「ゴーン氏の代理人」弘中弁護士が勝ち組である理由【無罪請負人】

弘中弁護士が記者会見 キャリア戦略
ゴーン被告4回目逮捕 「口封じ 抗議する」弘中弁護士が記者会見(2019年4月4日)
この記事は約7分で読めます。

弘中弁護士といえば2019年4月、日産自動車元会長であるカルロス・ゴーン氏の代理人として記者会見を開いていました。

弘中弁護士は、

  • 「無罪請負人」
  • 「カミソリ弘中」

などの異名を持つことで有名です。

さまざまな場面で注目を浴びている中で、弘中弁護士はどのような弁護士なのかを紹介していきます。

[弘中 惇一郎]の無罪請負人 刑事弁護とは何か? (角川oneテーマ21)

 

スポンサーリンク

弘中弁護士とは

弘中弁護士の経歴や評判などについて紹介していきます。

弘中弁護士プロフィール

弘中惇一郎

山口県生まれ。その後、東京代々木へ転居[1]。幼稚園と小学校は成城学園。小学校6年の夏に父親の転勤で広島市東区牛田に移り住む。修道中学校・修道高等学校を経て[2]、1968年東京大学法学部卒業。弁護士の佐藤博史は高校・大学の三年後輩にあたる。

クロロキン、クロラムフェニコール、日化工クロム職業病裁判(六価クロム)など多くの薬害事件を担当したほか、マクリーン事件などを担当。ロス疑惑の銃撃事件で三浦和義の無罪[3]、薬害エイズ事件における安部英の一審無罪[4]、障害者郵便制度悪用事件で村木厚子の無罪を勝ち取り、逆に大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件を見抜く[5]。

小沢一郎の顧問弁護士を務めており、無罪を勝ち取り、「無罪請負人」の異名も持つ。芸能人など著名人の弁護人としてメディアに登場することも多い。また、茶道上田宗箇流の門人でもある。

出典

WIKIPEDIA 経歴・人物より引用

弘中惇一郎 - Wikipedia

学歴としては、広島私立トップ高である修道高等学校を卒業し、その後は日本の最高学府である東大法学部を卒業されています。

また、主に薬害事件の弁護士を担当していますが、連続して無罪を勝ち取っています。

弘中弁護士の「無罪請負人」としての評判

弘中弁護士は無罪請負人と呼ばれていて、検察側の証拠の矛盾を突く手法に定評があります。

これは過去に担当した裁判が無罪に逆転勝訴したことに起因しています。

例えば弘中弁護士が担当した事件として以下が挙げられますが、すべて無罪判決を勝ち取っています。

  • ロス疑惑銃撃事件に関与した疑いをかけられた三浦和義氏
  • 薬害エイズ事件で業務上過失致死を問われた安部英氏
  • 郵便不正事件で厚生労働省の村木厚子元事務次官
  • 政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎自由党代表
 

上記の全ての事件において、当初から被告人は有罪であるかのようにメディアが一斉に報道しました。

(小沢一郎弁護団長)弘中弁護士記者会見 (2010年12月17日)

(小沢一郎弁護団長)弘中弁護士記者会見 (2010年12月17日)

一見すると有罪判決が下ってしまうかのような状況で、弘中弁護士が粘り強く反論したことにより、逆転無罪の判決に至ります。

日本の刑事裁判の有罪率は99・9%です。これは、先進国の中でも飛び抜けて高い数字と言えます。

それにもかかわらず、三浦和義氏の銃撃事件などで逆転無罪を勝ち取ったことがきっかけで、弘中弁護士は世間で注目を集め始めました。

検察は推定無罪の原則を無視し、無罪判決を受け入れなくてはいけない事件でも、証拠隠しや改竄など違法行為をしてまで有罪を勝ち取ろうとする検察と戦う弘中弁護士について、詳細は著書「無罪請負人 刑事弁護とは何か?」をご参照ください。

きっと冤罪事件について、深く考えさせられるはずです。

上記で挙げた例以外にも、

  • 片山さつき
  • 鈴木宗男
  • 堀江貴文

など数多くの著名人の弁護を務めています。

弁護士は日本に4万人もいる中で、これだけ多くの有名人達が弘中弁護士を頼ってくるということは、弘中弁護士がいかに優秀な人物であるかを物語っています。

言い換えると、弁護士の中にも勝ち組と負け組がいて、過当競争にある弁護士業界において、弘中弁護士はまさに勝ち組の弁護士であると言えます。

弁護士業界は負け組が多数いる業界なので、弁護士は儲からないという現実を詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

【医者・弁護士は儲からない現実】年収が割に合わない理由は学費と税金
医者や弁護士は儲からない職業であると、多くの人は知りません。 より詳しく言えば、医者や弁護士は学費や税金を考えると割に合わない職業です。 その理由を説明していきます。   医者の場合 まず、医者を目指す学生は、医学部の大学を卒業して就職する...

