金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳を知りたいですか?
甘い考えを抱く信者を生み出しやすい点や、投資・投機・ギャンブルの違いを踏まえ、元本が少ないと投資効果は薄い点や資産と負債は人により異なる点をご紹介!
また不動産リスクを説明していない点や、マルチ商法は友を失う、株式上場は難しい点を学びたい方必見!
【金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳】甘い考え
金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳は、甘い考えを抱く信者を生み出しやすいからです。
金持ち父さん貧乏父さんを信仰する人に限って、お金に困っている人が多いです。
例えば奨学金で大学費用として多額の借金をして、それを返済するのに困っている人が金持ち父さん貧乏父さんを読んで触発されるのです。
もちろん金持ち父さん貧乏父さんの本で提唱されているように、一般従業員や自営業者ではなく、ビジネスオーナーや投資家として成功している人は世の中にはたくさんいます。収入をどこから生み出すかというこの4つの分類の仕方について、詳しくはロバート・キヨサキ氏のベストセラー書籍「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント : 経済的自由があなたのものになる」をご覧ください。
しかし正社員にすらなれずに、日雇い労働者やアルバイトとして生計を立てているような人が、ビジネスオーナーや投資家として、大成功を収める可能性は高くはないと言わざるを得ません。だからこそ金持ち父さん貧乏父さん信者はやばいのです。
金持ち父さん貧乏父さんの本で提唱されていることは、楽してお金を儲けるという考え方ではなく知識に投資するべきだとも主張しています。つまり自分自身に投資して、自己成長を通した上で金持ちになるのです。その根本的な金持ち父さんの理念を無視して、ただ単に投資をして「甘い蜜を吸ってやろう」と考えるような甘い考えを持つ人が量産されてしまうことから、金持ち父さん貧乏父さんはやばいと言えるでしょう。
【金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳】投資と投機は違う
金持ち父さん貧乏父さんはヤバい訳の2つ目は、投資と投機は違うという点を理解していない人が多いという点です。
金持ち父さん貧乏父さんがやばいと感じてしまうのは、読者の多くは正しいお金に対する知識(ファイナンシャル・リテラシー)が不足しているにも関わらず、「不動産投資だけで飯を食って行こう」などと甘い考えを抱く人が多いからです。投資と投機の違いすら理解していないにも関わらず、金持ち父さん貧乏父さんの本を読んだ結果、「人生に対する考え方が変わった!これからは投資家として生きていこう!」などと主張する人は愚の骨頂です。
お金の運用方法(リスク・リターン)は四つある
お金の運用方法(リスク・リターン)は四つあります。貯蓄、投資、投機、ギャンブルの4つです。この4つのどれかに、お金の運用方法や性質は必ず当てはまります。
まず、貯蓄が最もリスクが低いが、リターンも低いです。一方で、ギャンブルが最もリスクが高く、リターンも大きいです。
そして、投資と投機はその中間に位置しています。
貯蓄と投資の違い
貯蓄と投資の違いについて説明します。
貯蓄とは
まず貯蓄と投資の違いについて、金融庁のページには、以下のように説明があります。
「貯蓄」とはお金を蓄えることで、銀行の預金などがこれに当たります。一方、「投資」とは利益を見込んでお金を出すことで、株式や投資信託などの購入がこの「投資」に当たります。
なるほど、つまり貯蓄はすぐ使える流動性の高いお金であり、投資は中長期的な目線で増やすためのお金であるということが分かります。
現金や普通預金で資産を保有することによって、さほど増えることもないし、減ることもありません。従って、流動的な日々の生活費などに企てるために、預金で資産をある程度保有する必要があります。
投資とは
投資とはどのようなものか説明します。
投資は長期で保有することによって、お金が減る可能性よりも、増える可能性の方が確率的には高いものを指します。
具体的には、インデックス運用の、
- 全世界に分散された全世界株式の投資信託や、
- 日本の株式としては日経平均株価の投資信託。
- あるいは米国の株価の平均値としてダウジョーンズ株式やS&P 500などに連動した投資信託
等が投資として適しているでしょう。
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投機とギャンブルの違い
次に、投機とギャンブルの違いについて理解しましょう。
ギャンブルとは
投機とギャンブルの違いを理解するため、まずギャンブルから説明します。
ギャンブルは、スロットマシンやパチンコをやることをさします。
