起業家という言葉から連想することとして、ソフトバンクの孫正義、Amazonジョフ・ベゾスなどが思い浮かぶでしょう。
しかし、おそらくあなたが想像しているよりも、起業家を目指すということは甘くありません。
そこで起業家に関して詳しく知るために、具体例を挙げて説明していきます。
起業家に向いてる人
起業家に向いている人は、才能に恵まれている人ではなく、幸運に恵まれている人であるということができます。
例えばスティーブ・ジョブズによるアップル社創設の経緯として、スティーブ・ウォズニアックと出会っていなければ マッキントッシュを開発することはなかったと、伝記「スティーブ・ジョブズⅠ」に記されています。
また堀江貴文氏も、大学生時代のアルバイトで、アップル社の開発者向けパソコン通信サービス「アップルリンク」の運営を任されたのが、起業のきっかけです。
もしその時に、アップル・ジャパンから「うちの会社のホームページをつくってくれないか?」と依頼されなければ、その後の株式会社ライブドアへとつながる、有限会社オン・ザ・エッヂを起業していなかったという経緯が、堀江貴文により2013年に出版された書籍「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」に記されています。
つまり、起業家に向いているのは、才能ではなく、幸運に恵まれている人が起業家に向いていると言えます。
起業して成功する確率は1割程度です。
というのも、起業して5年も経たないうちに、約9割は倒産するからです。
ここであげる起業家というのは、個人事業主や法人代表者がそれに該当する人達です。
起業で成功するために
起業で成功するために何が必要かについて説明します。
経営に関する常識が必要
企業で成功するためには、経営に関する常識が必要であるということについて説明します。
タリーズコーヒージャパン創業者 松田公太
起業で成功を収めるためには、経営に関する知識が必要であると言えます。
松田公太は、27歳の時に三和銀行(現三菱UFJ銀行)を退職し、タリーズコーヒージャパンを起業しました。
そして会社創業からわずか3年2ヶ月で、会社を上場させることに成功しました。
上場に至るまで、多くの困難を乗り越えたという経緯は、松田公太(著)の書籍「すべては一杯のコーヒーから」に詳しく記されています。
松田公太は2010年に選挙に立候補し当選しました。
しかし、その後2016年に政会からは一線を退く決定をしました。
日経ビジネスの記事(2016年7月22日)によると、彼が政会から退いた時に感じたこととして、「政界では社会・ビジネス界の常識が驚くほど通用しない。自分がいるべきところではないのではないかと思うに至った」というものがあります。
松田氏は政界を去る理由について「ここでは社会やビジネス界の常識が驚くほど通用しない。自分がいるべきところではないのではないかと思うに至った」と話す。その1つ目は事業管理手法のPDCAサイクルの発想がないこと、2つ目は契約を順守する考えが欠如していることだと指摘する。
出典
静かに政界を去るタリーズ創業者・松田公太氏7月10日に投開票が行われた参院選。今回の参院選には出馬せず、6年間の任期を終え静かに政界を去っていく男がいる。タリーズコーヒージャパンの創業者として知られる松田公太・参院議員だ。
つまり政治は会社経営とは違って、論理的に物事が進まないから上手くいかなかった、とも言い換えることができます。
この事例がそうであるように、経営で成功するためには、政治とは異なる論理的に系統立てられた経営知識が必要です。
経営学の基本を学ぶには、まず世界的ロングセラーのPFドラッカーによる書籍「マネジメント」がオススメです。
鋼のメンタルタフネスが必要
精神的に強いということは、起業する際に必須の条件です。
というのも、5年以内に95%の企業が追い込まれるからです。
例えば、仕事がうまくいかないからと言って精神的に落ち込んでしまうようでは、到底成功に至るまで仕事続けることはできないでしょう。
つまり鋼のメンタルを持っていなければ、顧客から断られ続けることで嫌になって仕事を辞めたくなるはずです。
例えば起業家は、世にまだ送り出されていない商品を認知させるのが仕事です。
あるいは既存の商品を取り扱うのであれば、薄利多売で数多くの顧客の心を掴まなければいけないので、その分長時間労働になってしまうでしょう。
つまり精神的にも肉体的にも、強靭なものを持っていなければ、起業家として成功することは難しいと言えます。
メンタルを鍛えたいならこちらの記事をどうぞ。
起業家として有名な、稲盛和夫の経営哲学
