【日本コロナ発生状況2020】7月PCR検査を増やせば感染者も増える訳

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【日本のコロナ発生状況2020年7月】PCR検査を増やせば感染者数も増える理由
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日本のコロナ発生状況について知りたいですか?

厚生労働省のデータをもとに2020年7月時点の新型コロナウイルスの発生状況やPCR検査の実施状況をご紹介!

PCR検査を増やすほどコロナ感染者数も増加する理由を学びたい方必見!

新型コロナウイルスの初期症状について学びたい方は、こちらの記事も併せてご参照ください。

【コロナ初期症状】発熱・咳・倦怠感・頭痛・鼻水・下痢嘔吐・味嗅覚
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【日本のコロナ発生状況2020年7月】

2020年7月12日時点における日本のコロナ発生状況を説明します。

厚生労働省によると日本のコロナ発生状況の現状は以下の通りです。

国内の発生状況

【国内の状況】

7月12日現在の新型コロナウイルス感染症に関する状況及び厚生労働省の対応についてお知らせします。

国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は21,502例、死亡者は982名となりました。

また、入院治療等を要する者は2,511名、退院又は療養解除となった者は18,003名となりました。

出典 厚生労働省

コロナ陽性者数の推移

コロナ陽性者数の推移

出典 厚生労働省

日本国内ではコロナ感染者数は21502名で、死亡者数は982名です。つまり新型コロナウイルスに感染した人のうち、約0.5%の人が死亡しています。

またこのグラフから、7月以降はコロナ感染者数が急激に増加しているのが分かります。増加の原因については「【コロナと日本】なぜ感染者急増?【感染経路不明が問題である理由】」の記事をご覧ください。

そして、日本の新型コロナウイルスによる死亡者数のグラフは以下の通りです。

新型コロナによる死亡者数(累計)

新型コロナによる死亡者数(累計)

出典 厚生労働省

日本のこのコロナによる死亡者数981人と言う数字は、コロナウイルスが感染拡大し続けているアメリカと比較すればかなり少ないと言えます。日本と米国のコロナ感染者数の比較や、日本のコロナ対策が成功している理由について、詳細は「【コロナ対策で日本が成功している理由】7つの不思議【米国と比較】」の記事をどうぞ。

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また新型コロナウイルスに感染したからといって、必ずしも新型コロナウイルスの初期症状のトップ3である

などの症状が現れるわけではありません。

中には

  • 軽症や
  • 無症状

で済む患者もいます。新型コロナウイルスの初期症状「なし」の場合、どのような問題が生じるかについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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その一方で、新型コロナウイルスに感染することで重症化してしまい、入院治療が必要な人も存在します。実際に、日本では2020年7月12日までに21502名のコロナウイルス患者のうち、2511名は入院治療が必要でした。言い換えると新型コロナウイルスに感染した人のうち、約11.7%の人は重症化してしまい、入院治療を行っているということです。重症化しやすい人の特徴は、

  • 基礎疾患持ちの人や
  • 高齢者

などです。

新型コロナウイルスによる「緊急性が高い13の症状」についてはこちらの記事をご覧ください。

【コロナ初期症状】緊急性高い13症チェックリスト【作成した経緯】
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【日本のコロナ発生状況2020年7月】PCR検査の実施状況

次に PCR 検査の実施状況も確認していきましょう。日本のコロナ感染者数を語る上では避けて通れないのが PCR 検査の実施状況です。というのも PCR 検査数を増やすことによって新型コロナウイルス感染者数は増加する傾向があるからです。例えば八十歳の高齢者が、新型コロナウイルスの初期症状である、

などの症状を訴えていたとします。それに加えて新型コロナウイルスの初期症状の中でも重症の部類に入る「息苦しい」と感じる肺炎のコロナ初期症状が現れた場合は、 PCR 検査を優先的に受ける必要があるでしょう。

