人生100年時代を生き抜くにはどうするべきか知りたいですか?
- 「人生100年時代という言葉はよく聞くが、具体的にどう準備すべきかわからない」
- 「少しでも若いうちから老後に備えるための準備をしたい」
このように考え、老後に不安を抱えている人に向けた記事です。
長寿化時代を上手に生き抜くための秘訣は、大きく分けると以下の3つです。
- 健康
- 投資信託
- 人間関係
これらの3つの資産に投資することで、長寿化時代を生き抜くための準備をすることができるということを説明していきます。
人生100年時代とは
人生100年時代とはどのような言葉の意味なのかを説明します。
人生100年時代という言葉は、ロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダ・グラットン氏が、著書ライフシフトで用いた言葉です。
この書籍は世界的なベストセラーですが、日本政府はこの書籍で述べられていることに倣って、以下のような構想を打ち立てています。
ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。
100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。
人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。出典
首相官邸ホームページ
つまり、寿命が伸びることで訪れる人生100年時代は、すべての日本人にとっての課題です。
次にの項では、具体的にどのようにすれば人生100年時代を生き抜くことができるのかを説明します。
人生100年時代を生き抜くには
人生100年時代を生き抜くには何に投資をするべきかという点を説明します。
健康に投資する
人生100年時代を生き抜くには、健康に投資する必要があるという点を説明します。
健康でいることは重要というのは陳腐な言葉のように聞こえますが、長寿化時代を生き抜くには欠かせません。
少子高齢化によって、日本に今後訪れるであろう変化に少しでも早く備えることは、あなたが歳をとった後にあなた自身を助けてくれます。
高齢化社会の現状について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
そこで例えば、健康状態を維持することは、人生100年時代を生き抜くにあたって経済的に大きな節約につながります。
20代で脳梗塞になる人は珍しいですが、80歳や90歳にもなれば脳梗塞にかかっても珍しいことでありません。
病気を患うと精神的にも不安定になるので、うつ病などの精神疾患にかかる人も少なくありません。
それ以外にも、病気で入院すれば付き添いするため配偶者や子供も外食が増えたり、退院後の通院のための交通費がかかったりするなど、病気を治療するために生活費以外にも大きな出費を伴います。
もちろん、これから医療の自己負担金額が増大していくことは目に見えているので、病気になってからかかる医療費を若い頃に蓄えておくことも重要です。
しかし、病気を早期に発見する技術が向上してきているので、精密検査を定期的に受診し、治療に関する医療費がかからないように病気を予防することの方がより重要になってきたとも言えます。
また、後述する投資に関しても、寿命が長いほど高いリターンを得る可能性も上がるといえます。
そのため、予防に専念することで健康状態の維持に努め、出来るだけ長生きできるように心がけましょう。
健康経営に投資する
人生100年時代を生き抜くには、健康に投資すべきであることは、個人だけに限らず企業も同様です。
そこで、健康経営という概念の重要性が最近叫ばれています。
健康経営とは
健康経営とは、企業は従業員の健康に配慮することにより、間接的に会社の売上を上げることができると言う考えで、経済産業省が推進しています。
「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
出典
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html
例えば健康診断を定期的に受診することによって深刻な病気を早期発見することができるようになります。
また運動や食事に気を遣うことで、生活習慣病を予防することに繋がります。
もし深刻な病気を発症してしまったら、該当の従業員が担当していた業務に穴が開いて、企業にとっても従業員にとっても経済的な損失を被ってしまいます。
定年退職の年齢を65歳に引き上げる企業が増えてきましたが、今後は定年が70歳や75歳に引き上げられる可能性もあります。
30歳の従業員よりも75歳の高齢の従業員の方が病気を発症しやすいため、企業は今まで以上に従業員の健康状態に配慮する必要性が高まっています。
そこで、あなたも多くの企業が推進する健康経営の概念を理解し、働き方の変化に備えましょう。
投資信託に投資する
人生100年時代を生き抜くには、投資信託に投資する必要があるという点を説明します。
先進国である日本は人口が減少しているので、これから経済的に衰退していくことが予想されます。
しかし発展途上国は人口が上昇しているので、今後の経済の発展に期待が寄せられています。
発展途上国の例は、中国やアフリカやインドなどが挙げられますが、少子高齢化が加速している日本とは対極的です。
出典
人口が増えればそれだけ経済も発展していく傾向があります。
投資信託で分散投資をする必要性
