根性論を否定していいのは本当に努力している人だけ【プラシーボ効果】

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根性論を否定していいのは本当に努力している人だけ【プラシーボ効果】
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根性論について知りたいですか?

根性論は古いものと考えられている傾向があります。

しかし実は現代において万能の効果を発揮するものが、根性論であると言えるのです。

プラシーボ効果を踏まえて、根性論を否定していいのは、本当に努力している人だけという点を説明します。

 

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根性論

根性論について説明します。

根性論とは

根性論というものは、スポーツの世界や営業職の現場などにおいて、以前までは推奨されていた傾向があります。

例えばスポーツをする時は、水を飲まない方が良いなどと言われていたことに代表されます。

しかし夏場などにスポーツで汗をかいた時に水分を摂取しなければ、脱水症状になってしまい、酷い時には死亡してしまう場合もあります。

スポーツ業界では、以前までは水を極力摂取しない方が良いと指導されていたにもかかわらず、現代では水分は積極的に摂取した方が良いと言われるようになり、180度やり方が変わったことになります。

ここまでの話を聞くと、根性論というのは根拠のない定説を信仰する、間違った宗教のようなものであり、根性論で物事を進めたり問題を解決しようとすることは、一見すると誤っているかのように感じられるかもしれません。

しかし実はそうではありません。

なぜなら、根性論を否定しているのは、本当に努力している人だけだからです。

その理由を具体的に説明していきます。

仕事における根性論

根性論は仕事において、特に営業職などで重要性が主張されています。

例えば飛び込み営業の成果が出ないのは根性が足りないからであり、やる気があればもっと高い成果が出ているはずだなどと上司から叱咤激励を受けるのです。

しかしながらこの叱咤激励の方法は一部は誤っていますが、一部は正しいです。

例えば飛び込み営業というものを例にとって考えてみましょう。

顧客先に訪問する際にある程度のマナーを大事にするべきであったり、どの顧客にどの商品を提案するべきかなどという意識が求められる場面も多数あります。

またどこに訪問するべきかよりもどこに訪問するべきでないのかを明確にすることによって飛び込み営業の生産性が向上するという面も確かにあります。

しかし、どんなにスキルが高く知識が身に付いていたとしても、一定以上の飛び込み営業を行う時間や活動量が不可欠です。

というのも、新入社員であれベテラン社員であれ何件の家を訪問したのか、何件の企業を訪問したのかによって成果は比例するからです。

言い換えるとスキルや知識が必要である以前に、一定以上の労働時間や活動量が必要であるということです。

例えば毎日30分しか飛び込み営業をしない人と、毎日6時間以上の飛び込み営業をする人とで成果を比べれば、必ず後者の方が高い成果を上げることができるはずです。

もともと飛び込み営業というのは、顧客から断られる回数が多く、精神的にきつい仕事であると言えます。

そのためスキルや知識ももちろん重要ではありますが、それ以上に精神的強靭さの方が求められるのです。

このこと言い換えると、根性論を否定していいのは、本当に努力している人だけとも言うことができます。

「根性論は古い」と主張する人に反論します

根性論は古いと主張する人に対して反論したいと思います。

根性論が古いと主張する人は前述の通り水分を摂取した方が良いのにそれと真逆の事をしているという例が数多く存在するから、根性論を否定しているのだと思われます。

しかし根性論はいつの世の中でも必ず通用する考え方です。

というのも、精神面が成果に及ぼす影響は、いつの世の中も大きな効果を発揮するからです。

例えば医学の分野でプラシーボ効果というものがあります。

これは例えば新薬実験などで必ず用いられるものです。

開発した新薬と偽薬と被験者に服用してその成果を企画しなければ、正当な評価はできないと考えられていることです。

プラシーボ効果は大きな効果を持っており、心理的な効果は30~40%に及ぼし得ると言われています。

このプラシーボ効果と同様の効果を発揮するのが根性論です。

例えば肉体的精神的に疲労を感じている時に、自分の目の前にあるコーヒーの中に、疲労がたちどころに回復してしまう薬を混ぜたと自分に言い聞かせるのです。

その結果、自分への暗示がうまくいけばプラシーボ効果を発揮して疲労が軽減される可能性があります。

このプラシーボ効果の活用を習慣づけることによって短期では大した効果を発揮できないかもしれませんが5年10年と継続することによって、大きな成果を発揮することでしょう。

