新型コロナウイルスの初期症状の一つである「喉の痛み」について知りたいですか?
喉の痛みは「そのうち治るだろう」と安易に考え放置すると炎症が広がり、つばを飲み込むのも辛いほど悪化する事があります。
早めのケアを心掛けるべきであり、喉の痛みにどう対処すべきかをご紹介!
新型コロナウイルスのその他の症状について、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
喉の痛み「コロナ」
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引きによると、喉の痛みに関しては以下のように記載があります。
多くの症例で発熱,呼吸器症状(咳嗽,咽頭痛,鼻汁,鼻閉など),頭痛,倦怠感などがみられる.
下痢や嘔吐などの消化器症状の頻度は多くの報告で 10%未満であり,SARS や MERS より
も少ないと考えられる.初期症状はインフルエンザや感冒に似ており,この時期にこれらと
COVID-19 を区別することは困難である.
このことから、厚生労働省も「喉の痛み」は新型コロナウイルスの初期症状の一つと認めていることが分かります。しかし注意点としては、「喉の痛み」の症状があるからと言って、必ずしも新型コロナウイルスではなく、
- インフルエンザや
- 感冒(風邪のこと)
と区別することは難しいということです。つまり、たとえ新型コロナウイルスでなかったとしても、インフルエンザウイルスに感染している可能性もあるので、病院で検査を行うことが重要であると言えます。
上記において、咽頭痛と同様に併記されている新型コロナウイルスの初期症状
- 「発熱」
- 「鼻水(鼻汁)」
について、詳しくは以下2つの記事をそれぞれご覧ください。
喉の痛み「医療機関への受診の目安」
喉の痛みを感じた場合、
- 医療機関で受診をするのか
- セルフケアで済ますのか、
という判断をするための目安を紹介します。
医療機関を受診する目安としては、次の症状が挙げられます。
- 38.4℃以上の発熱
- 発症2日間の重度の喉の痛み、または発症5−7日経過しても改善がない場合
このような症状がある場合、細菌感染として抗菌薬が必要となる場合があり、医師の判断が必要になります。(出典)
早急に医療機関を受診するようにしましょう。
また、上記の症状がなくても、以下のような症状がある場合も、できれば医療機関での受診をおすすめします。
- 喉に膿(うみ)があるとき
- 声がかれたまま改善しないとき
- 飲み込むときにガマンできないほどの強い痛みがあるとき
- のどに違和感や異物感があるとき
- 痰(たん)に血が混じるとき
- 呼吸が苦しいとき
- 食べ物や飲み物を飲み込めないとき
- 食べ物や飲み物でむせるとき
- 市販薬等のセルフケアでも改善しないとき
このうち、
- 「飲み込むときにガマンできないほどの強い痛みがあるとき」
- 「食べ物や飲み物を飲み込めないとき」
というのは、扁桃腺がかなり腫れていることを示しており、高熱が出る可能性もあります。(出典)
もちろん、これ以外の症状であれ、少しでも不安を感じるような点があれば医療機関で受診をするようにしましょう。安易な自己判断で済ませることなく、専門家に相談することで、重症化を防ぐことにも繋がるでしょう。
新型コロナウイルスの初期症状「下痢」についてはこちらの記事をどうぞ。
喉の痛み「薬」
喉の痛みに対する薬について説明します。
そもそも論で、風邪に抗菌薬は効きません。風邪は、ウイルスが鼻やのどにくっついて炎症を起こし、
- くしゃみ
- 鼻水
- せき
- たん
- のどの痛み
- 発熱
などがでることを言います。
しかし風邪の原因は細菌ではなく、ウイルスのせいだという点に注目すべきです。風邪の症状はいずれも、あなたの体がウイルスと戦っているサインです。
風邪を治すのはあなた自身の免疫力であり、薬ではありません。(出典)
そのため、喉が痛いので薬に頼ろうとすること自体が問題です。言い換えると、
- 他力本願ではなく、
- 自力本願
の心構えが必要ということなので、
- 市販薬や
- 医師からの処方された薬
などを飲んだとしても、休息をとることを怠らないよう注意しましょう。
そう言っても、薬に頼らなければいけない場面もあるはずです。そこで薬を選ぶポイントは、喉の痛みではなく、その原因となる炎症を抑えることに注目しましょう。
- 炎症や
- アレルギー症状
が起こっているとき、体内ではプラスミンという物質が過剰につくられます。このプラスミンを抑えるトラネキサム酸などの“抗炎症成分”が配合された薬は、喉の
- 痛みや
- 腫れ
などの症状を改善してくれます。(出典)
トラネキサム酸が配合された薬としてはこちらです。
内服薬が市販されているので、病院に行く時間がないが症状がつらいときなど、セルフケアとして一時的に薬を利用するのも良いでしょう。
しかし、長期的にこの薬を服用し続けて、だましだまし無理をすることによって喉の痛みの症状が悪化してしまう可能性があるので、注意するにしましょう。
新型コロナウイルスの初期症状の一つである「頭痛症状」の場合、頭痛薬を服用するべきかどうかについて詳細はこちらの記事をご覧下さい。
