良い嘘と悪い嘘の違いを知りたいですか?
嘘の中にも良い嘘と悪い嘘が存在します。
嘘を用いる方法や場面を誤ってしまうことで、相手だけではなく自分をも傷つけてしまうことになります。
嫌われる人の共通点や、嘘を見抜く方法を踏まえて説明します。
嘘をつく心理を知りたい人は必見です。
「良い嘘」と「悪い嘘」の違い
良い嘘と悪い嘘の違いについて説明します。
良い嘘とは
良い嘘というのは、相手を傷つけないためにつく嘘のことを指します。
例 親を安心させる嘘
例えばあなたの親となかなか会う機会がなく、久しぶりに会った時に親から、「あなたはいつ結婚するの?」と質問されたとします。
その場合にあなたは自分の親を安心させるために、「今付き合っている人がいるよ」などと本当は付き合っている人などいないのにも関わらず、嘘をついたとします。
これは決して悪い嘘でありません。
なぜなら、相手を傷つける可能性が極めて少ないからです。
むしろ親を安心させるために付いた嘘なので、これは良い嘘であるということができます。
例 レストランでウェイターを傷つけないための嘘
他にも具体例を挙げると、レストランでウェイター(給仕)を傷つけないための嘘が、デール・カーネギーによる世界的ベストセラー書籍「人を動かす」で紹介されているので、以下に引用させていただきます。
たとえば、レストランで、給仕が注文を間違えて持ってきた時、「面倒をかけて済みませんが、私はコーヒーよりも紅茶のほうがいいんです」と丁寧に言えば、給仕は快く取り替えてくれる。相手に敬意を示したからだ。こういう丁寧な思いやりのある言葉遣いは、単調な日常生活の歯車に差す潤滑油の働きをし、同時に、育ちのよさを証明する。
もしあなたが、他の人が何か間違ったことをしてしまっていることに、気がついたとします。
そのような場合、不躾に相手の誤りを指摘するのは誰にだってできます。
しかし上記のような良い嘘をついて、相手を傷つけずに誤りを指摘することができれば、相手だけではなく、その場にいる人に対しても、大きな好印象を与えることが出来るでしょう。
もっと詳しく学びたい方は、デール・カーネギーの著書「人を動かす」をご参照ください。
悪い嘘とは
一方で悪い嘘というのは、誰かを傷つける可能性があるにもかかわらず、つく嘘です。
例えば、営業マンが顧客に商品説明をしている際に、顧客にとって不利となる重要な情報を告げずに、顧客に誤った判断を下させてしまう行為、これこそが悪い嘘に該当します。
つまり、もし顧客が契約することによって不利益を被るのであれば、その営業マンにはその商品を販売する資格はないと言えます。
利益を得るために嘘をついたとしても、
- 顧客から裁判で訴えられ損害賠償を請求されてしまったり、
- 会社をクビになる
可能性もあるでしょう。
そのため悪い嘘は人を傷つけるどころか、巡り巡って自分自身をも傷つける可能性があることを理解しましょう。
そのため、悪い嘘を用いることは絶対に辞めるべきです。
もしあなたが営業職である場合は、2007年に出版されて以来、Amazon書籍売上トップを維持し続けている大ベストセラー書籍「営業の魔法」では、以下のような名言がありますので、心に刻みつけておくべきです。
私達は営業という仕事を通して、実に多くの方たちと出会います。ときには、自分の技術に酔って、利に走ることもあります。でも、どんなに営業の魔法を手に入れようとも、それを正しく使わない限り、誰も幸せにはできません。
営業の魔法は、この職業を通して、多くの人を幸せにするためのものです。それを忘れないでいて下さい。
出典
営業の魔法 P181より引用
笑いを取るための嘘は人を幸福にするが、リスクも伴う
笑いを取るための嘘は人を幸福にするが、リスクも伴うということについて説明します。
良い嘘の代表と言えるのがお笑い芸人がよく使う、相手を笑わせるために嘘をつくという方法です。
その際は、相手の笑いを誘うために用いる嘘なので、悪い嘘ではありません。
もし、笑いを生み出すことができれば、相手も自分もリラックスすることができます。
