【健康寿命と平均寿命の違い】老後のリスクに備える【健康増進保険】

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健康寿命平均寿命の違いについて知りたいですか?

  • 健康寿命は健康に生活できる期間、
  • 健康寿命平均寿命の差は、不健康な期間

を指し、老後のリスクに対する備えが必要です。

それらに対し、生命保険や貯蓄で備える必要性や、最近増加傾向にある健康増進型保険について知りたい人は必見です。

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健康寿命とは

健康寿命とは、端的に言うと、「健康に生活できる期間」のことを指します。

健康寿命について理解するためには、まず平均寿命の意味から理解する必要があります。

平均寿命とは、0歳のときに、その後何歳まで生きられるかを統計的に予測した「平均余命」のことです。

日本は世界でトップレベルの長寿国です。具体的に言うと、厚生労働省「平成30年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命

  • 男性81.25年
  • 女性87.32年

となっており、以下の表は「主な年齢の平均余命」を示しています。

主な年齢の平均余命

主な年齢の平均余命

出典

厚生労働省

平成30年簡易生命表の概況

上記の表によれば、前年より男性は0.16年、女性は0.05年延びて過去最長を更新しています。医療技術が進歩するとともに、今後も寿命は伸び続けていく可能性があります。また、厚生労働省の同資料における「平均寿命の年次推移」によれば、高齢まで生存する可能性も年々上がってきています。以下のその表です。

平均寿命の年次推移

平均寿命の年次推移

出典

厚生労働省

平成30年簡易生命表の概況

平均寿命に関して、男女が90歳まで生存する確率は以下の通りです。

  • 男性
    • 4人に1人(26.5%)
  • 女性
    • 2人に1人(50.5%)

人生100年時代という言葉がある通り、今後は多くの人が100歳まで生存する社会が訪れる可能性があります。

以下の表は、該当する年齢まで生存することができる確率を示しています。例えば、平成30年において90歳まで生存する確率は、

  • 男性
    • 26.5%
  • 女性
    • 50.5%

であることがわかります。

生命表上の特定年齢まで生存する者の割合の年次推移

生命表上の特定年齢まで生存する者の割合の年次推移

出典

厚生労働省

平成30年簡易生命表の概況

そして、健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とされています。端的に言えば、健康寿命は健康でいられる期間、ということもできます。日本は平均寿命だけでなく、健康寿命でも世界トップクラスです。具体的には、2018年時点の日本人の男女別の健康寿命は、

  • 男性
    • 72.14年
  • 女性
    • 74.79年

です。

出典

健康寿命、男女とも延びる 男性72歳・女性74歳 - 日本経済新聞
厚生労働省は9日、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2016年は男性72.14歳、女性74.79歳だったと公表した。前回(13年時点)と比べ男性が0.95歳、女性は0.58歳延びた。平均寿命との差...

健康寿命と平均寿命の違い

健康寿命平均寿命の違いについて説明します。

通常、健康寿命平均寿命が同じということはなく、平均寿命のほうが長くなっています。健康寿命は「健康な期間」を意味しているため、健康寿命平均寿命の差は、「不健康な期間」であるといえます。したがって、基本的にはこの二つの期間は、短ければ短いほど良いことであり、いかに差を短くすることができるかは世界の各国にとっての大きな課題の1つでもあります。

次に、統計的なデータに基づいて考えてみましょう。

以下の厚生労働省の「健康寿命平均寿命の推移」のグラフをご覧ください。

健康寿命と平均寿命の推移

健康寿命と平均寿命の推移

出典

厚生労働省

第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料

日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、平成28(2016)年時点で、

  • 男性が72.14年、
  • 女性が74.79年

となっています。それぞれ平成22年(2010)年と比較して延びています(平成22年→平成28年:男性+1.72年、女性+1.17年)。

さらに、同期間における健康寿命の延びは、平均寿命の延び(平成22年→平成28年:男性+1.43年、女性+0.84年)を上回っています。つまり、日本人はどんどん平均寿命が延びていますが、それ以上に健康寿命も延びているということです。

 

