三大疾病保険について知りたいですか?
日本人の死因の半分は、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)です。三大疾病の罹患率や医療費等を踏まえ、三大疾病保険の特長をご紹介。
三大疾病保険に向いている人や、支払い条件の注意点について知りたい人は必見です。
「保険相談」を希望される方はこちらをご覧ください。
三大疾病とは
三大疾病とは、
- 「がん」
- 「急性心筋梗塞」
- 「脳卒中(脳出血・くも膜下出血・脳梗塞)」
の3種類の病気を指します。
詳しく見ていきましょう。
日本人の死因の半分は三大疾病
日本人の死因の半分は三大疾病である、ということについて説明します。
日本人の死因の大部分は、三大疾病が占めています。例えば、厚生労働省の「主な死因の構成割合(平成 30 年)」によれば、三大疾病の死因は、2018年には死因全体の約51%にのぼります。つまり、日本人の2人に1人は、死因が三大疾病であるということです。以下のグラフは三大疾病を含む、主な死因の構成割合を示しています。
死因は他にもたくさんあります。例えば
- 交通事故死や
- 自殺
- 腎不全
- 肺炎
など様々です。それにも関わらず、たった三つの病気が死因全体の半分を占めると言うことから、いかに三大疾病に備える必要性が高いのかを物語っています。
三大疾病の罹患率
三大疾病の罹患率について説明します。
罹患率というのは一定期間において、その病気にかかる割合(発生率)のことです。
がんの罹患率
がんの罹患率から説明します。
日本人が一生涯において、がんと診断される確率は1/2と言われています。
男女別に分離すると、
- 男性
- 62%、
- 女性
- 47%
です。
このデータについて、さらに詳しく見ていきましょう。
体の部位別のがん罹患率
体の部位別のがん罹患率について説明します。
国立がん研究センターの「2017年全国推計値データ」によると、各部位別のがん罹患率(累積罹患リスク)は以下の表の通りです。なお、累積死亡リスクとは、ある年齢までにある病気で死亡するおおよその確率のことを指します。
がんで死亡する確率~累積死亡リスク(2017年データに基づく)
部位
生涯がん罹患リスク(%)
何人に1人か
男性
女性
男性
女性
全がん
62%
47%
2人
2人
食道
2%
0.4%
44人
223人
胃
11%
5%
9人
19人
結腸
6%
5%
16人
18人
直腸
4%
2%
28人
48人
大腸
10%
8%
10人
13人
肝臓
3%
2%
29人
55人
胆のう・胆管
2%
2%
63人
64人
膵臓
2%
2%
42人
42人
肺
10%
5%
10人
21人
乳房(女性)
9%
11人
子宮
3%
32人
子宮頸部
1%
73人
子宮体部
2%
61人
卵巣
1%
81人
前立腺
9%
11人
悪性リンパ腫
2%
2%
51人
60人
白血病
0.9%
0.6%
106人
155人
出典
最新がん統計:[国立がん研究センター がん統計]国立がん研究センターが運営する公式サイトです。
この表から、例えば
- 男性は
- 9人に1人が胃がんにかかり、
- 女性は
- 11人に1人が乳がんにかかる
ということがわかります。
もしかしたら、身近な家族である父親などが食道がんを患った場合、「もしかしたら、娘である自分も、高い確率で食道がんにかかってしまうのではないか?」などと心配してしまうかもしれません。しかし実際の統計データを見てみると、女性の場合、食道がんにかかる確率は223人中1人で、さほど多い数値であるとは言い切れません。つまり、やみくもにガンを怖がるのではなく、統計データに基づいて、自分はがんにかかる確率はどのくらいなのかを考える必要があるかもしれません。
現在年齢別がん罹患リスク
次に年齢別がん罹患リスクについて説明します。
自分が癌にかかる確率はどのくらいなのか、と考える時に、例えば今40歳の人は今から20年後までに何パーセントの確率で癌になるのかということがわかれば、保険を検討するのに役立つはずです。そこで国立がん研究センターの「現在年齢別がん罹患リスク」の以下の表がその疑問に対する回答となります。 この表は、性別や年齢ごとに、何年後までに自分が癌にかかる可能性があるのか、を示してくれます。
現在年齢別がん罹患リスク
男性
現在の年齢