起業家として有名な、稲盛和夫の経営哲学について説明します。
稲盛和夫は道徳を重要視する
起業家として有名な人物として、京セラ・ 第二電電(現KDDI)創設者である稲盛和夫を挙げることができます。
稲盛和夫が、ベストセラー著書「生き方」で主張していることとしては、道徳に基づいて嘘偽りなく経営するべきだという考えです。
コンプライアンスを遵守して経営することが、長きにわたって会社が繁栄するコツであるということです。
例えば稲盛和夫は、「法律には触れないから、少しぐらい逸脱しても構わないだろう」などといったグレーゾーンの行為を続けていれば、いつかは不正が蔓延し、会社は傾いてしまうという考えを持っています。
つまり長期にわたって会社が存続するためには、短期的な利得を追い求めるのではなく、グレーゾーンの行為を厳しく律する必要があるということです。
この考えに習って、多くの経営者が倫理規範として経営理念に適用しています。
稲盛和夫の経営手法の全体像を学びたい人は、書籍「京セラフィロソフィ」がオススメです。
書籍「京セラフィロソフィ」は、稲盛和夫による他の書籍
等のすべての書籍で書かれている内容が、広く浅く書かれているような書籍です。したがって、稲盛和夫の経営術の概観を学ぶには良いですが、より詳しく知りたい方は各書籍を読むと良いでしょう。
特に、「稲盛和夫の経営塾 Q&A 高収益企業のつくり方」こそが、経営の極意を言い当てているためオススメです。
YouTuberの例
倫理規範の重要性に関し、いまいちピンとこない方のために、分かりやすくYouTuberを例にとって説明します。
例えば、事業を成功させているHIKAKINは、高い倫理規範を持っていたからこそ成功したといえます。
一方で、事業に失敗しアカウントを運営元のGoogle側に削除されてしまったラファエルなどのYouTuberは、低い倫理規範を持っていたからこそ、失敗したといえます。
価格設定こそが経営である
また稲盛和夫は「値決めは経営である」と言っています。
価格を設定する際に、顧客がギリギリ出すことができるお金を見極めることによって、お互いにWin-win の関係を築くことができるという考え方は、稲盛和夫の著書「稲盛和夫の実学」で説明されています。
事業を営んでいる限り、売上を拡大するだけではなく、利益もあげなければ意味がありません。
どれだけ利益を挙げられるかに集中することこそ、稲盛和夫の経営哲学であると言えます。
価格設定(プライシング)の具体的な方法はこちらの記事が参考になります。
起業家精神
起業家精神について説明していきます。
起業家精神とは
まず起業家精神というのは、失敗を恐れずに社会をより良くしていこうと挑戦する、志のようなものです。
起業家精神を持った人は、失敗を恐れない代わりに、多くのリスクを取る傾向があります。
例えば銀行で多額の借金をするのも厭わず、多くの負債を背負ってまで社会をよりよくしようと考えるのです。
しかし、多くの経営者はなかなかそう上手くいかないので、借金を背負って破産する人も中には出てきます。
しかし、それらの社会をより良くしてく為に、リスクを取ることを厭わない人たちがいたからこそ、私たちは現在の生活を営むことができると言えます。
関連ページ
孫正義の起業家精神
例えばソフトバンク創業者である孫正義が、携帯電話授業を始めたからこそ多くの人がiPhoneの魅力に魅せられることとなりました。
もちろん途中で紆余曲折はあったものの、ソフトバンクの株価は年々上昇する一途を辿っています。
2006年にソフトバンクは、当時倒産しかけていたボーダフォンの携帯電話事業を買収1兆7500億円で買収しました。
そして、経営を立て直す事によって大成功を収めました。
1兆円を超える巨額の投資をした時に、孫正義を支えていたのはこの社会をより良くするために、「ことを成したい」という気持ちであったからに他なりません。
つまり、企業家精神というのは、社会を良くしたいと考えている純粋な志から出るものである、ということもできます。
孫正義の少年時代から、世界を見据える事業家となるまでの経緯を知りたい方は、書籍「志高く 孫正義正伝」をご参照ください。
起業家として有名な日本人
起業家として有名な日本人を紹介します。
DeNAの南場智子
起業家として有名な日本人を語る時に欠かせない人は、DeNA創業者の南場智子です。
彼女は世界的なコンサルティング会社、マッキンゼーの役員にまで上り詰めた人物です。
南場智子は私立女子大学の最高峰津田塾大学を卒業してから、マッキンゼーに就職しました。