老後のリスクに備えるには

老後のリスクに備えるにはどうするべきかということについて説明します。

健康寿命と平均寿命の差に対する備え

健康寿命と平均寿命の差に対する備えについて説明します。

誰でも人生最後の直前まで健康でいられるのが理想です。しかし、不健康な期間(健康寿命と平均寿命の差)が平均で10年ほど存在することから、この期間を不自由なく過ごすために、事前に何らかの対策を講ずる必要があります。

例えば経済的な備えをしておくのであれば、貯蓄や生命保険で備えるのが適しています。というのも、不健康になる理由の大部分は、病気やケガであるためです。さらに詳しく見ていきましょう。

生命保険で備える

病気やケガをしたときに、経済的な心配をしなくて済むようにするためには、

などが考えられます。また介護が必要になったときの心配に備えるのであれば、介護保険が適しています。いずれの場合であったとしても、健康寿命を超えた後に対する備えも必要であるため、保険期間はできる限り終身にしておくのが無難です。なぜなら、例えば保険期間が70歳満了の医療保険に加入していたとします。その場合、平均の健康寿命として男性は71歳、女性は74歳で迎えてしまうのにも関わらず、それ以降の一番保障の必要性が高まる時に医療保障がなくなってしまいます。もし医療保険に新たに加入しようとしても、審査により健康状態を理由に加入を断られてしまう可能性もあります。

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貯蓄で備える

保険に頼ることなく、前もってコツコツと貯蓄をすることにより、現金で備えるという方法もあります。もちろん貯蓄(現金)はあらゆる分野へ対応できる自由度の高いものなので、備え方としては間違っているわけでありません。しかし貯蓄は、「小さな備えで、大きな保障を確保することができる」保険とは異なり、貯蓄額と備えの大きさは同じです。したがって、長期間かけて計画的に貯蓄を継続していく必要があり、貯蓄をスタートした時点、たとえばお金が少ない社会人になりたての頃の段階で、病気やケガに備えることは難しいかもしれません。

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健康増進型保険

ここまで説明してきたように、老後のリスクに備えるためには、貯蓄や保険で経済的な備えをする必要があります。しかし、そもそも病気や怪我を予防し、健康であり続ける方がよいことは明らかです。そこで、昨今では健康増進をサポートする動きが増えてきています。例えば、生命保険商品のなかには、良好な健康状態を継続していくことにより、保険料が安くなる健康増進型保険も登場してきており、保険商品の種類も増加傾向にもあります。健康増進型保険とはどのような保険なのか、詳しくみていきましょう。

健康増進活動をすれば、保険料が安くなる

健康増進型保険とは、将来の病気やケガに備える保険という点では通常の保険と同様です。しかし、適度な運動をするなど、健康寿命を延ばすための行動習慣を継続することで、加入時より保険料が安くなります。つまり、健康であり続けることで、保険料を節約できる効果が期待できるというものです。人によっては運動が健康に良いとわかっていても、運動習慣を継続することが簡単なことではないと感じる人もいるかもしれません。そこで健康増進型保険に加入することによって、健康寿命を伸ばすためのモチベーション維持にもつながるでしょう。

また、それ以外にも例えば

  • 良好な健康状態を継続することで、加入したときより保険料が安くなる
  • 一定期間給付金の支払いがなければ、健康祝金を受け取ることができる

などという様々な健康増進型の保険商品も発売されています

健康増進型保険は増加傾向

今後日本人の平均寿命が延びるほど、健康で長生きすることの重要性は、

  • 個人にとっても
  • 社会にとっても

増していくはずです。その結果、健康増進型の保険商品が新発売されるだけではなく、健康であることによって、さらに

  • 保険料や
  • 保障

等が優遇される傾向が増していく可能性もあります。

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まとめ

健康寿命とは、健康でいる期間のことを指します。

健康寿命平均寿命の差は不健康な期間であり、平均で9~12年です。

不健康な期間には、生命保険と貯蓄で備えるようにしましょう。

ここまでの説明で、「健康寿命平均寿命の違いは理解できたが、どの保険が自分に適しているのかがわからない」と感じている人もいるはずです。

そのような場合は、保険のプロに無料で「保険相談」してみるのも一つの方法です。

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