【完璧主義をやめるメリット】完璧主義者の心理と特徴【仕事と家庭】

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完璧主義をやめるメリット
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完璧主義について知りたいですか?

仕事でも家庭でも、完璧主義でいることは損をする傾向があると言えます。

というのも、完璧主義は社会に出てから通用しないためです。

完璧主義者の心理と特徴を踏まえて、完璧主義をやめるメリットを説明します。

完璧主義をやめたい人は必見です。

 

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完璧主義

完璧主義について説明します。

完璧主義とは

完璧主義とはどのようなものなのかを説明します。

完璧主義の意味

完璧主義の意味を説明します。

完璧主義の定義は以下のような意味になります。

完璧主義(かんぺきしゅぎ、英: Perfectionism)とは心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと 。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

完璧主義 - Wikipedia

つまり、必ずしも悪いものであるとは言い切れません。

しかし、完璧主義でいることは損をする傾向があると言えます。

完璧主義の特徴を踏まえて具体的に説明していきます。

完璧主義の特徴

完璧主義の特徴を説明します。

完璧主義者はどんな物事も100%でなければ気がすまないという人達です。

途中でやりかけたり、中途半端に実行するほど嫌がります。

しかしその結果不要な情報まで集めることになり、主要な必要最低限の情報を取りこぼしてしまう傾向があります。

情報過多になり、大事な情報を見落としてしまっては、本末転倒といえます。

読書の例

完璧主義者はどんなこともパーフェクトに実行しなければ気が済みません。

例えば読書をしていたとしても、その読書を100%目を通さなければいけないものだと思い込んでいます。

そのため飛ばしにせずに隅から隅まで言葉を読もうとします。

その結果、不要な情報まで集めてしまい、情報整理できずにまた情報を有効活用できずに失敗してしまうケースが多いです。

本の著者の立場から考えると、自分の書いた本を隅から隅まで目を通してもらうことはとても嬉しいことです。

しかし著者にとっても本当に強調したいものをとは1部分のページに凝縮して書いてあります。

そのため、その要点を掴んでもらうために巧みな表現や、ページのデザインを施します。

それにもかかわらず、完璧主義者は不要な情報も重要な情報も平等に取り扱ってしまうので、本来の意図を汲み取ることが出来ずにただ単に全てに目を通してしまうことになるのです。