お笑い芸人に限らず、
- 友人関係や
- 夫婦関係
などにおいても、笑いというのは重要な意味を持ちます。
笑いがなければ、経済的に生活がどれだけ豊かになったとしても、本当の意味で精神的に充実することありません。
そのため、笑いをもたらす良い嘘をつくことによって、生活をよりよくすることができ、幸福につながるとも言えます。
ハーバード大学で学生から絶大なる人気を集める「幸福学」については、ベストセラー書籍「幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論」がオススメです。
しかし、もちろん笑いを取るための嘘は悪いものではありませんが、あまりに面白くない嘘を連発することによって、良い嘘から悪い嘘に変わってしまうリスクはあります。
例えば長時間、相手のつまらない嘘に対して愛想笑いを続けることほど、退屈なことはありません。
そこで笑わせるために嘘を付く際は、十分な注意を払うようにしましょう。
また、相手を笑わせるためについた嘘だとしても、自分のことを大きく見せたいというエゴが存在していないかどうかを確認するようにもしましょう。
もし自分を過大評価させるためにつくような嘘と捉えかねないようであれば、笑いを取るどころか批判を得てしまうことにもつながってしまうでしょう。
そのため笑いを取るために嘘をつくという行為は、若干のリスクも伴う行為であるので、用いる場面や人ですら十分に見極めるべきであるという点も注意するべきです。
嫌われる人の共通点
嫌われる人の共通点を説明します。
悪い嘘をつくことで、サイコパスは嫌われる
悪い嘘をつくことで、サイコパスは嫌われる、ということについて説明します。
嫌われる人というのは、悪い嘘ばかりつきます。
例えば、人を傷つけたり、自分を大きく見せるためにハッタリを言う人などです。
しかし一番嫌われる場面は、相手がその人の利己的な嘘に振り回された時です。
相手にとっての大きな損失に繋がってしまうにもかかわらず、嘘をついた張本人はたいしたことではないと捉えていようものなら、嘘をつかれた相手は怒るに決まっています。
その結果、嘘をついたことによって、その人物は大いに嫌われてしまうことでしょう。
このように、
- 平気でウソをつき、
- その行為に対して罪悪感ゼロ
な人物のことをサイコパスとも呼びます。
サイコパスについて、詳しくはロングセラー書籍「良心をもたない人たち」を一読されることをオススメします。
この本を読むことで、25人に1人いるとされる“良心をもたないサイコパス”の実態を理解することができます。
サイコパスの被害者にならないための、
- 見分け方と
- 対処法
を学びたい方は必見です。
嘘をつくことで周りからの信頼を失い、その人の発言力は低下します。
つまり嫌われる人というのは、利己的な人を指すのであり、一方で相手の置かれた状況や立場に配慮を徹底している人は、嫌われる可能性が低いと言えます。
もちろん配慮しているにもかかわらず、嫌われてしまう人もいるかもしれません。
しかし、一時的には嫌われる可能性があったとしても、長い目で見たら信頼を積み重ねることができるので、批判を受けるようなことは少ないと思われます。
自覚がなく、嘘をついてしまう人
嫌われる人の共通点は嘘をつくという点ですが、中には自覚がなく、嘘をついてしまう人もいます。
例えば気持ちだけ前を向いているにもかかわらず、実力が伴っていないので物事がうまく進まずに周りに迷惑をかけてしまうような場合です。
例えば上司から部下に仕事を割り振られた時に、本当にこれができるのかどうか、と上司から質問されたとします。
そのような場面では、時として上司が求めているのは的確な答えであって、過剰な自己評価をもとに答えてほしくない場面も存在するでしょう。
例えば、自分の能力以上の作業を割り振られてしまうことによって、消化不良を起こしてしまう可能性があります。また、失敗することによって、その部下にとってだけではなく上司にとってもマイナスになります。
しかし、