しかし、入社直後は仕事がうまくいかず、自分はこの仕事が向いていないと考えた時に、運良く一つの法人顧客から大型案件を受注しました。
そしてその後、トントン拍子にビジネスがうまくいったと、ベストセラー著書「不格好経営」の中で語っています。
しかしDeNAは、創業当初から楽な道を歩んできた訳ではありません。
創業時から詐欺にあったり、資金がショートしかけてしまう場面にも何度も直面しました。
しかしそれらの問題を乗り越えて、最終的には野球チームのスポンサーにまでなってしまうほど、DeNAを巨大企業に発展させることに成功しました。
ソフトバンクの孫正義の経歴
ソフトバンクの孫正義の経歴を紹介します。
学生時代
孫正義の学生時代を説明します。
ソフトバンクグループの創設者である孫正義の親は、在日韓国人です。
そのため、子供の頃は周りから酷いイジメを受けたといいます。
しかしその後、高校時代に経験したアメリカへのホームステイで彼が感じたものは、日本ではなく、世界的に有名なアメリカで大きな偉業を成し遂げる必要があると強く感じたようです。
その後、高校1年生の1学期で高校を中退し、アメリカの学校に転入する決意をしました。
しかし、アメリカの高校2年生として転入したのはいいけれども、入学して1ヶ月もたたないうちにやっていることが簡単すぎるということで、高校3年生へと飛び級することを決意します。
彼は受験をして、見事飛び級を成功させてしまうところが彼の凄いところです。
起業
孫正義が起業した経緯について説明します。
カリフォルニア大学バークレー校に入学した後、出会った友人と共に起業ました。
入学した当時は、日本のインベーダーゲームが流行った頃でした。
そのインベーダーゲームは、日本ではブームが過ぎ去った頃にアメリカでもきっと大きな成功を収めるに違いない、と予想を立てます。
そして、日本からアメリカにインベーダーゲームの台を輸入する決意をしました。
そこで友人にその輸入するための資金を借金して、資金を捻出するようにお願いしたところが、彼の人生の賭けに出た場面です
そのインベーダーゲームの輸入、つまりタイムマシン経営によって軍資金を手にするのですが、彼はそこで満足せずに、さらなる賭けに打って出ます。
例えば、日本のシャープに売り込みをかけて、自動翻訳機をシャープとの法人契約を結ぶことで、さらなる軍資金を得ます。
また軍資金を元に、彼は巨額な投資も行います。
投資
ソフトバンクの孫正義が行った投資について説明します。
アリババへの投資
孫正義は2000年に、中国の企業間電子商取引をサポートするマッチングサイト「アリババ」の創業者ジャック・マーと面談し、105億円の巨額投資を行いました。
その後2016年に、6.7兆円でアリババの株式を売却します。
アリババへの投資額は638倍に膨れ上がり、孫正義は巨額の利益を得るに至りました。
また、それ以外にも、倒産しかけていた会社を買収し、現ソフトバンクの携帯電話通信事業を立ち上げたのです。
彼は坂本龍馬の言葉「世に生を得るは、事をなすにあり」を座右の銘として、その後も彼はさまざまな挑戦をし続けています。
孫正義が行ってきた挑戦について詳しく知りたい方は、著書「志高く 孫正義正伝」をご覧ください。
自動運転への投資
孫正義率いる現在のソフトバンクは、巨大な投資を行う企業であるとも言えます。
例えば石油大国で有名なアラブに投資するソフトバンクインベストメント(現SBIインベストメント)を創業したり、自動運転車に投資することでも有名です。
最近だと通信事業における5Gの自動運転車の分野で、車が電波が届かない場所であっても、車ごとの通信で走行可能な技術を開発し、世界をリードしています。
5Gの技術に関し、詳しくはこちらの記事を参照してください。
孫正義は回帰分析を重視する
孫正義が徹底していることとして、回帰分析を用いない経営者は、信用しないと主張しています。
例えば、USJをV字回復させた森岡毅も、回帰分析をマーケティングに用いて事業を成功させたことで有名です。
孫正義は、回帰分析で導き出された統計数値のみを信頼しているからこそ、高い精度で様々な投資案件を成功させているとも言えます。
つまり投資と、統計学は切っても切り離せないものであり、それらの客観的なデータに加えて、孫正義の起業家としての主観を組み入れることで、様々な投資案件を成功させているといえます。
堀江貴文
堀江貴文はライブドア社を経営する際に、証券取引法違反により逮捕されてしまいました。
しかしその後、出所してからも様々な事業を手掛け、現在では彼の名を知らぬ者はいないほど、日本で有名な起業家として有名な存在になっています。
