飛沫感染について知りたいですか?
新型コロナウイルス感染症の初期症状である咳の症状が現れたら、飛沫感染によって他の人にうつさぬよう気をつけましょう。
飛沫感染の予防策を踏まえ、飛沫感染する距離を説明します。
飛沫感染を防ぐためにマスクを装着する必要性を学びたい人必見!
咳以外の新型コロナウイルスの初期症状についてはこちらの記事をご参照ください。
飛沫感染とは
飛沫感染というのは、
- 咳
- くしゃみ
- 至近距離での会話
をした際に、新型コロナウイルスが空気中に放出されたり、つばが相手に掛かったりして感染してしまうことを指します。
飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。
出典
飛沫感染してしまうと相手の人が不快に感じます。というのも、本来はその人と接触していなければ感染しなかった病気が、その人と接触してしまったばかりに感染してしまうためです。
もしその結果、感染させてしまった相手の人が亡くなったのであれば、感染させてしまった人は、一生重い十字架を背負って生きることにもつながりかねません。特に高齢者の場合は、若い人と比較して、新型コロナウイルスなどの死亡リスクが高いので要注意です。
新型コロナウイルスの致死率について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
また、若者は軽症で済むかどうかについてはこちらの記事をご参照ください。
飛沫感染予防策
飛沫感染予防策について説明します。
飛沫感染予防策が必要な病気として 、新型コロナウイルスだけではなく、
- インフルエンザ
- マイコプラズマ肺炎感染症
などの気道感染の際に必要となります。(出典)
咳などの症状がある方は、咳やくしゃみをする際に手で押さえるべきです。
また、ウイルスがその手で触ったものに付着してしまい、例えばドアノブなどを介して他の方に病気をうつす可能性があります。そこで咳エチケットを行う必要性が出てきます。
咳エチケットというのは、個人が
- 咳や
- くしゃみ
をする際に、
- マスク
- ティッシュ
- ハンカチ
- 袖
などを使って口や鼻を押さえる行為を指します。特に
- 電車や
- 職場
- 学校
などの多くの人が集まる場所では実践することが不可欠です。
しかしながら
- 新型コロナウイルスや
- インフルエンザウイルス
などの飛沫感染は、
- 高齢者や
- 持病がある人
- 体調が悪い人
などにだけ当てはまるのではなく、健康な人が口や鼻から吸い込むことによってウイルスが体内に入り込み、体内で増殖してしまうことにより発症することを指します。
しかし新型コロナウイルスに感染してしまう確率は、若者も高齢者と同様に高いです。したがって飛沫感染には注意するように三密を避けることを徹底するようにしましょう。三密とは、
- 密閉
- 密集
- 密接
の『3つの密』のことです。
3密については、毎日新聞で分かりやすい画像があるので以下に引用させて頂きます。
上記の画像の3つの円が重なり合うような場所に出かけることは、極力控えるようにしましょう。
もし新型コロナウイルスの初期症状の一つである喉の痛みを感じたならば、以下の「医療機関受診の目安」をもとに、
- 医療機関で受診をするのか
- セルフケアで済ますのか
を判断するための一助にされてください。
飛沫感染する距離ってどのくらい?
飛沫感染する距離はどのくらいなのかについて説明します。
前述の、三密の一つである「密接」として、近距離での会話を避けるべきだなどと言われても、実際に会話をする際に、どのぐらいの距離をあけるべきかわからないという人は多いでしょう。
そこで、飛沫感染する距離がどのくらいなのかを把握しておくことにより、どのくらいの距離をとれば飛沫感染を予防できるのかがわかります。
まず、感染者の
- くしゃみや
- 咳
によって、
- 新型コロナウイルスや
- インフルエンザウイルス
を含んだ飛沫が周囲に飛び散ります。空気中の飛沫の粒子は比較的大きいので、遠くまで届きません。しかし感染者からおよそ1~2メートルの距離であれば、周囲の人の呼吸器にウイルスが直接侵入して感染が起こってしまいます。(出典:大塚製薬)
つまり感染者から3メートル以上の距離をとればとりあえずは安心ということです。しかし空気中に最長で3時間も新型コロナウイルスが生存していることは確認されています。
医学雑誌「New England Journal of Medicine」に掲載された研究結果によると、せきの飛まつで空中拡散した新型ウイルスは、最長で3時間生存できる。また、1~5マイクロメートル(人間の髪の毛の幅の30分の1)ほどの細かい飛まつは、空気中に数時間とどまることもあるという。
つまり、フィルターのない空調設備で拡散される新型ウイルスは、最長で数時間しか生きられない。また、空気中にただよう「エアロゾル」状態のときに気流が動くと、飛まつは何らかの表面に素早く付着しがちだ。(出典:BBC)
もしこれらの研究結果が正しければ、新型コロナウイルスに対して安全な距離など存在しないも同然です。なぜなら、特に共用スペースなどにおいて、ある空間に3時間以内に誰かがいたかどうかなんて、一個人が分かりっこないからです。
したがって、まず飛沫感染を防ぐためには3メートル以上の距離をとることを徹底した上で、それ以外にもできるだけ外出することを控えるなどの措置をとることが、感染症予防につながるということです。
屋内ですら Amazon の宅配便などを受け取る時に、宅配業者と接触するのです。ましてや外出に限っては、絶対的に飛沫感染を防ぐことができるという保証は、外出する限りないと思ってもいいでしょう。
このように、例えば山籠りをして一人の時間を過ごす以外に、飛沫感染は防ぎようがないということを理解しましょう。
新型コロナウイルスの初期症状「頭痛」についてはこちらの記事をご覧ください。
飛沫感染はマスクで防げるのか?
飛沫感染とマスクについて説明します。
WHOはマスクを装着することは、必ずしも新型コロナウイルスを回避することに繋がらないと主張しています。(出典)
確かに、マスクをしたぐらいでは飛沫感染を防ぐことができない場合も多いでしょう。
しかし患者がマスクをすることで、周りの人に飛沫感染させてしまうリスクは減ります。 したがってマスクを装着する目的は、自分が新型コロナウイルスに感染しないためではなく、自分が周りの人に対し、新型コロナウイルスを感染させてしまうことのないように装着するべきものです。
なぜなら、マスクを装着することが最も大きな効力を発揮するのは、
- 咳
- くしゃみ
をする人がマスクを装着した場合だからです。
- 新型コロナウイルスや
- インフルエンザウイルス、
- あるいは風邪
などに感染している患者は、
- 1回の咳で約10万個、
- 1回のくしゃみで約200万個
のウイルスを放出すると言われています。(出典:自治医科大学附属さいたま医療センター)
そこで、患者がマスクをつけることで、これらを含んだしぶきによる周囲の汚染を減少させることができるのです。
そのため、「自分はウイルスに感染しないから大丈夫」という理由でマスクを装着することを怠るのではなく、「周囲の人にウイルスをうつしてしまったら大変だ」という危機意識を持ってマスクを装着するように心がけましょう。
そうすることによって、
- 新型コロナウイルスや
- インフルエンザウイルス
などの飛沫感染を防ぐことにつなげることができるはずです。
マスク裏表の見分け方について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
もっと知りたい
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