また、新型コロナウイルス治療薬について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
喉の痛み「治らない時」
喉の痛みが治らない時について説明します。
まずは喉の痛みが治らない時は、自己判断で何も対処をしないで放っておくのではなく、医師に相談をする必要があります。
したがって、例えば変だな・長引くなと思ったら病院を受診するようにしましょう。というのも、このような場合は何か病気が潜んでいる可能性があるからです。
例えば、
- 腫れている部分に膿(うみ)があるとき、
- 声がかれたまま改善しないとき、
- 飲み込むときにガマンできないほどの強い痛みがあるとき、
- のどに違和感や異物感があるとき、
- 痰(たん)に血が混じるとき、
- 呼吸が苦しいとき、
- 高熱があるとき、
- 食べ物や飲み物を飲み込めないとき、
- セルフケアをしてもよくならないとき
などは要注意です(出典)。
喉頭がんのうちもっとも多い「声門がん(声帯にできるがん)」では、声がかれる症状が表れます。
声がれが長引く病気には、声帯ポリープもあります。(出典)
また、
- 喉頭がん、
- 声帯ポリープ
など喉頭の病気は放っておくと悪化してしまうし、部位別5年相対生存率(2006~2008年診断例)は
- 男性57.8%
- 女性66.8%
なので恐いです。(出典)
喉の痛みが悪化してしまったら、長期間の治療期間が必要になる可能性もあります。早めに対処してさえいれば1週間で治ったのに、喉の痛みが治らないことを無視し、悪化することで1ヶ月以上掛かったならば損です!
そのため日頃から、
- 十分な睡眠時間や
- 栄養のある食事
- 適度な運動
などの免疫力を高めるための心がけをしつつ、もし喉が痛くなり、痛みが治らない時は、早めに内科や耳鼻咽喉科などを受診するようにしましょう!
また、新型コロナウイルス感染症の初期症状である咳の症状が現れたら、飛沫感染によって他の人にうつさないためにもこちらの記事をご参照ください。
喉の痛み「治す」
喉の痛みを治すにはどうすべきか説明します。
のどの痛みがつらくて仕事や趣味に集中できないときは、誰しも「早くなんとかしたい」と思うはずです。
そこで、喉の痛みを治すにはどうすべきか考えてみましょう。
まずは、
- 喫煙や
- 刺激物の摂取
- 大声を出す
など、のどに負担になるような行動はなるべく避けるようにしましょう。
またマスクを着用したり加湿器を使ったりして、のどを乾燥させないように心がけることも大切です。
のど飴などでのどを潤すのもおすすめです。
寝る時にマスクをするのも良いでしょう。マスクを着用しながら寝ると、喉の潤いを保ちながら眠ることができて快適な朝を迎えられます。(出典)マスクの裏表の見分け方や、マスクの裏表を意識せず逆に付け替えてしまった場合のデメリットについて、詳細はこちらの記事をご参照ください。
また、体の免疫力を高めるために腸内細菌を整えることも有効でしょう。
腸内細菌とは、ヒトや動物の腸の内部に生息している細菌のことを指します。 腸内には細菌がおよそ3万種類、100兆個も生息していることが知られています。(出典)体の健康には、腸内に
- ビフィズス菌や
- 乳酸菌
などの善玉菌が占める割合を増やすことが重要です。善玉菌を増やす
- オリゴ糖や
- 食物繊維
を十分にとって、同居人である腸内細菌と協同して健康を作ることが大切です。(出典)
オリゴ糖や食物繊維を摂取するためには、こちらの商品がおすすめです。喉の痛みを治すために善玉菌を増やす心がけが必要となります。
しかしながら、喉の痛みに対する最も効果的な対処法は、やはり休息をとることです。
一時的な対症療法を行うよりも、根本的な治療を行うほうが重要です。したがってもし何かの悩みがあり免疫力が落ちて風邪引いてしまうのであればその悩みを解決することのほうが重要です。もちろん、どうしても避けることができないような重要な局面を乗り切りたい時に、
- アメを舐めたり、
- 風邪薬を飲んだり
することはよいかもしれません。しかしそれ以外の慢性的な
- 精神的な悩みや
- ストレス
などが原因で免疫力が落ちてるようであれば、その根本的な原因を特定し解決に向けて努力することの方が有効であると思われます。
つまり喉の痛みを治すのは薬ではなく、自分自身であるということを理解するようにしましょう。
新型コロナウイルスの初期症状「痰がらみ」についてはこちらの記事をご参照ください。
新型コロナウイルスの初期症状「味覚・嗅覚障害」について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
新型コロナウイルスの初期症状の中でも、特に緊急性の高い13症についてはこちらの記事をご覧ください。
新型コロナウイルスの致死率についてはこちらの記事をご覧ください。
新型コロナウイルスの初期症状「なし」の場合、どのような問題が生じるかについてはこちらの記事をご覧ください。
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