つまり根性論は古いと言われている考えは誤りであり、プラシーボ効果を活用することによって、あらゆる場面においてプラスの効果を発揮する可能性があるといえます。

根性論が嫌いな人

根性論が嫌いな人について説明していきます。

根性論が嫌いな人は、科学的な根拠を求めている人が多いです。

というのも根性論は前述の通りプラシーボ効果を活用するという、通り一遍等のやり方でしか成果を出すことができないと疑ってかかっているからです。

しかしそのように考える人は、一歩立ち止まってよく考えてみてください。

プラシーボ効果の活用する場面は実に多様な場面に及んでおり、プラシーボ効果を活用するというだけで万能の効果を発揮することができるとも言い換えることができます。

世の中の自己啓発書で論じられていることは、このプラシーボ効果を活用することが、人生においていかに重要であるのかを説明しているだけに過ぎません。

そもそもプラシーボ効果自体が、科学的な根拠に基づいているものであり、あやふやな怪しいおまじないの類ではないことを示しています。

そのため根性論が嫌いな人は、根性論の根本をまず理解することから始めてみるのがいいでしょう。

そうすることによって、根性論がいかに重要なことであるかということを理解できるはずです。

根性論を否定していいのは、本当に努力している人だけ

根性論を否定していいのは、本当に努力している人だけという点について説明します。

根性論を否定する人は、まず努力が足りない人が多いです。

というのも、精神的に苦痛を感じる作業を行う際に「逃げ」の理由として根性論を否定する人が多いからです。

例えば、新入社員はストレスに満ちています。

新しく覚える作業が多いので、上司から叱られるたびに多少なりともストレスを感じるはずです。

例えば、入社3年目以内の離職率の方が、入社7年目以上勤続している従業員の離職率よりも高くなるのは、このストレスのためです。

しかし上司から叱られるたびに根性論を否定するべきではありません。

なぜならば、例えば上司が新入社員に対して、適切かつ的確な指導を行っているにもかかわらず、精神的な苦痛を感じるたびに根性論を否定する新入社員が多数いるからです。

根性論否定していいのは、本当に努力している人だけです。

何かに失敗しても前向きな気持ちを持って諦めずに挑戦し、長期にわたって創意工夫を徹底している人は、根性論を否定するべきです。

なぜならば前述の通りプラシーボ効果を最大限に活用した上で挑戦し続けているからです。

しかし一方で少し精神的な苦痛を感じるやいなや、「何かもっと別の方法で、もっと楽に物事をこなすことができるのではないか」などという逃げの口実として精神論を否定することは誤っています。

そのため本当の意味で努力している人だけ根性論を否定するようにしましょう。

根性論を掲げる会社はブラック企業が多い

しかしながら、根性論を掲げる会社はブラック企業が多いです。

というのも、適切な営業手法を取らずに、ただ単に長時間労働を従業員にさせることができれば成果が出ると勘違いしているからです。

根性論だけでは成果につながることはありません。

成果をあげることが生きなければ、どれだけ長時間働こうが給料が上がることありません。

しかし裏を返すと、根性論と創意工夫を組み合わせることで、高い成果につながります。

多くの人は根性論の本当の価値に気が付いていないので、あなたはまず根性論とはプラシーボ効果であると認識しましょう。

また、プラシーボ効果をもって創意工夫をすることによって、高い業績につながる可能性があるということを理解しましょう。

その認識により、精神的に辛い場面を乗り越えることが出来る原動力にしていきましょう。

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