 収入
- ライフステージ
等によって異なっています。また、万が一に備える保険金額は、それぞれの各家庭の貯蓄残高や備える時期によっても異なります。この記事においては、あくまでも参考にするために平均値を説明しましたが、平均値は各家庭にとってふさわしい保険金額ではありません。そのため、まずは必要保障額を明確にすることが重要です。必要保障額の計算方法について、詳細はこちらの記事をご参照ください。
必要な保障額は明確になったが、
- どの商品に加入するべきかがわからない、
- どのように選択すればいいのかわからない
などという方は、保険のコンサルタントに相談してみましょう。
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