堀江貴文は、「多動力」という著書の中でも述べている通り、三日坊主を繰り返すことになったとしても、自分の好きなものを複数同時に並行させることで、大きな差別化が行われると主張しています。
この考えは、一つの分野を極めるのではなく、複数の分野を組み合わせることで差別化を行うことができるので、「複業をするべきだ」という東京都初の民間人校長を務めた藤原和博さんの考えと同じです。
堀江貴文が手掛けた本について、詳細はこちらの記事で紹介していますので併せてご参照ください。
神田昌典
神田昌典は、ダイレクトレスポンスマーケティングの第一人者として有名な、経営コンサルタントです。
大学を卒業した直後に外務省に務めますが、その後退職し、外資系家電メーカーに就職します。
そこで実践して大きな成果を得た、ダイレクトレスポンスマーケティングというマーケティング手法を世に伝えるため、会社を起業するに至りました。
その後FAX DM やハガキや広告などを多用し、マーケティングを行った結果、従業員数名なのに高額納税者番付に名を連ねるのような大きな収入を獲得するに至りました。
さらにはフォトリーディングという速読術や、成功哲学に関する著書などを手がけて、出版の分野でも大成功を収めています。
神田昌典の手掛けた数多くの著書の中でも、書籍「非常識な成功法則」は超ロングセラー本です。
起業家とは
起業家とは、個人事業主や法人の経営者のことを指します。
彼らの中には、リスクをとって社会をより良くしようと、人生を捧げる覚悟がある人が多いです。
もちろん起業家は大きなリスクを取る代わりに、大きな富を手にする可能性があります。
しかし一度事業で成功してしまえば、必ずその後も継続できるという甘い世界ではありません。
今はインターネットが普及してきた結果、短期間で高く成長することができる時代になったとも言えますが、その反面企業の寿命は年々短くなっています。
また、アメリカのゼネラルモーターや、リーマン・ブラザーズが倒産したことに代表されるように、大企業であれば倒産しないという考えも誤りです。
つまり、起業家は会社を発展させた後にも、会社の利益を出し続けるために走り続けなければいけません。
そのためお金欲しさのために起業するのではなく、社会をより良いものに変えていきたいという信念がなければ、長期間続けられない仕事であるとも言えます。
モチベーション維持に関してはこちらの記事を参考にされてください。
起業家向けのメンタルケアサービス
起業家向けのメンタルケアサービスがあります。
そのようなサービスがなぜ存在するのかというと、起業家は極度のプレッシャーに長期間さらされ続ける傾向にあるからです。
例えば、起業直後は会社が倒産の危機に見舞われることは、日常茶飯事で起こります。
そのため、土日祝日関係なく、休みなく働き続けなければいけません。
それゆえ起業直後の一・二年間は疾病のリスクが高まってしまいます。
しかし、身体的な疾患だけではなく、精神的な疾患にかかることもリスクのひとつといえます。
というのも経営者は基本的に孤独だからです。
経営者は孤独である
経営者は孤独であるということについて詳しく説明します。
もし経営者が抱えている悩みを、従業員や家族に打ち明けたとしたら、周りの人達を不安にさせてしまいます。
最悪の場合、もしかしたら従業員は他の会社に転職してしまう可能性すらあります。
家族に余計な心配をかけさせたくないと考える経営者も中にはいるので、自分の悩みを家族にすら打ち明けられずに、精神的な疾患にかかってしまう経営者もたくさんいます。
つまり、悩みを内側に溜め込むことによって、うつ病などの精神疾患にかかってしまうのです。
そこで必要とされるのが、経営者のメンタルヘルスケアです。
信頼できる顧問や親友などに相談できれば良いですが、もし身近に適した人がいなければ、優良サービスであっても相談できる相手を探すようにしましょう。
なぜなら、従業員や家族を支えなければいけない人ほど、人一倍誰かの支えを必要としているからです。
悩みを相談できる相手を持つ重要性に関しては、こちらの記事をどうぞ。
起業家として有名な世界的人物
起業家として有名な世界的人物の代表は、
- Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグや
- グーグル共同創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン
などが挙げられます。
彼らはGAFAと呼ばれる最先端 IT 企業の創業者たちです。
GAFA(ガーファ)は、アメリカ合衆国に本拠を置く、Google、Amazon.com、Facebook、Apple Inc. の4つの主要IT企業の頭文字を取って総称する呼称である