10年後
20年後
30年後
40年後
50年後
60年後
70年後
80年後
生涯
0歳
0.1%
0.3%
0.5%
1%
3%
8%
21%
41%
62%
10歳
0.1%
0.4%
1.0%
2%
8%
21%
41%
62%
20歳
0.3%
0.9%
2%
7%
21%
41%
63%
30歳
0.6%
2%
7%
21%
41%
63%
40歳
2%
7%
20%
41%
63%
50歳
5%
19%
41%
63%
60歳
15%
38%
63%
70歳
29%
60%
80歳
53%
女性
現在の年齢
10年後
20年後
30年後
40年後
50年後
60年後
70年後
80年後
生涯
0歳
0.1%
0.2%
0.6%
2%
6%
11%
19%
30%
47%
10歳
0.1%
0.5%
2%
5%
11%
19%
30%
47%
20歳
0.4%
2%
5%
11%
19%
30%
47%
30歳
1%
5%
11%
19%
29%
47%
40歳
4%
9%
18%
29%
46%
50歳
6%
15%
26%
45%
60歳
9%
21%
41%
70歳
14%
36%
80歳
28%
元データ:累積罹患リスク(年齢階級別累積罹患リスクのグラフに移動します)
出典
国立がん研究センター
最新がん統計:[国立がん研究センター がん統計]国立がん研究センターが運営する公式サイトです。
上記の表によると、例えば、
- 現在40歳の男性が
- 10年後までに
- がんと診断される確率は2%
であるとわかります
他にも、例えば
- 現在50歳の女性が、
- 30年後までに、
- がんにかかる確率は18%
です。
このデータは、保険を考える時に役立ちそうです。例えば、三十歳の男性ががん保険に加入しようかと検討しているとします。その際、仮にこの男性は親が60歳になるまでにがんを患ったことから、「自分も若くしてガンにかかるかもしれない」などと、極端にガンを心配しているとします。しかし実際のところ、60歳までにがんにかかる確率は7%であり、それよりも歳をとってからがんにかかる確率56%の方が高いということがわかります。その事を知っていれば、若いうちに過度にガンにかかることを心配するよりも、老後にガンにかかった時に対応できるように、備えをしておくという考えが浮かぶかもしれません。このように正しいデータに基づいて、がんに対する備えを行うようにしましょう。
三大疾病の入院日数と通院率
三大疾病の入院日数と通院率について説明します。
入院日数
まずは三大疾病の入院日数から見ていきましょう。
厚生労働省の「平成29年(2017)患者調査の概況」によれば、 悪性新生物がんの平均在院日数は17.1日です。また、心疾患(高血圧性のものを除く) は19.3日、脳血管疾患 は78.2日です。この入院日数に関しては全年齢における平均値なので、一般的に、高齢になるほど入院日数は長くなる傾向があります。
ここから、
- ガンの場合は入院日数が短く、
- 一方で脳血管疾患は長期に及ぶ可能性が高い
ということがわかります。
というのも、最近ではガンは、手術を用いて入院だけで治療するというものではなく、放射線や抗がん剤を用いて、通院(外来)で長期間にわたって治療する傾向があるためだとも思われます。
入院患者と通院(外来)患者の人数
次に入院患者と通院(外来)患者の人数について見てみましょう。
厚生労働省の「平成29年(2017)患者調査の概況」によれば、三大疾病の各患者のおおよその人数は以下の通りです。
- 悪性新生物
- 入院患者
- 126,000人
- 外来患者
- 184,000人
- 入院患者に対する外来患者の割合
- 68%
- 入院患者
- 心疾患(高血圧性のものを除く)
- 入院患者
- 64,000人
- 外来患者
- 134,000人
- 入院患者に対する外来患者の割合
- 48%
- 入院患者
- 脳血管疾患
- 入院患者
- 146,000人
- 外来患者
- 86,000人
- 入院患者に対する外来患者の割合
- 170%
- 入院患者
これらのデータから、入院患者に対する外来患者の割合で見てみると、ガンや心疾患治療については、
- 入院よりも、
- 通院(外来)で治療を行う場合
の方が多い可能性がある、ということがわかります。一方で、脳血管疾患は、
- 入院する方が、