そこで、人生100年時代を生き抜くには、日本だけではなく海外にも投資信託で分散投資をする必要性が出てきます。
しかし30年後にどこの国が発展しているかは正確に予想することは不可能です。
アメリカやフランスなどの先進国が今までと同様に経済発展する可能性もあるし、前述の発展途上国が急激な経済発展を遂げる可能性もあります。
そのため、日本だけではなく海外の先進国や発展途上国の投資信託で分散投資をする必要性があります。
具体的に言うと株と債券に分散して投資を行うべきです。
つまり投資信託を通じて国内と海外、株と債券それぞれに分散投資を行うべきです。
これは私が個人的な意見として主張しているのではなく、日本の国民年金を運用している機関が行っていることを単に記載しているだけです。
以下のグラフが、日本の国民年金を運用している、年金積立金管理運用独立行政法人の基本ポートフォリオになります。
出典
年金積立金管理運用独立行政法人 HPより引用
基本ポートフォリオの考え方|年金積立金管理運用独立行政法人年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。GPIFの基本ポートフォリオについて説明しています。
長寿化時代に備えるために、日本の公的年金ですら全世界に分散投資して運用しているので、あなたも同様に株と債権で資産を運用すべきです。
人間関係に投資する
人生100年時代を生き抜くには、人間関係に投資するべきであるという点について説明します。
長寿化社会において意識的に豊かな人間関係を構築しようとすることは、以前よりも重要になったと言えます。
なぜならば、平均寿命が伸びるほど家族や友人との付き合いも、より長期化するからです。
そのため、人間関係の維持を意識せずに放っておくと、どんどん関係は薄くなっていく可能性があるので、破局を避けるために一層の柔軟性が求められます。
人間関係は3種類に分類して投資する
そこで、これは私の持論ですが、人間関係は3種類に分類して投資するようにするべきです。
一つは親友、2つ目は友人、3つ目は知人です。
親友は全体の5%未満に、友人は20%、知人は75%の比率が好ましいでしょう。
SNS を使って知人を増やし、ゆるい人間関係を構築しようとすることは必ずしも価値があることとは言えません。
なぜならば薄いつながりの友人を1000人持つことよりも、濃いつながりの親友を一人持つことの方が価値が高いからです。
親友や友人との人間関係に投資するべき
人生100年時代を生き抜くには、親友や友人との人間関係に投資するべき理由を説明します。
たしかに、わざわざ親友に悩みを相談しなくても、Yahoo 知恵袋を使えば悩み相談はいくらでもできるかもしれません。
しかしあなたのことを詳しく知ってくれている親友の方が、あなたにとって価値の高いアドバイスをもらえる可能性が高いです。
また社会人は仕事に忙殺されている人がほとんどで、1日のうち自由に使える時間は平均で154分ほどしかないとも言われています。
そのため、配偶者や子供と自宅で一緒に食事をしたり、外出をする時間ですら限られており疎かになっている人もいます。
それにもかかわらず、関係の薄い人とばかり付き合っていたら、本当に大切な人との関係を構築できなくなってしまいます。
そのため濃い関係の親友や友人との人間関係に意識的に投資するようにしましょう。
ちなみに、facebookなどのSNSの利用は幸福度を下げる可能性が高いとの調査結果が出ているので、過度の利用は避けましょう。
サンフランシスコ(CNN Business) フェイスブックをやめると幸福度が高まる半面、時事問題についての情報量は少なくなる――。米ニューヨーク大学などが実施したユーザーの利用実態調査でそんな傾向が明らかになった。
ニューヨーク大学とスタンフォード大学の研究チームは、フェイスブックをやめるとどうなるかを調べる狙いで、協力者に102ドル(約1万1000円)を支払って4週間の間、利用を中止してもらった。
その結果、フェイスブックから解放された人は、幸福度が増し、ネット上での活動が減り、フェイスブック以外のSNS利用も減ることが判明。政治的に偏った意見を持つことも少なくなる一方で、時事ニュースについての情報量は減る傾向があった。
出典
フェイスブック中止で幸福度上昇、情報量は減少 米調査
CNN 2019.02.01記事より引用フェイスブック中止で幸福度上昇、情報量は減少 米調査フェイスブックをやめると幸福度が高まる半面、時事問題についての情報量は少なくなる――。米ニューヨーク大学などが実施したユーザーの利用実態調査でそんな傾向が明らかになった。
まとめ
定期的な健康診断などで病気を早期発見したり、運動や食事に気を遣ことで、病気の予防に専念しましょう。
そうすることで、老後の出費を効果的に抑えることができます。
健康経営とは、企業は従業員の健康に配慮することにより、間接的に会社の売上を上げることができると言う考えです。
あなたも企業が推進する健康経営の概念を理解し、働き方の変化に備えましょう。
長寿化時代に備えるために日本国家も、私たちの公的年金を株と債券で全世界に分散投資して運用しているので、あなたも同様に分散投資をするべきです。
平均寿命が伸びるほど人との付き合いも長期化するので、濃い関係のつながりを意識的に大切にするようにしましょう。
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