ビッグ・テック - Wikipedia
GAFAがどう世界を変えたのかについて、詳しくは書籍「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」をご参照ください。
GAFA創業者
GAFA創業者を紹介します。
Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ
当初Facebook はマーク・ザッカーバーグがハーバード大学に在学中に、学生向けに開発したものです。
しかし、あまりの大きな成功を収めた結果ビジネスとして立ち上げ、世界にその名を知らない人はいない位メジャーな事業にまで発展していきました。
マーク・ザッカーバーグについて詳しく知りたい方は、書籍「フェイスブック 若き天才の野望」がおすすめです。
Apple創業者スティーブ・ジョブズ
アップルを代表する故、スティーブ・ジョブズは当初自宅のガレージで初代マッキントッシュは開発されました。
友人のスティーブ・ウォズニアックに手伝ってもらい、コンピュータープログラミングを完成させました。
その商品をマーケティングしたのがスティーブ・ジョブズ氏です。
その後一度アップルを解雇されましたが、映画制作会社ピクサーを立ち上げ、映画業界でも大きな成果を残しました。
そしてその後再度倒産しかけていたアップルの経営を立て直したのがスティーブ・ジョブズ氏です。
彼が成し遂げたかったものは、富谷名声を得ることではなく、世界を変えてやるという強い起業家精神がなせる技でした。
その後、iPodやiPhoneを開発して、世界を二度・三度変えていきました。
スティーブ・ジョブズについ詳しく知りたい方は、書籍「スティーブ・ジョブズ I」と「スティーブ・ジョブズ II」がおすすめです。
Google創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン
1998年に設立されたGoogleの創業者である、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの二人は、当時スタンフォード大学に通う大学院生でした。
当時彼らが開発したアルゴリズムは企業に売り込みをかけましたが、断られてしまいます。
しかし、その時に断られていたからこそ、彼らは大富豪になりました。
つまり自分たちが作り出したものは、当初彼らが予想していたよりも、大きな価値を秘めていたということです。
最終的には、彼らの期待は良い意味でことごとく裏切られ、事業は短期間のうちに大成功を収めました。
Googleの創業者の経営方法について詳しく知りたい方は、書籍「How Google Works」がおすすめです。
例えば、
- 戦略
- 企業文化
- 人材
- 意思決定
- イノベーション
- 破壊的な変化への対応
等の経営の重要なポイントが網羅されています。
Amazon創業者ジョフ・ベゾス
Amazon創業者、ジョフ・ベゾスは1986年にプリンストン大学を卒業し、Fitelという金融決済システムのスタートアップ企業に就職しました。
その後は銀行やヘッジファンドへの勤務経験を経て、1994年には両親によって起業資金として300,000ドル(約3000万円)を工面してもらい、オンライン書店Amazon.comを起業しました。
Amazonの経営
彼は初期の段階から大規模な投資を繰り返しています。
例えば
など複数の分野に積極的に投資を繰り返しているので、ここまで急激に企業は成長してきたといえます。
2018年の時点で1120億ドルの資産を保有しており、フォーブスの長者番付で世界第1位の座に輝きました。
ブルーオリジン
2000年9月に、有人宇宙飛行業を行うブルーオリジンを創立しました。
宇宙旅行は高校時代からの彼の夢で、地球上の資源の枯渇問題に対して、環境保護への関心をも持っていました。
ジョフ・ベゾス氏のブルーオリジンについて、詳細はこちらの記事をご覧ください。
ジョフ・ベゾスの経営哲学
ジョフ・ベゾスはAmazonを経営する際に、あらゆる側面を数値化して判断を下します。
例えば、
- 従業員をExcelなどでリスト化したり、
- 経営上の判断を統計データに基づいて行う
ことにより、正しい意思決定を行うことができます。
数字に基づいて判断するからこそ、世界一の大富豪へと上り詰めたと言えます。