ギャンブルは長期で継続するほど損失が膨らんできます。パチンコ屋を経営するためには土地や建物などの不動産はもちろん、スロットマシンやパチンコ台を管理する店で働く従業員の給料や電気代や景品を保管するスペースなど、様々な経費がかかっています。つまりスロットマシーンの当たる確率は、それらの経費をカバーできるだけの顧客にとっての損失を稼ぎ出す必要があります。だからこそギャンブルに手を出すべきではないのです。
投機とは
では次に投機というものを説明します。
投機の意味について、楽天証券によると以下のように説明されています。
投機的な取引、いわゆる短期売買を繰り返して資産を形成していくこと
『「投資」と「投機」は本質的に異なるもの』の記事より引用
投機というのはデイトレーダーのように、一つの会社の株式銘柄を短期で売り買いするという行為を指します。
この短期売買は投資とは呼びません。なぜなら、短期で株式は上がるか下がるかというのは、誰にも分からないので、リスクが高いからです。
また一つの国の通貨をレバレッジをかけ、さらに売買を繰り返すというのも、投機に当たります。なぜなら、為替リスクというのがあって、短期でも長期でも、誰にも予測することは不可能だからです。このような投機は FX(外国為替証拠金取引)ともいいます。
つまり、投機というのはギャンブルよりはマシという位置付けです。
金持ち父さん貧乏父さんの本を読んだ結果、投機をしているのに、投資をしていると勘違いしている人は多いです。
つまり、貯蓄・投資・投機・ギャンブルの違いについてピンとこない人が、金持ち父さん貧乏父さんの本を読んで、安易に不動産を購入する行為に出る人はやばいと言えるでしょう。
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投資と投機の違いについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
【金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳】投資の元本が少ないと効果は薄い
金持ち父さん貧乏父さんがやばい理由の3つ目は、投資の元本が少ないと、資産運用の効果は薄いという点が挙げられます。
例えば株式投資をするにしても、10万円を投資する場合と、1000万円を投資する場合であれば、後者の方が効果が大きいです。だから、貯金が10万円しかない人は、投資でお金を増やそうとするのではなく、まずは頑張って働いてお金を貯蓄することに専念する必要があります。
10万円を投資しようとして何百時間も検討した結果、資産運用をしてるとしたら、効率が悪いし生産性も低いです。なぜならば、投資は投資に費やす資産が大きくなければ、得られる見返りも大したものではないからです。その検討に費やした100時間を、代わりにコンビニで時給1000円のレジ打ちのアルバイトを100時間した方がよっぽどマシです。というのも投資とは異なり、コンビニバイトなら10万円を確実に稼げるのですから。
したがって、投資の元本が少ないと効果が薄いのにも関わらず、投資する行為自体に夢を見させて、金持ち父さん貧乏父さん信者になってしまうということはやばいと言えるでしょう。投資資金に使える元本が少ない時は、投資に専念するのではなく、コンビニやスーパーのレジ打ちをして社会貢献をして、「脱ヤバイ人」を目指すようにしましょう。
【金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳】資産と負債は人により異なる
金持ち父さん貧乏父さんがやばい理由の四つ目は、資産と負債は時と場合に異なるという点です。
例えば金持ち父さん貧乏父さんの中で、金持ちはお金で資産を買うが、貧乏人はお金を払って負債を買ってしまう、というような表現があります。
具体的に言うと、賃貸用不動産を購入し、人に不動産を貸して賃貸収入を得ることを、金持ち父さんは「資産を買う」と呼びます。一方で、必要以上に大きい家を住宅ローンを組んで購入する行為は、「お金を払って負債を買う」というような表現をします。しかしながら、人によって資産と負債の考え方は異なります。
絵本は負債と資産のどちらか?
わかりやすい例えで理解するため、不動産ではなく絵本で考えてみましょう。
例えば人によっては、絵本を買って子供に読ませるということは、大した価値を持たないと考えている人もいるでしょう。そのような人にとっては、絵本を買うことによって絵本を保管するための住宅のスペースを圧迫されてしまうので、例えば土地単位あたりの価値が高い東京に住む場合は、東京都の1平米あたりの賃貸料を考えると、絵本を置くということは負債を保有するようなものだと考える人もいるかもしれません。
しかし一方で、絵本の読み聞かせをすることによって子供の言語能力が発達し、ひいては子供の将来の教育費を浮かせることができるという考えを持っている人であればどうでしょうか?