完璧主義者の心理

完璧主義者の心理を説明します。

過去の成功体験があるから完璧主義になる

過去の成功体験があるから完璧主義になる、という心理傾向を説明します。

完璧主義者は過去にとことん最後までやり抜いたり、完璧にこなそうと試みた結果、周りの人達から褒められたという成功体験がどこかであるはずです。

例えば90点ではなく100点を取ることによって、周りの人から褒められることは誰しも嬉しいことであるかもしれません。

きっと完璧主義者は、過去にそのような成功体験があるから完璧主義者になったのでしょう。

失敗するのが怖いから完璧主義になる

完璧主義者は失敗するのが怖いから完璧主義になっている、という心理的な傾向があるはずです。

誰しも完璧に仕事をこなすことにより、周りから褒められたいと感じているのかもしれません。

また人から叱られることによって、やる気を損ねてしまう可能性もあります。

しかし、もし完璧に全てをこなすためには、時間がいくらあっても足りません。

特に社会人はプライベートに割く時間と、仕事に割く時間の比率を慎重に配分しなければ、ワークライフバランスが崩れてしまい、

  • 体調を崩してしまったり
  • 業務に支障をきたす

などの可能性が出てきます。

しかし完璧主義者は、プライベートの時間を割いてでも、失敗するのは怖いから、完璧主義でありたいという心理傾向があるはずです。

そのように考えるから、完璧主義は損をしてしまうことにつながるのです。

完璧主義は社会に出てからは通用しない

しかし、満点をとって周りから褒められたいという心理は、学生の頃は通用するかもしれませんが、社会に出てからは通用しなくなってしまいます。

というのも、社会人にとって満点を取れるということはないからです、例えば営業職であれば顧客と接している際に顧客からフィードバックを得ることは難しいです。

例えば、商品説明が上手であるなどと褒めてくれることはあるかもしれません。

しかし、この点が分かりにくかったなどと批判をわざわざ面と向かってしてくれる顧客は、いざこざを避けたい人が多いために、少数派だと言えます。

そのため、完璧主義者は満点を取ろうとして準備をして、顧客から満点を取ることができないので、うまくいかないとすぐに落ち込んでしまう傾向があります。

つまり完璧主義は社会に出てからは通用しないので、損をする可能性が高いといえます。

完璧主義をやめるメリット

完璧主義をやめるメリットを説明します。

完璧主義をやめることによって、仕事や家庭でさまざまなメリットを享受することができます、具体的に説明していきます。

完璧主義を仕事でやめるメリット

完璧主義を仕事でやめるメリットを説明します。

完璧主義を仕事でやめることで、費用対効果が上がる

完璧主義を仕事でやめることで、費用対効果が上がるという点を説明します。

完璧主義をやめることで、仕事の費用対効果という点でメリットがあります。

例えば、あらゆる仕事において、20点のものを60点に引き上げることは簡単です。

しかし、60点のものを100点満点に引き上げるのは、その倍以上の労力が必要となります。

つまり百点満点を目指すことにより、生産性が落ちてしまい、いつか息切れしてしまうことに繋がりかねません。

ビジネスで成果を上げるためには、どこで手抜きをするのかが重要です。

非重要な場面で百点満点を目指すことによって、重要な場面で必要な資源を配置することができなくなってしまうので、費用対効果が下がってしまいます。

つまり完璧主義を仕事でやめることで、費用対効果が上がるというメリットがあるのです。

完璧主義を仕事でやめることで、顧客満足度が上がる

完璧主義を仕事でやめることで、顧客満足度が上がるというメリットを説明します。

ビジネスにおいて、時に高く評価されるのは、スピードです。

スピードが早ければ顧客はそのスピードに見合った質の評価をしてくれるものです。

例えば顧客から営業マンに対して何か質問をした時に、現段階でわかる範囲でいいので早く回答が欲しい、などといった場面は多々あります。

そのような時に、「上司に確認するので、少々お待ちください」などと顧客との話を中断されたら集中力が途切れてしまいます。

また時間が十分にある場面であれば構いませんが、商談の時間が不足している状態で、何度も会話を中断されたのでは、顧客は購入意思決定を下すことができなくなってしまいます。

そこで精度が100%でなくても、60%で構わないので早く回答が欲しいという顧客のニーズを組むことで、顧客の意思決定をスムーズに行う手助けをすることができるのです。

つまり、完璧主義者は精度が100%になるまでアドバイスをすることを避けるので、本当の意味での顧客本位のサービスを提供しているとは言えません。

つまり、完璧主義をやめることで、顧客満足度を高めることができる可能性があるということです。

完璧主義を家庭でやめるメリット

完璧主義を家庭でやめるメリットを説明します。

完璧主義として口やかましく言うことをやめるメリット

完璧主義として口やかましく言うことをやめるメリットを説明します。

完璧な家庭というものは存在しません。

その前提で考えると、配偶者に対して、口やかましく、自分の要求を押し付けることは百害あって一利なしの行為であると言えます。

それにもかかわらず多くの夫婦はお互いに完璧な相手を求めて口やかましく文句言ってしまいがちだと思われます。

また自分の子供に対しても、思い通りにいかないと口やかましく言ってしまったり、つい完璧主義の性格が顔を出してしまうことがあると思います。

これらの家庭内での口やかましく言うことをやめることにより、夫婦円満になったり、子供がのびのびと成長するきっかけに繋がったりするでしょう。

また、家庭内で完璧主義をやめることにより、リラックスした雰囲気を家庭で作ることができます。

その結果、お互いによりリラックスしたコミュニケーションを取ることができるようになり、精神的な安定が得られる可能性があります。

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