- 通院(外来)で治療を行うよりも
多い可能性があります。
三大疾病の医療費
三大疾病の医療費について説明します。
高額療養費制度
三大疾病の医療費は、もちろん治療方法により異なります。しかし、1ヵ月の医療費の自己負担額は、公的医療保険における高額療養費制度によって、上限額が定められています。高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、後で払い戻される制度です。
この上限額は、公的医療保険に加入する被保険者の年収により異なります。したがって、「公的医療保険の医療費の自己負担」を参考に、自身の月収に基づいた自己負担額がいくらになるか把握しておくと良いでしょう。
医療費が100万円かかった場合の自己負担金額
医療費が100万円かかった場合の自己負担金額について説明します。
たとえば、胃がんで25日間入院したとして、医療費が100万円かかったとします。しかし、
- 標準報酬月額30万円の人の自己負担額
- 80,100円+(総医療費1,000,000円-267,000円)×1%=87,430円
- 標準報酬月額65万円の人の自己負担額
- 167,400円+(総医療費1,000,000円-558,000円)×1%=171,820円
- 標準報酬月額90万円の人の自己負担額
- 252,600円+(総医療費1,000,000円-842,000円)×1%=254,180円
などのように、ひと月の自己負担額の上限が定められています。しかし、もし入院期間が月をまたいだ場合は、追加で入院費用の自己負担額を計算する必要があります。
なお、高額療養費として払い戻しを受けた月数が1年間(直近12ヶ月間)で3月以上ある場合には、4月目からは自己負担限度額が引き下げられます。
高額療養費制度による払い戻し
高額療養費制度による払い戻しは、医療機関等から提出される診療報酬明細書(レセプト)の審査を経て行い、診療月から3ヵ月以上かかります。払い戻しまで時間を要するため、医療費の支払いに充てる資金として、高額療養費支給見込額の8割相当額を無利子で貸付することができる「高額医療費貸付制度」もあります。詳しくは、自身が所属している
- 健康保険組合や
- 協会けんぽ支部
にお問い合せください。
高額療養費制度があるため、三大疾病にかかる医療費は限定されてはいます。しかし、三大疾病の治療中は発病する前と同様には働くことができない可能性もあります。例えば、脳梗塞になった場合、
- まっすぐ歩けなかったり、
- ろれつが回らず会話ができない
など、体に何らかの障害が残り、就業不能状態に陥る可能性もあります。したがって、医療費だけでなく、収入が減る可能性も意識しておく必要があるでしょう。
関連ページ
三大疾病保険
ここまで、「三大疾病とはどのような病気なのか」ということについて説明してきました。次に、三大疾病にかかった時に保障される「三大疾病保険」について説明します。
三大疾病保険の特徴
三大疾病保険の特徴について説明します。
三大疾病保険の名称は、
- 三大疾病保障保険や
- 特定疾病保険
などと呼ばれることがあり、各保険会社により異なります。
しかし三大疾病保険の主な特徴は、どの保険会社の保険商品であれ、大体は共通しています。それらの共通点について詳しく見ていきましょう。
支払い条件
三大疾病保険の支払条件について説明します。
三大疾病保険は、約款で定められている「所定の状態」になり、支払い条件を満たした場合に、一時金の三大疾病保険金を受け取ることができます。しかしここで言う「所定の状態」というのは様々であるため、保険に申し込む前に必ず確認しておく必要があります。例えば、 一般的に、
- 急性心筋梗塞と
- 脳卒中
の2つに関しては、認定される条件が比較的厳しい場合が多く、三大疾病にかかったにも関わらず、保険金対象とはならない可能性もあります。また、がん(悪性新生物)の場合は診断されれば支給条件に該当しますが、
- 上皮内新生物や
- 皮膚がん
については、保険金の支払い対象外とされている可能性があるので注意しましょう。
また、死亡または高度障害状態になった場合にも、死亡保険金または高度障害保険金を受け取ることができます。
ただし、三大疾病での保険金の受取は、
- がん
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