 

弘中弁護士と堀江貴文氏の関係

堀江貴文氏が証券取引法違反容疑をかけられたとき、当初は別の弁護士に依頼していました。

しかし、三浦和義氏の紹介により堀江貴文氏は弘中弁護士を知りました。

その結果、高裁判決後に弘中弁護士へと、担当弁護士を交代させることになりました。

その結果、最終的には懲役判決が下ってしまいましたが、カルロス・ゴーン氏は最初から弘中弁護士に依頼したので、無罪を勝ち取る可能性があるかもと堀江貴文氏も主張されています。

堀江 貴文

SNS media & consulting K.K. Founder

2019年02月13日

流石カルロスゴーン。

正解に気付くのが早い。

徹底抗戦なら弘中惇一郎。

おれは不幸なことに地裁レベルではそれが分からず、それを紹介してくれたのが三浦和義で、色眼鏡で見てしまい高裁判決後に弘中、喜多村コンビに頼むことになった。

時すでに遅し。

カルロスゴーンはワンチャンあるかも

最初からこっちにしてればいいのにってコメントあるけど、わかるわけねーだろ。

そんなの。

捕まるとかもともと思ってないんだから。

出典

ゴーン被告の弁護人に弘中氏 大鶴元特捜部長ら2人は辞任 2019年02月13日

ゴーン被告の弁護人に弘中氏 大鶴元特捜部長ら2人は辞任 (共同通信)
ゴーン前会長弁護人が辞任 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)が会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された事件で、弁...

堀江貴文氏が手掛けた本について、詳細はこちらの記事で紹介していますので併せてご参照ください。

【堀江貴文おすすめ本2020】時間/金/本音/遊ぶが勝ち【ホリエモン】
堀江貴文の本について知りたいですか? 堀江貴文は1・2ヶ月に一冊のペースで本を執筆し、大量の本が出版されています。 そのため、どの本を買うべきか迷う人は多いはずです。 そこで各書籍の特徴や内容をご紹介! 堀江貴文が手掛けた全ての本の内容を、...

 

弘中弁護士に依頼する費用

弘中弁護士の事務所HPを見る限りでは、刑事事件は事案により協議して決定しますが、民事事件は他の一般的な弁護士費用とさほど変わらないようです。

費用
御相談をお受けするのは、原則として御紹介を受けられた方のみとさせて頂きます。予めご了承下さい。


1. 民事事件
旧日本弁護士連合会報酬等基準規程を参考に、
着手金 : 係争金額の5~8%
成功報酬 : 獲得・防御金額の10~16%
(いずれも消費税別)

を基準とし、協議の上決定する。
訴訟の場合は、審級ごとに定める。
なお、事件が極めて難解な場合、事務処理量が極めて多くなることが見込まれる場合等、事案の性質によって、
増額する場合がある。


2. 刑事事件
着手金・成功報酬ともに、事案に応じて協議の上決定する。

捜査段階、公判段階ごとに(公判段階については審級ごとに)、着手金・成功報酬を別途請求する。


3. 時間制
時間制を採用する場合には、協議の上決定する。


4. 日当
往復2時間以上の移動を伴う場合、総所要時間に応じて1回1弁護士当たり2~10万円(消費税別)


5. 法律相談
1時間3万円(消費税別)とする。


6. 顧問料
月額10万円(消費税別)以上を原則とし、協議の上決定する。


7. 実費
事務処理に必要となった費用は、内訳を示して、実費を請求する。
実費の例としては、以下のものがある。
・交通費、宿泊費
・印紙代、予納郵券代
・謄写費用
・文献等入手費用
・鑑定費用

出典

法律事務所ヒロナカ | 費用 より引用

法律事務所ヒロナカ | 費用

法律事務所ヒロナカのHPにおいて、弁護士の依頼方法としては、「御相談をお受けするのは、原則として御紹介を受けられた方のみとさせて頂きます。」との記載がHP上ありますが、これこそが弘中弁護士流のマーケティング手法なのです。

弁護士の商売というのは、依頼してくる顧客をいかに効率よく見つけ出せるか、というマーケティングの良し悪しによって収益が決まってきます。

その顧客探しをせずに、顧客の方から依頼してくれる状況を作り出すだけで、弁護士は相当儲かる職業に早変わりさせることができるはずです。

そのため、弁護士費用に関しては、他の弁護士と大差はないというところが大きなポイントです。

つまり、決して法外な費用を請求しているのではないのです。

例えば、記者会見などで弘中弁護士の顔がテレビに映ることにより、まるで広告をしているかのようなマーケティング効果が出ます。

その結果、顧客の方から弁護士を依頼してくるようになります。

つまり、実質的な報酬として、弘中弁護士はテレビに出演する機会を受け取っているのだと思われます。

その結果、顧客の方から弁護依頼をしてくるようになるから、行列のできる法律事務所になっているのでしょう。

コメント