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しかし一方で、もし仮に20歳の持病のない健康な若者が、実際に新型コロナウイルスに感染したとします。その場合、「発熱はないけど、なんとなく少し体がだるい」などという新型コロナウイルスの初期症状があらわれた場合に、わざわざ PCR 検査を受けるのではなく、ただ単に家で2・3日横になって寝ていれば、体調が改善する可能性もあります。新型コロナウイルスに感染しても若者は軽症で済むという点についてはこちらの記事をご覧ください。

【コロナ初期症状】若者は軽症で済む?中国隠蔽?【致死率・死亡例】
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その場合、もしその若者が PCR 検査を行っていれば新型コロナウイルス(軽症者)と診断されていたにも関わらず、 PCR 検査を受けずに自宅療養で完治させてしまったがために、新型コロナウイルス感染者としてカウントされなかったということになり、厚生労働省のホームページに記載がある、「新型コロナウイルス感染症の感染者数」に加算されなくなります。

2020年7月10日時点の日本国内における

  • 過去のコロナ関連の PCR 検査実施件数や
  • PCR検査の1日あたりの最大能力

については以下の通りです。

【PCR検査の実施状況】

2月18日~7月10日までの国内(国立感染症研究所、検疫所、地方衛生研究所・保健所等)におけるPCR検査の実施件数は、781,232件※。

●国内における新型コロナウイルスに係るPCR検査の1日あたりの最大能力(7月10日時点)

最大能力

31,653件/日

出典 厚生労働省

つまり PCR 検査の数を増やせば新型コロナウイルスの新規感染者数が増える一方で、 PCR 検査数を減らせば新規感染者数が減るということです。だから

  • PCR 検査数と
  • 新型コロナウイルスの新規感染者数

は切っても切れない関係にあるのです。PCR 検査数と陽性者数のそれぞれの推移については「【コロナと日本】なぜ感染者急増?【PCR検査数を増やしたから】」の記事をご参照ください。

新型コロナウイルス感染拡大防止のために緊急事態宣言が発令されたことによる関連倒産は多数ありました。コロナによる倒産や閉店について詳細はこちらの記事をどうぞ。

したがって中小企業にとって、コロナ感染者数が自らの職場から出てしまうとなれば死活問題です。例えば自分が勤める勤務先からコロナ感染者が1人でも出たということにより、消毒をしたり従業員全員の PCR 検査を行う必要があります。それに伴って店を閉めなければいけなくなり、長期休業することで倒産してしまう会社も多数存在します。もしかしたら中には、「店は倒産してしまう可能性があるから、体調がどれだけ悪くても保健所に言うなよ」などと従業員に指示する経営者も中には存在するかもしれません。

また、夜の繁華街の代表とも言える新宿区の歌舞伎町などの夜の繁華街では、多数の新型コロナウイルス感染者が発生しています。

 新型コロナウイルスをめぐり、東京の新宿・歌舞伎町など「夜の街」での感染拡大が問題となっている。市民からの視線は厳しく、「歌舞伎町=コロナまん延」のイメージさえ広がる。

出典 毎日新聞

そこで夜の繁華街の店に勤務する従業員達に PCR 検査を行うことにより新規感染者数が一気に増加する傾向があります。そのことからも夜の繁華街=重点的に PCR 検査を行う必要がある、という点も浮き彫りになりました。

しかし夜の繁華街に勤務する人たちに、積極的にPCR 検査を受けてもらわないことには発見のしようがありません。そこで新宿区では以下の通り、新型コロナウイルス陽性と診断された場合は10万円を支給するという施策をスタートしました。

東京都新宿区は新型コロナウイルスに感染した区民に1人当たり10万円の見舞金を支給する。東京都に緊急事態宣言が発令された4月時点で同区に住民登録がある人などが対象。軽症や無症状でもPCR検査で陽性判定された人は受け取ることができる。

出典 日本経済新聞

この点からも、 PCR 検査数を増やせば新型コロナウイルス新規感染者数も増加するということが言えるでしょう。

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