ジョフ・ベゾスのAmazonの経営について詳しく知りたい方は、ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2013を受賞した書籍「ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者」がおすすめです。
ジェフ・ベゾスの幼少期や学生時代、Amazon.comを起業し経営が軌道に乗るまでの経緯などが幅広く綴られています。
ザッポスCEOのトニーシェイ
2009年にAmazon.comにより、約12億ドルにものぼる巨額な資金で買収された企業「ザッポス」のCEOであるトニーシェイも、大成功を収めた起業家の一人です。
まずはじめに、トニーシェイは、ハーバード大学を卒業した直後の1996年に、オンライン広告網企業「リンクエクスチェンジ」というシステムを開発し、マイクロソフトに2億6500万ドルで売却しました。
そしてその後、1999年にトニーシェイがザッポスを買収し、CEOとして経営を開始しました。
そして10年後の2009年には、前述の通り、約12億ドルという高額な値段でザッポスをAmazonに売却することに成功しました。
天才起業家であるトニーシェイについて詳しく知りたい方は、書籍「顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説」がおすすめです。
この本を読むことで、まず
- トニーシェイの幼少期から、
- リンクエクスチェンジをマイクロソフトに売却し、巨万の富を手にした
というリアルな経緯が、トニーシェイ本人による面白おかしい文章(?)によって理解できます。
さらに、いっときはザッポスが経営破たんの危機に直面し、その状況を、彼の経営哲学によりいかにして現状打破をしたのかが、詳細に綴られています。
特に、トニーシェイのリスクに対する考え方は、ビジネスパーソンであれば必ず参考になります。
起業家セミナーや異業種交流会に、参加するべきではない理由
起業家セミナーや異業種交流会に、参加するべきではない理由について説明します。
起業家は本質的には孤独な存在であるべき
無料で開催されている起業家セミナーや、異業種交流会を通じ、他の起業家たちとコミュニケーションをとりたがる起業家はたくさんいます。
というのも起業家というのは孤独な存在であるため、誰かに悩みを打ち明けたいために仲間を作りたがるからです。
しかし私の考えとしては、起業家セミナーや、異業種交流会には参加するべきではないと考えています。
というのも、起業家は本質的には孤独な存在であるべきであり、周りと同じことをしていたら成功するはずがないからです。
無料のものには価値がない
無料のものには価値がない、ということについて説明します。
無料の起業家セミナー
参加費無料の起業家セミナーで教えている講師が、もし本当に起業で成功する方法を知っているのであれば、自分自身が起業すればいいはずです。
なぜ講師は起業しないのかというと、そこで教えているものは、実際の起業の現場には、何ら役にたつ物事でないことを教えているからです。
無料の異業種交流会
また異業種交流会で出会う人というのは、ほとんど初心者や、仕事で行き詰まっていて、再就職先をどうすべきかと悩んでいるダメな人達の集まりです。
つまりでそのような人達と付き合っていくことによって、傷のなめ合いをするだけなので、絶対に付き合うべきではない人達であるといえます。
言い換えると、無料で手に入る人材には何の価値もないのです。
それよりも有料で高額な、自分の好きな分野の知り合いを作った方が楽しいでしょう。
また、何か困った時に、相談できる有益な人脈になり得るので、とにかく人脈を広げようとするような、目的があいまいな異業種交流会には、絶対に参加しないようにしましょう。
起業の良いアイデアと悪いアイデア
何か人に相談していいアドバイスを貰えるとしたら、それは悪いアイデアであって、優れたアイデアではないはずです。
周りの人に100人相談したとしたら、99人がそれは悪いアイデアだと批判されるようなことが、実は起業で大きな成果を残す事があります。
というのも、現代の私たちの生活を支えているのは、「そんなアイデアは絶対に上手くいきっこない」と批判されるような物事で満ちているからです。
起業に役立つ情報は、こちらの記事で説明しているので参考にされてください。
もっと知りたい
ここまで説明してきたとおり、有名企業において1番目に偉い人たちは皆が知っています。
しかし、2番目以降に偉い人となると、知名度が一気に下がってしまいます。
2番目に偉い人も1番目に偉い人と同様に優秀であり、素晴らしい人ばかりです。
そこで有名企業における2番目以降に偉い人たちについて、詳細はこちらの記事をご覧ください。
コメント