森岡毅氏と西武園ゆうえんちとの協業について知りたいですか?
マーケティング精鋭集団「刀」の代表を務める森岡毅氏が、西武園ゆうえんちとの協業を行うに至った経緯や、西武園ゆうえんちはなぜリニューアルが必要なのかという点を踏まえて紹介します。
経営者やビジネスパーソンは必見です。
森岡毅と西武園ゆうえんちの協業
森岡毅氏が代表を務めるマーケティング精鋭集団「刀」と西武園ゆうえんちとの協業が、2019年9月5日(木)に以下のように公表されました。
西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:若林久、以下「西武鉄道」)は、株式会社刀(本社:東京都港区、代表取締役CEO森岡毅、以下「刀」)と協業し、2020年に開業70周年を迎える「西武園ゆうえんち」をリニューアルすることを決定しました。
出典
西武鉄道HP
https://www.seiburailway.jp/news/news-release/2019/20190905seibuenyuenchi_renewal.pdf
西武園ゆうえんちは埼玉県所沢市にある遊園地で、西武鉄道株式会社が所有し、西武レクリエーション社が運営しています。
西武鉄道が所有し、グループ会社の西武レクリエーションが運営している。
住所 埼玉県所沢市山口2964
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西武園ゆうえんち - Wikipedia
今回は、西武園ゆうえんちが2020年に開業70周年を迎えるため、リニューアルされるところを森岡毅氏がコンサルティングを行うという取り組みです。
このリニューアルは開業70周年事業として行われ、2021年にリニューアルオープンされる予定です。
このリニューアルは開業70周年事業として取り組み、2021年の開業を目指しています。
出典
西武園ゆうえんちは、なぜリニューアルが必要?
なぜこのようなリニューアルを行う必要があるのかという点を説明します。
入場者数の減少
まず、西武園ゆうえんちは1950年に開業しました。
その後多数の顧客が来場し、1988年には年間で約194万人もの入場者数に達し、大人気の遊園地として君臨していました。
しかし時は流れ、2018年にはたった49万人しか来場客が訪れていません。
西武園ゆうえんちは1950年に開業し、1988年度には年間約194万人ものお客さまにご来場いただくなど活況を呈していましたが、施設の老朽化や余暇の過ごし方の多様化、消費者ニーズの変化などを受け、徐々に入場者数が減少し、2018年度の年間入場者数は約49万人となっています。
出典
西武園ゆうえんちの約49万人という入場者数は、大分ハーモニーランドの入場者数43万人より少し上といった程度でしかなく、首都圏にしてはかなり少ないことがわかります。
また東京サマーランドの入場者数81万人に負けており、プール以下という位置づけです。
さらに、森岡毅氏がV字回復させたUSJの入場者数1460万人と比較すると1/29です。
各テーマパークの2018年入場者数は以下の通りです。
出典
東洋経済業界地図2019年版業界地図の見方
https://store.toyokeizai.net/user_data/contents/gyoukai/gyoukai2019_mikata.pdf
この入場者数の減少の原因は、西武園ゆうえんちの施設が老朽化してきたり、余暇の過ごし方が多様化してきたせいで、消費者ニーズが西武園ゆうえんちと合わなくなってきたことをも意味しています。
そこで西武鉄道は、今回のリニューアルを持って現状を打破したいと考えるに至りました。
その結果、森岡毅氏がUSJに入社した2010年当時は730万人台だった入場者数を、2017年には1460万人へと業績をV字回復させた経緯を持つ、森岡毅氏に声がかかったのです。
森岡毅氏の業績について、詳細はこちらの記事をご覧ください。

株式会社刀は、「マーケティングで、日本を元気に」という大義名分のもとで、日本を活性化する地方創生に取り組んでいます。
“ マーケティングで日本を元気にしたい ”
出典
株式会社刀HP
今回の西武園遊園地のリニューアル計画は、刀の大義名分と一致し、大きな改革につながることが予想されます。
西武園ゆうえんちはUSJとはバッティングしない
しかし私は今回の西武園ゆうえんちとの協業を知った時に、若干の違和感を覚えました。
というのも森岡毅氏は以前のインタビューでは、同業他社の事業は請け負うことはないと回答していたからです。
以下のような2つのポリシーは持ちたいと思います。
1つは侍、武士としての作法であり、「自律したいこと」といってもいいかもしれません。
やはり、自分自身の作品として思い入れがあるUSJに直接的にダメージを与える地元競合のお手伝いは、しばらくは遠慮したいと思います。
出典
東洋経済オンライン
しかし距離的に、埼玉の所沢市にある西武園ゆうえんちと、大阪のUSJでは顧客がバッティングしないであろうとの考えから協業を決定したことと思われます。
協業をする期間
また今回の協業をする期間としては、3年から5年にかけて改革を行っていくと思われます。
というのも以前ダイヤモンドオンラインのインタビューで、株式会社刀が提供するコンサルティングについて、以下のように回答しているからです。
契約期間は少なくとも3年。
実際には5年くらいかかります。
最初から「その覚悟を持って改革したい」という相手としか組むことができないと、私たちは考えています。
出典
ダイヤモンドオンライン
また、2019年9月5日の時点で、森岡毅氏はすでに2年の年月をかけて西武園ゆうえんちのリニューアル構想に取り組んでいるとのことです。
そのため、かなり昔から森岡毅氏は今回の協業を温めてきたとも言うことができます。
森岡毅氏は、
- 同時並行で進めている丸亀製麺との協業や、
- 既に具体的な場所や来場者数を見込んでいる沖縄テーマパーク計画、
- さらには未開拓の金融業界に参入し農林中金NVICとの協業
など、ひっぱりだこの森岡毅氏ですが、今回西武園ゆうえんちのリニューアルプロジェクトにおいても、きっとUSJを劇的に変えた時と同様に、素晴らしい改革を成し遂げてくださることでしょう。
もっと知りたい
森岡毅氏による「グリーンピア再生劇」について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。

マーケティング精鋭集団「刀」についてはこちらの記事をどうぞ。

森岡毅氏が2019年に出版したベストセラー書籍「苦しかったときの話をしようか」において、キャリア論を執筆した理由を知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

森岡毅氏が次に手がけて欲しいレゴランドについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。

森岡毅氏が以前出演したNHKのプロフェッショナルの流儀についてはこちらの記事をどうぞ。

マーケティング精鋭集団「刀」のメンバーである、佐藤大介氏と堀要子氏について、詳しくはこちらの2つの記事をご覧ください。


森岡毅氏が手掛けた大ベストセラー本を選ぶ際は、こちらの記事を参考にされてください。

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