カーシェアリングサービスをご存知ですか?
カーシェアというのは、車を所有する必要がないので、
- 車検などのメンテナンス費用や
- 駐車場代金
- ガソリン代
等を気にする必要がありません。特に都内に住む人にとっては使い勝手が良いので、車を購入しようかと迷っている方必見!
カーシェアリングとは
カーシェアリングというのは、複数の人で車を所有するということを意味します。実際のところはレンタカーよりも割安ですが、メリットデメリットがあります。メリットはとにかく安いということです。デメリットは
- 特定の時間を決めてその時間までに返却しなければいけないことや、
- 乗り捨てができないということ
- あるいは4歳未満の子供がいる場合はチャイルドシートを持ち運ばなければいけないということ
等が挙げられます。それぞれを詳しく説明します。
全国47の都道府県で国内最多の10,000以上のステーションを設置している(出典)大手カーシェアリング企業「タイムズカーシェアリング」で具体的にどのくらい予約の空き状況があるのかを調べてみようと思ったところ、PCサイトのインターネット上からは、マイページを作成した後でなければ、近所のパーキングの空き状況を調べることができませんでした。
そこでサイト上の空き状況を調べることは断念して、iPhone の iOS アプリ「タイムズカーシェア検索」からタイムズカーシェアリングの近所のパーキングを調べると具体的な車種や時間帯をチェックすることができます。色々と調べた結果自分の気に入った時間帯に自分が希望する車種があるということが分かりました。
カーシェアリング等のサービスが、ビジネスの面でいかに画期的なサービスであるのか、その魅力やメリット等について詳しくはこちらの大ベストセラー書籍で詳しく解説されていますのでご参照ください。
タイムズカーシェアリングの致命的なデメリット チャイルドシート
しかし残念ながら、致命的なデメリットとして3歳以下の子供がいる場合は、0歳~3歳用のチャイルドシートを、その車が止まっているパーキング(ステーション)まで持ち込まなければいけないという点が挙げられます。0歳~3歳用のチャイルドシートとは、例えばこのような商品です。
このデメリットは非常に致命的であり、家から片道6分もの道のりを大きなチャイルドシートを抱えながら車に辿り着かなければいけないので、かなり面倒です。このデメリットを解消されれば、カーシェアリングを利用してもいいと思いますが、3歳以下の子供がいる家族にとってはカーシェアリングサービスは避けた方が良いかもしれません。
ただし、チャイルドシートは一部のステーション(=車が止まっている駐車場)のみオプションとしてレンタルできるようです。タイムズカーシェアのサイトの「よくある質問」には以下のような記載があります。
こども用シートは借りられますか?
標準装備品として、ジュニアシート(年齢の目安:4歳から10歳)を全車両にご用意しています。原則は全車両のトランクに収納されていますが、車種によってはトランク下のサブトランクにあります。
チャイルドシートは一部のステーションのみオプションとしてご利用いただけます。
利用できるオプション・装備品
チャイルドシート
1,100円/個
新生児〜4歳頃まで使用可能なISOFIX対応
適応体重:2.5~18kg
身長目安:40~105cm
車内に取付マニュアルがあります
1予約あたり最大2台まで
でも、たとえラッキーなことに、自宅近くの予約を希望している車種があるステーションでチャイルドシートをレンタルできたとしても、いちいち車の座席に設置し取り外しをするのは面倒ですし、既に自宅で別の車を所有しており、その車等にチャイルドシートを設置している人にとっては、せっかく所有しているチャイルドシートが無駄になるので、追加でレンタルするのは非生産的かもしれません。
しかし一方で、4歳以上の子供しかいないファミリー世帯にとっては、悪くないと言えるサービスです。ちなみに4歳以上の子供の場合は、座席を高くする乳児用と比較すると簡易式のチャイルドシート(ジュニアシート)が車のトランク内に装備されているので、設置するのも簡単でしょう。
たとえシェアする車のトランクに装備されていなかったとしても、こちらのジュニアシートの商品は5.1kgと軽量なので、自宅から持ち運びすることも比較的簡単に行なえるでしょう。
なお、チャイルドシートの使用義務は、6歳未満(つまり5歳まで)の幼児を対象にしています。もし違反してチャイルドシートを使用せずに運転し発覚した場合、
