日本とコロナの現状について知りたいですか?
2020年7月13日までの東京都と全国のコロナ新規感染者数の推移を踏まえ、米国で死者が出たコロナパーティーとはどのようなものかご紹介!
アンケートで「コロナ感染は自業自得」と回答した人の割合が気になる方必見!
新型コロナウイルスの初期症状について学びたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
【日本とコロナ】2020年7月13日の感染者数
2020年7月に入ってから、日本における新型コロナウイルス新規感染者数が増加しています。
そこで日本とコロナの現状把握をするために、まず都道府県の中で最も感染者数が多い東京都の新規感染者数からみていきましょう。
東京都で13日、新型コロナウイルスの感染者が新たに119人確認されたことが分かった。小池百合子知事が明らかにした。1日あたりの新規感染者が200人を下回るのは8日以来5日ぶり。都内の感染者は計8046人になった。
都内では2020年7月13日の新型コロナウイルス新規感染者数は119名だったと、小池都知事が発表しました。しかし1日あたりの新規感染者数が200名を下回るのは2020年8日以来の5日ぶりで、感染者数がやや減少してきたとのことです。しかし米国に比べれば日本の感染者数は少ないと言えます。コロナ対策で日本が成功している理由や米国との感染者数の比較ついてはこちらの記事をどうぞ。
では実際に、東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトによると東京都の新規感染者数の推移グラフは以下の通りです。
このグラフを見ると、確かに7月に入ってからコロナ第二波を思わせるような新規感染者数の増加が続いていましたが、7月13日になってから一旦落ち着きを取り戻していることがわかります。
次に、東京都だけではなく全国的なコロナ感染者数で見てみると、2020年2月22日から2020年7月12日までの日本全国の新型コロナウイルスの新規感染者数の推移グラフは以下の通りです。
このグラフを見てみると、7月に入ってから全国的に新規感染者数が急増しているのが分かります。なぜ7月以降はいきなり新規感染者数が増えたのかについて、詳細は「【コロナと日本】なぜ感染者急増?【感染経路不明が問題である理由】」の記事をご覧ください。
またコロナ新規感染者119人の年代別の内訳については以下のとおり報道されています。
都によると、119人のうち84人が20~30代。感染者との接触歴がある濃厚接触者は55人で、他の64人は感染経路が判明していない。
ホストクラブなど「夜の繁華街」関連に加え、福祉施設や家庭内、会食などでの感染が増え、感染経路や感染者の年齢層に広がりが見られる。
都は感染防止策の徹底を呼びかけている。
新型コロナウイルス新規感染者119名のうち84名、つまり70%以上もの感染者が20代と30代の若者とのことです。確かに、基礎疾患のない若者は高齢者と比較すれば、コロナに感染しても重症化しない傾向があるのは確かです。新型コロナウイルスに感染しても若者は軽症で済むという点について、詳細は「【コロナ初期症状】若者は軽症で済む?中国隠蔽?【致死率・死亡例】」の記事をご覧ください。
また東京都の7月13日の感染経路不明者が119人中64人の約53%もいるというのは大きな問題です。なぜなら、感染経路不明の場合は、ウイルスを不特定多数の人にばらまいてしまい、政府が有効な新型コロナウイルス対策を取れなくなってしまうからです。感染経路不明がなぜ問題なのかについて、詳しくは「【コロナと日本】なぜ感染者急増?【感染経路不明】」の記事をご参照ください。
このような感染経路不明と言うのは、無症状患者によって新型コロナウイルスが拡散されている可能性もあります。新型コロナウイルスの初期症状「なし」の場合、どのような問題が生じるかという点や
- 新型コロナ初期症状「なし」と診断される割合や、
- 感染封じ込めが困難になる問題、
- 無症状者でもうつる可能性
等について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コロナパーティー = 自業自得パーティー
しかしながら、たとえ健康な若者であったとしても新型コロナウイルスに感染することで重症化し、死に至っているケースも中にあります。
具体例を挙げると、2020年7月13日にアメリカ・テキサス州で「コロナパーティー」に参加した30歳の男性が、新型コロナウイルスに感染し死亡したと以下のように報じられています。
アメリカ・テキサス州で、新型コロナウイルスの感染者が主催した「コロナパーティー(Covid party)」に参加した男性(30)が、新型コロナウイルスに感染し死亡した。複数の現地メディアが報じた。
ガーディアンによると、死亡した男性はテキサス州サンアントニオのメソジスト病院に入院していた。生前、看護師に対して「私は間違っていた。この(新型コロナ)ウイルスはデマだと思っていたが、そうではなかった」と言い残したという。
男性が参加していた「コロナパーティー」は、新型コロナウイルスで陽性と診断された人が主催し、ウイルスが「本物」かどうかや、誰が感染するかを試す集まりだった。南部アラバマ州タスカルーサ市でも、敢えて感染するように振る舞う「コロナパーティー」を学生が開いたことが明らかになり、問題となった。ウイルスに感染することを目的とし、最初の感染者が賞金を獲得するルールだったという。