- 自分を実際よりも大きく見せるためや、
- 少しでも前のめりになってしまう姿勢
等から「できる」と答えてしまうことによって、結局できずに終わり、周りに迷惑をかけてしまうような状況も想定することもできます。
そのため、自分の身の丈にあった仕事を振ってもらうように
- 妥当な目標、
- ほどほどの目標
を立てるように心がけるべきです。
つまり高い目標を宣言することは、自分も周りも、必ずしも喜ばしい結果に繋がらない可能性があるのだということを認識しましょう。
嘘を見抜く方法
嘘を見抜く方法について説明します。
相手の視線を確認すれば嘘を見抜ける
嘘を見抜くには、まず相手の視線を確認する必要があります。
視線がキョロキョロしているのであれば、相手が嘘をついている相手が嘘をついている証拠です。
そのため、相手が何らかの嘘ついてるという疑いの目をもって、相手の話を聞くようにしましょう。
相手の動作によって嘘を見抜くコツは、書籍「FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学」で分かりやすく説明されています。
この書籍はアメリカで2008年に出版されて以来(日本では)、ロングセラーを続けていることは、しぐさによって相手の心をいかに読むことが出来るのかを物語っています。
また、相手が発する体臭に注意するのも非常に重要です。
例えば、もし口が乾いたら口臭がきつくなります。
また相手は興奮しているのであれば、嫌な汗が流れてしまい何らかの嘘をついているというメッセージがあなたに入っているのです。
そのため、臭いに注意することによって、相手の嘘を見抜くことができるということも理解しておきましょう。
相手の論理が崩れてしまう時は嘘をついている合図
相手の論理が崩れてしまう時は嘘をついている合図であるという点を説明します。
相手の嘘をついているというポイントは、相手の論理が崩れてしまう時には注目する必要があります。
例えば相手が本当の事を言ってる時は、話をスラスラ話してくるはずです。
また会話に途中で詰まってしまうとしても、それを取り繕う方法によっても相手が嘘ついてるのか、真実なのかということを明確にすることができます。
しかしあまりに相手が話に詰まってしまうような場面は、相手は何らかの嘘をついている可能性が高いので、疑うべきです。
つまり、相手の論理に整合性があるのかという点を注意することによって、嘘を見抜くことが出来るのです。
相手に嘘をついているのではないかとふっかける
あなたが「相手は今、何らかの嘘をついたな」と感じたとしたら、相手に嘘をついているのではないかとふっかけることで、嘘を見抜くきっかけにすることもできます。
例えば、その時の相手の反応いかんによって、相手が嘘をついているかどうかを見破る鍵がつかめる可能性があります。
したがって、もし相手の話の論点がずれた時に、なんだかおかしいと感じたとしたら、相手に嘘ついているのではないかと疑いの言葉を一声掛けましょう。
その反応が、「嘘をついてはいない」とはっきりと言い返してくるとしたら、嘘ではない可能性が高いでしょう。
その場合には、相手はたまたま論点がずれただけであった可能性があります。
しかし一方で、嘘をついているのではないかと相手にふっかけた結果、相手が
- 激しく動揺したり、
- 目線をそらしたり
する時は、相手が本当に嘘ついていたという可能性が高まります。
このようにして、相手に何らかの疑いをふっかけることによって、相手のミスを見抜くきっかけにすることができるのです。
しかし相手も、ウソをついているのではないかと疑われていると、リラックスして話をすることができません。そのため、中にはその行為を不快に感じる人もいることでしょう。
そのため信頼関係を壊さないために、ここぞという時にのみ嘘をふっかけるべきであり、普段から頻繁に嘘をふっかけるような行為は慎むようにしましょう。
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