- 運転免許の基礎点数が1点減点となりますし、
- 子供にとっても安全性が低く大変危険なので、
チャイルドシートは絶対に使用するようにしましょう。
タイムズカーシェアリングの料金
タイムズカーシェアリングの料金は以下の通りです。
料金表(税込)
ベーシック ミドル プレミアム
時間料金※1 220円/15分 330円/15分 440円/15分
最大時間料金 6時間まで 4,290円 6,490円 8,690円
12時間まで 6,490円 8,690円 13,090円
24時間まで 8,690円 11,990円 18,590円
36時間まで 11,990円 16,390円 25,190円
48時間まで 14,190円 19,690円 30,690円
72時間まで 20,240円 28,490円 43,890円
ナイトパック※2
(18:00-翌9:00) 2,640円 3,960円 5,280円
距離料金※3 16円/km
・時間料金:6時間以上ご利用で利用開始時からの走行距離に対して課金
・ナイトパック:利用開始時からの走行距離に対して課金
24時間以上のご予約で、実際のご利用が2時間未満の場合は、[ミニマムチャージ]がかかります。詳細はこちら ナイトパックはご予約時にお選びいただけます。利用開始後に時間料金からナイトパック、またはナイトパックから時間料金へのメニューの変更はできません。 電気自動車の場合、距離料金はかかりません。
料金について詳しくみていきましょう。
シェアする時間あたりの料金
初期費用1,650円や月額基本料金880円は大してかからないので、あまり気にしなくても良いでしょう。
問題は、車をシェアする時間あたりの料金です。
車を使用した場合、1時間あたりベーシックプランで15分で220円なので、1時間あたり880円となります。ベーシックとミドル・プレミアムの違いは大型の車種になるとミドル、さらにプレミアムへと料金クラスが上がっていくという仕組みです。例えば四人で出かける場合はベーシックで十分です。しかし子供が3人いる場合、ミドルあるいはプレミアムの車種が必要となるので料金が上がります。しかしプレミアムの料金であったとしても1時間あたり1760円しかかからないので、1日5時間乗ったとしても8800円でしかありません。ガソリンも込みと考えると比較的割安と言えるでしょう。
週に一度しか車に乗らない場合、月に4回乗るとして 35,200円が1ヶ月間の料金となります。また1年間で422,400円となるので、そこまで高額であるとは言えないでしょう。ガソリン代や駐車場料金、自動車保険料などはこの料金に含まれています。5年間乗り続けた場合、2,112,000円かかる計算になるので、メンテナンス費用などが込みであることを考えると、このぐらいの料金であれば妥当と言えそうです。
しかし前述のとおり3歳以下の子供がいる場合は、チャイルドシートを持ち運ぶ、レンタルしなければいけないので、あまりお勧めできません。
近所のタイムズカーシェアのパーキングで予約の空き状況は?
近所のタイムズカーシェアのパーキングで予約の空き状況を調べたところ結構な確率で予約が空いています。しかしたまに日曜日の昼となると目的の車種がすでに埋まっていることもたまにあります。しかしその場合は、少し遠方のパーキングまで(例えば徒歩1分ではなくて徒歩6分になるなど)歩けばいいだけの話なのでさほど気にする必要ありません。
大体近所のタイムズカーシェアのパーキングまで徒歩1分から6分まで、合計で三つのパーキングがあったとします。あるパーキングで自分が乗りたい車種がない場合、別のパーキングであれば予約することができたとします。しかしその場所までは徒歩6分もかかるので、子供をベビーカーで連れて行きつつなおかつチャイルドシートを抱えて移動するということはほぼ不可能です。大人が二人いても子供が3人いる場合は難しいと言えそうです。2回に分けてチャイルドシートを運べばいいかもしれません。しかし、チャイルドシートを
- 運んで、
- 設置して、
- 乗り終わった後にチャイルドシートを外して
- 持って帰る
という、考えるだけでも煩雑な手間を考えるとかなり面倒であると言わざるを得ません。この致命的な欠陥が解消されることによりタイムズカーシェアは爆発的に伸びていく可能性もあります。しかしながら4歳未満の子供がいるファミリー世帯にとって、タイムズカーシェアは今のところは難しい選択肢です。それなら車を中古で一台購入し、自宅の敷地内などに停めておき、チャイルドシートを付け外しせずに使用した方がいいです。
コメント