コロナパーティーというのは、新型コロナウイルスの PCR 検査を受けて陽性と診断された人が主催したもので、
- ウイルスが本物かどうかという点や、
- 誰が早く感染するのか
を試すパーティーだと言います。まさにこれこそ、新型コロナウイルスを甘く見ている集団であると言えるでしょう。
このコロナパーティが行われた場所はアメリカのテキサス州ですが新型コロナウイルスを軽んじる理由はどこにもありません。実際にアメリカテキサス州の2020年3月19日から2020年7月12日までの新型コロナウイルスによる死亡者数の推移は以下の通りです。
7月に入ってからコロナ死者数が急増しているのが分かります。そのため、自分が住んでいるテキサス州の地域はコロナ死者数が増加しているという事態であるにもかかわらず、危険なコロナパーティーに安易に参加して死亡してしまうのは自業自得であるという印象も受けます。
「コロナ感染は自業自得」と回答した日本人の割合
阪大教授などの調査によると、 「コロナ感染は自業自得」と回答した日本人は欧米に比べて多いと以下のように報じられています。
新型コロナウイルスに感染するのは本人が悪い――。3~4月の時点で、そう考えていた人の割合が、日本は米国や英国などと比べて高かったという調査結果を、三浦麻子・大阪大教授ら心理学者の研究グループがまとめた。国内で感染者が非難されたり、差別されたりしたことと、こうした意識が関係している可能性があるとしている。
三浦教授らのグループが3~4月、日本、米国、英国、イタリア、中国の5か国で各約400~500人を対象にインターネット経由で回答を得た。
コロナに感染するのは本人が悪いからと400人以上に対するアンケートで答えた人が2020年3月から4月の時点では日本人は米国や英国に比べて高かったようです。具体的なアンケート調査で用いた質問項目や回答は以下の通りです。
「感染する人は自業自得だと思うか」との質問に、「全く思わない」から「非常に思う」まで賛否の程度を6段階で尋ねた。
その結果、「どちらかといえばそう思う」「やや――」「非常に――」の三つの答えのいずれかを選んだのは、米国1%、英国1・49%、イタリア2・51%、中国4・83%だった。これに対し、日本は11・5%で最も高かった。反対に「全く思わない」と答えた人は、他の4か国は60~70%台だったが、日本は29・25%だった。
三浦教授は「日本ではコロナに限らず、本来なら『被害者』のはずの人が過剰に責められる傾向が強い。通り魔被害に遭った女性が、『深夜に出歩くほうが悪い』などと責められることもある。こうした意識が、感染は本人の責任とみなす考えにつながっている可能性がある」としている。
その調査結果から、日本はアメリカと比較して11倍以上、コロナに感染したのは自分のせいだとみなす傾向があると言えます。確かにコロナパーティーに参加して新型コロナウイルスに感染した場合は自分のせいです。しかしながら、新型コロナウイルスの感染対策を十分に行っていたにも関わらず感染した場合は、その人を過度に責めるべきではないでしょう。もちろんこれはコロナの大流行が始まる前の2020年3月の時期に行った調査なので、2020年7月現在は日本人の意識も変わっている可能性も高いです。しかしいずれにせよ、日本人は感染者への思いやりをもって、一致団結してコロナと戦っていくべきです。
新型コロナウイルスを予防するため、マスクの正しい付け方を学びたい方は「【マスク裏表の見分け方】プリーツ・メーカー【コロナ逆付けリスク】」の記事をご参照ください。
「コロナに感染しても絶対に死なない」という保証はない
そしてハフポストの記事によると、コロナパーティーで実際にコロナに感染して死亡してしまった患者が、死ぬ直前に病院の看護師に対し自分の誤りを認め、新型コロナウイルスはデマだと思っていたけど実際はそうではなかったと言い残して死亡したと言います。
おそらくここで言う「デマ」というのは、新型コロナウイルスに感染しても若者は重症化しないと言うことだと思われます。もちろん持病がない若者は新型コロナに感染しても重症化しない傾向があることは確かです。しかしどんな物事にも例外というものがありますので、新型コロナウイルスに感染しても絶対に死なないという保証はどこにもないのです。他の物事に例えると、車の往来が少ない脇道では、車に轢かれる可能性は大通りと比較すれば低いでしょう。しかし絶対に車にひかれないという保証はどこにもないということと同様で、若者がコロナに感染しても死なないという保証はありません。だからこそ、全ての人が新型コロナウイルスに感染することを軽んじるのではなく重く受け止め、自分はきっと大丈夫だろうという安易な思い込みを捨て去るべきです。日本の感染者数が2020年7月以降は急増しているひとつの理由は、緊急事態宣言が解除された2020年5月25日から一か月以上もの期間が経過したので、多少の中だるみから来ているのかもしれません。しかし新型コロナウイルスの脅威は以前と同様に私たちを身の回りにあるので、細心の注意を払って生活するようにしましょう。これから気温が上昇しマスクをつけていると熱中症になりやすい時期となりました。したがって、コロナ対策の強化をする場合は、厚生労働省が提案する新しい生活様式とはどのようなものか再確認されることをお勧めします。
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