例えば、長期的に読み聞かせをしている人にとっては、絵本を買うという行為は資産を買う行為であり、負債を買う行為でありません。したがって、資産となるか負債となるのかは、人によって異なる考え方であり、人生レベルでの戦略性の違いによって異なるものであるということを理解するべきです。
不動産投資物件の購入は負債になりうる
また、不動産物件を購入して人に貸すとしても、不動産の借り手がみつからなければ、その不動産はただの負債になってしまいます。従って、不動産投資という行為はリスクを伴うという点を理解した上で、金持ち父さん貧乏父さんを読む必要があります。
つまり、金持ち父さん貧乏父さんを読んだからといって、安易に不動産投資をしようと考え、自ら不動産投資物件を購入したり、あるいは他人に不動産投資物件の購入をすすめるようなる人は、やばい人達であると言えるでしょう。
【金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳】不動産リスクを説明していない
金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳の5つ目は、不動産リスクを読者に十分に説明していないという点です。
賃貸マンションのオーナーになって不動産運用するということは、様々な不動産リスクによって損失を被る可能性があります。
例えば、2021年現在は、コロナウイルスが蔓延して、都市部は空室が増えています。
東京都から地方に移住する人も多数います。そのような中で、金持ち父さん貧乏父さんを読んで、不動産リスクを理解せずに不動産投資をしてしまった人たちの中には、後悔をしている人もいるでしょう。
つまり不動産のリスクを十分に理解した上で投資をするべきなのに、金持ち父さん貧乏父さんを読んだからといって、不動産リスクを無視して安易に投資に走るような人は、愚の骨頂であると言えるでしょう。だから、不動産投資がかかえる様々なリスクに対する詳細な説明が抜けているため、金持ち父さん貧乏父さんを安易に信仰する人達はやばいというわけです。
【金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳】マルチ商法は友を失う
金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳の6つ目は、ネットワークビジネス(マルチ商法)は友を失うことを知らずに手を出す人が多いということです。
金持ち父さん貧乏父さんの本の中では、個人事業主は収入の一部を経費として落とせて節税できるという理由から、個人事業主としてネットワークビジネスを行うよう勧めるような一文があります。しかしネットワークビジネスは、あくまでも一つの個人事業主としての形態として紹介しているだけであって、個人事業主として働ける他の仕事もたくさんあります。
例えば生命保険の営業も、大半は個人事業主が営業しています。そのため、ネットワークビジネスと同様に生命保険のビジネスも個人事業主として働けるのに、金持ち父さんはなぜネットワークビジネスを押すのか、偏っているのではないかという点から、金持ち父さん貧乏父さんを読んでネットワークビジネスをすぐに安易に始めるという行為はやばいと言います。もっと世の中の仕事をよく知る必要があります。
知識不要で営業できるネットワークビジネスはやばい
しかし、例えば生命保険の営業とネットワークビジネス(マルチ商法)の大きな違いは、知識によって仕事をしているかどうかという点もあります。もちろんネットワークビジネスは、必ずしも知識不要で営業できるかと言うとそうではありません。しかし、少なくとも生命保険等の金融商品を販売するよりも、石鹸等の日用品を販売する方が知識不要で営業することができるでしょう。その点から、ネットワークビジネス(マルチ商法)はやばい人たちの集まりであると批判される根拠になります。
ネットワークビジネスは友達を失うからやばい
またネットワークビジネスは、友達を失います。ネットワークビジネスはマルチ商法と言われており、いわゆる「ねずみ講」です。
自分の下で働いてくれる人を探して、その人の下で働く人たちが、他の人を勧誘し続けることによって、ピラミッドの頂点である自分が儲かるという仕組みです。
この仕組みを説明することで、ネットワークビジネスを不快に捉えている人がたくさんいます。「なぜ俺に声をかけたんだ?石鹸を売る仲間になるとでも思ったのか?」と。
その、友人から嫌われ、貴重な友達を失う可能性があるという点を理解せずに、金持ち父さん貧乏父さんの本の中で、ネットワークビジネスを推奨していること自体がやばいのです。
【金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳】株式上場は難しい
金持ち父さん貧乏父さんはやばい訳の7つ目は、企業を新規で株式上場させることは難しいのにも関わらず、ビジネスオーナーとして株式上場させることで、あたかも簡単にお金持ちになれるという夢を読者に見させる点です。
日本において、株式上々できる企業はいくつあると思いますか?日本に約400万以上の企業がありますが、そのうちのたった3600社程度が株式市場に上場できます。割合にするとわずか0.09%でしかありません。そのため、金持ち父さんが主張している、ビジネスオーナーとしてFacebookやAppleやGoogleなどの会社を起業して、その会社の株式を売却することで大金持ちになるという夢を読者に抱かせることは、かなり非現実的であると言えるでしょう。
また投資家になることを提唱していますが、前述の通りに元本が少ないと投資の利益が少ないので、投資を考える時間をウォーキングに企てたほうがよっぽど有益です。
また、まずはお金を貯めるためには、生活の支出を抑えることから始めるべきであるにもかかわらず、支出を抑えることなく、投資さえすれば人生が豊かになるという点ばかりを主張するので、金持ち父さん貧乏父さんは投資初心者向けの本ではないため、やばいと言えるでしょう。
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