- 高度障害状態
- 死亡
のいずれか一回だけです。例えば、ガンと診断されて三大疾病の保険金を受け取った場合、その後急性心筋梗塞にかかり約款で定められる所定の条件に該当したとしても、三大疾病保険から2回目の保険金を受け取ることはできません。
三大疾病保険とがん保険の違い
三大疾病保険とがん保険の違いについて説明します。
三大疾病保険の特徴を理解するためには、がん保険との違いを明確にする必要があります。
がん保険は、文字通り「がん」に対する備えをするための保険です。
がん保険の商品によっては、主契約や特約の構成は異なります。がん保険の給付金の種類としては、例えば、
など、がん治療に備えるための幅広い保障が用意されています。
がん保険は、もしがんにならなければ、たとえ死亡したとしても何も支払われない「掛け捨て型」のがん保険が一般的です。この掛け捨て型のがん保険は、解約したとしても解約返戻金はありません。
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一方で、終身型の三大疾病保険は、
- 死亡保険金や
- 解約返戻金
が備わっています。というのも、保険期間が終身であれば三大疾病にかからずとも、いずれは死亡保険金を受け取ることになるためです。したがって、終身型の三大疾病保険は「掛け捨て」ではありません。また三大疾病保険の商品名に「定期」と入っていなければ、保険期間は終身であることが一般的です。また中途解約時には解約返戻金があるのが一般的です。
なお、終身型の三大疾病保険であっても、加入してから短期間で解約した場合、解約返戻金が全くないか、あったとしてもごくわずかであるのでご注意ください。
このような特徴から、もし仮に
- 三大疾病保険と
- がん保険
の保険期間や保険料等が同額である場合、がん保険の方が、がんになったときの保障を多く受け取ることができるはずです。
つまり、がんの保障が欲しい場合は三大疾病に加入するのではなく、がん保険に加入した方が、
- より安価であるにも関わらず
- 手厚い保障
を受け取ることができるということです。詳しくは「がん保険 or 三大疾病保険 or 生活習慣病保険の選び方」をご覧ください。
三大疾病保険が向いている人
三大疾病保険が向いている人はどのような人かを説明します。
掛け捨てタイプの保険を好まない人
三大疾病保険が向いている人は、掛け捨てタイプの保険を好まない人です。というのも一般的に、三大疾病保険には途中で解約した場合に解約返戻金があるためです。
もし三大疾病にならなかったとしても、三大疾病保険には、死亡または高度障害状態への保障があります。そのため、三大疾病保険を
- 解約した場合でも
- 解約せず死亡した場合でも、
お金を受け取ることができます。しかしその反面、三大疾病保険の保険料は割高に設定されています。
葬式代と治療費を同時に準備したい人
三大疾病保険が向いている人は、
- 葬式代と
- 治療費
の両方を同時に準備したい人であるということについて説明します。
葬式代を準備したい場合、終身の死亡保障として「終身保険」を活用するのが適しています。しかし終身保険の場合、保障範囲は死亡または高度障害状態に限られてしまいます。
関連ページ
もし三大疾病にかかった場合は、病気を治療するために、多額の費用がかかる可能性があります。しかし終身保険では、
- 保険を解約して解約返戻金を受け取るか
- 契約者貸付制度により解約返戻金を活用するか
のどちらかを選択しなければ、治療費にお金を当てることができません。
関連ページ
そこで、三大疾病保険の場合であれば、葬式代も治療費も両方を同時に備えることができます。例えば、「葬式代を準備しておきたいが、生前に三大疾病にかかったときには、そのお金を治療費や生活費にあてたい」という人にとっては、終身保険よりも三大疾病保険の方が適しています。
このように三大疾病保険は、
- 死亡や高度障害状態への保障を備え、
- さらに保障範囲を、三大疾病の所定の状態まで拡大する
ことができる保険です。
しかし三大疾病保険は、生前に三大疾病になった場合は保険金を受け取ることができますが、死亡時に受け取る死亡保険金はなくなってしまいます。したがって、三大疾病保険とは別に葬式代を準備する必要がありますのでご注意ください。
急性心筋梗塞や脳卒中を、がんと同様に心配している人
三大疾病保険に向いているのは、「急性心筋梗塞や脳卒中を、がんと同様に心配している人」である、ということについて説明します。
がんに対して保障を備えるためには、「がん保険」が最適です。
もちろん、がんの保障だけを備えたい場合は、がん保険に加入することで、
- 保険料を安く抑えることができ
- 保障も手厚い
です。しかし、当然のことながら三大疾病のうちどれになるかはわかりません。がん保険に加入したのに脳梗塞になってしまった場合、三大疾病保険に加入しておけばよかったなどと後悔する人もいるかもしれません。そこで、がんと同様に、
- 心筋梗塞や
- 脳卒中
もカバーすることができる三大疾病保険に加入することにより、その後悔をする可能性が低くなります。したがって、がんと同様に
- 急性心筋梗塞や
- 脳卒中
が心配であると感じるのであれば、三大疾病保険を選ぶとよいでしょう。
三大疾病保険の注意点
三大疾病保険の注意点について説明します。
三大疾病保険に加入するときに最も注意するべき点は、前述の通り、三大疾病保険金の支払い条件が厳しいという点です。
もちろん保険商品によっては、対象となる疾病も含め条件が異なる場合もありますが、一般的な三大疾病保険の支払い条件としては以下の通りです。
がん |
責任開始前を含めて、初めて「所定のがん(悪性新生物)と診断確定」された場合。 責任開始期から90日以内にがんと診断確定された場合、保障の対象外となる。(関連ページ:がん保険の猶予期間) |
急性心筋梗塞 |
急性心筋梗塞を発病し、医師の診療を受けた最初の日から「60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続した」と医師によって診断された場合。 なお、ここでいう「労働の制限を必要とする状態」とは、軽い家事等の軽労働作業や事務作業等の座業はできたとしても、それ以上の活動においては制限を必要とする状態。 |
脳卒中 |
脳卒中のうち「脳出血・くも膜下出血・脳梗塞」を発病し、医師の診療を受けた最初の日から「60日以上、所定の後遺症が継続した」と医師によって診断された場合。 |
このように、診断されることだけを条件とするのは「がん」だけです。一方で、
- 「急性心筋梗塞」と
- 「脳卒中」
は60日以上所定の状態が継続することが条件であり、相対的に厳しい条件であるといえます。したがって、急性心筋梗塞や脳卒中を発病したとしても、病状によっては三大疾病保険金が受け取れない可能性があることには注意が必要です。
例えば、脳卒中の症状が現れたからといって、必ずしも死に直結するような重い症状であるとは限りません。人によっては、
通常通り仕事ができる人もいれば、
業務に大幅な支障をきたし、就業不能状態になってしまう人もいるはずです。つまり、比較的軽度の脳卒中も存在するため、一定期間以上にわたって所定の状態が継続する必要があるのです。
なお、近年では上記の支払い条件以外にも、
- 急性心筋梗塞や
- 脳卒中
の治療を目的とした手術を受けることを、給付条件としている保険商品も存在します。
三大疾病保険における保険金の支払い条件は、保険の加入目的とも重なる最も重要な部分であると言えます。したがって保険を契約する前に、「ご契約のしおり・約款」で保険金の支払い条件を必ず確認し、不明な点を残さないようにしておきましょう。
まとめ
三大疾病とは、
- 「がん」
- 「急性心筋梗塞」
- 「脳卒中(脳出血・くも膜下出血・脳梗塞)」
の保障であり、急性心筋梗塞と脳卒中の支払い条件は、がんと比較すると厳しいです。
三大疾病保険は、
- 三大疾病にならなければ、死亡時に保険金を受け取れるし、
- 解約時には解約返戻金も受け取れます。
しかしその反面、保険料が割高です。
三大疾病保険に向いている人は、
- 掛け捨ての保険を好まない人
- 葬式代と治療費を同時に準備したい人
- 急性心筋梗塞や脳卒中を、がんと同様に心配している人。
が当てはまります。
ここまでの説明で、「三大疾病保険については理解できたが、具体的にどのくらいの保障を備えれば良いのかわからない」などと感じる人もいるかもしれません。
そのような場合は、保険のプロに「無料相談」してみるのも良いでしょう。
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