問題解決能力を伸ばす方法を知りたいですか?
問題解決能力を伸ばすには、問題解決のための正しい手順を学ぶ必要があります。
具体的にどのような手順があり、気をつけるべき注意点を説明します。
問題発生時に、いつも何をすべきかで悩んでしまう人は必見です。
問題解決能力を伸ばすには
問題解決能力を伸ばすにはどうするべきかを説明します。
問題解決の手順を学ぶ
問題解決能力を伸ばすには、問題解決のための正しい手順を学ぶ必要があります。
なぜかといえば、手順に沿って解決していかないと問題はなかなか解決されないからです。
全般的にいえることとしては、まず問題が発生した時は冷静になる必要があります。
というのも混乱してしまうことによって問題がさらに悪化してしまう可能性があるからです。
問題発生を想定してイメージしたり、手順を確認することによって、いざという時に冷静に対処することが可能になります。
ではどのような手順を踏むべきなのかを具体的に説明します。
手順1 現状把握
問題解決は現状把握が最重要であるという点を説明します。
問題を解決する際に、放っておくと問題が悪化するような状況が考えられます。
例えば会社の売り上げが減少しているという問題を解決するためには、なぜ売り上げが減少しているのかを把握する必要があります。
現状把握ができていないにも関わらず、対処しようとすれば意味がないばかりか状況を悪化させてしまう可能性もあります。
例えば営業の仕事であれば、顧客に説明するのが上手にできないから売り上げは減少していると誤って解釈したとします。
実は顧客へのアプローチの総数が不足しているから、活動量をあげるべきであるにもかかわらず、顧客への説明という細部にこだわってしまうような対処法をしたとします。
その場合、顧客への説明をどうするべきかについて考える時間を過剰に取りすぎる事によって、更に顧客へのアプローチの総数が減少し、問題が悪化してしまう可能性もあります。
そこで問題の原因を取り違えないようにするためには、正確に現状把握をすることが重要になります。
問題がなぜ起きているのかをよく見て対処することによって対処した結果、問題が改善されるスピードを劇的に上げることができるのです。
現状把握を正確にするためには、時間がかかってしまうので、誰しも焦ってしまいがちです。
しかし、ここでいかに焦らずに現状を把握することができるかが、問題解決能力を伸ばすことに繋がるのです。
問題点を列挙してみる
まず今起きている問題点を列挙してみることによって、現状把握をしやすくなります。
勉強せずに手当たりしだいに問題解決に当たっていると、全体像がぼやけてしまいます。
その結果、各対処法の根拠が曖昧になってしまうことでしょう。
それを避けるためには、問題を全て列挙して全体像を把握する必要があります。
今考えられる問題点を文字化することによって、重複や抜け漏れをなくすことにもつながります。
重複や抜け漏れをなくす考え方について、詳細はこちらの記事で説明していますので、ご覧ください。
現状を数値化してみる
分析をするためには、問題を数値化することが必要です。
なぜなら数値化できないものは分析することができないからです。
数値化すれば問題を的確に捉えることができます。
ほとんどの場合において、なんとなく分析を行っているつもりになってしまってる人がたくさんいます。
なんとなく分析を行って、なんとなく結論を出すことは、ただの自己満足でしかありません。
もしそれで問題を解決することができるのであれば、解決された問題は難易度が低く、高が知れている問題である証拠です。
困難な問題の場合は、同じように問題解決に至らない可能性が高いです。
何が問題であるのかを口にするだけではなく、数字に落とし込んで比較することによって、今まで気が付かなかった点にも気づくことができるようになるでしょう。
例えば売り上げが減少してしまった原因について考える時に、
- いつ頃から問題が発生したのか
- 何回ぐらい問題が発生したのか(頻度)
- それぞれどれくらいの売上減少につながったのか、
などの数値を分析することによって、どの点を集中的に考えるべきなのかが明確になります。
この手順を飛ばしてしまうと曖昧な分析に繋がってしまいかねないので、数値化して分析の効果を高める必要があります。
手順2 分析
問題解決手順1ではまず現状把握を行うことについて説明しましたが、現状把握をどれだけ正確にしたところで、その現状把握に基づいて分析を行わなければ意味がありません。
しかし、実際のところは多くの人は貴重な情報を持っているにもかかわらず、その情報を分析することなく終わらせてしまっています。
だから問題解決には至らないのです。
手元にある武器を使わないのは非常にもったいないことなので、武器を適切に用いるために分析が必要になるのです。
例えばあなたが会社の売り上げが上がらないという悩みを抱いていた場合に、
- 売上を上げている実績が高い人の共通点や
- 会社が公表している公的なデータ
などを分析することによって、何をすれば自分の売上を上げる近道になるのかという鍵を見つけることができるはずです。
例えば特定の優積者が、特定の商品ばかり販売しているという傾向さえつかめれば、あなたもその同じ商品を積極的に販売するようにすれば、同じような成果を出せるはずです。
つまり人の真似をすることによって、あなたも真似をする人と同じように高い成果を出せるようになるのです。
そのためには誰が優積者であり、またその優積者をどのように分析するかによって、あなたの出せる成果は左右されてしまいます。
そのため、もしあなたの売上が減少している場合は、以下のように自分に問いかけるべきです。
あなたの売り上げ落ちている原因は、会社全体の売上が落ちているからではないでしょうか?
また、あなたが売れていない原因は会社が推進している商品とは異なるものを販売する傾向があるから、売り上げをしているのではないでしょうか。
分析は細部にこだわりすぎないようにする
分析する際に細部にこだわりすぎてはいけません。
なぜならば、時間は有限であり分析に過剰な時間をかけることによって損に繋がる可能性すらあるからです。
そのため、大雑把で構いませんので、数値化されたデータを分析するようにしましょう。
分析とはデータを比較すること
分析するというのはデータを比較することを指します。
何かを比較することによって分析をすることができ、新たな情報を見つけ出すことができるのです。
例えば、あなたの会社全体の売上の推移をグラフ化したものを眺めるだけでも、新たな気づきが得られるかもしれません。
またあなたの会社の主力商品の販売量の推移を見ることによっても、気づきを同様に得られる可能性もあるでしょう。
そのように視覚化された情報を眺めることによって分析を行うのです。
言い換えると、ただ単に数字が書かれた所を眺めるだけでは新たな情報を生み出すことは難しいです。
手順3 実行
分析を終えたら、対処法をすぐに実行するようにしましょう。
なぜならば、足踏みしている間に、問題がさらに悪化してしまう可能性もあり得るからです。
まだ十分な情報が集まっていないから実行に移すことはできない、などと言い訳することは避けるべきです。
なぜならば十分な情報というのは、多くの人にとって過剰である場合が多いからです。
右か左かさえ分かれば、それで実行していいのです。
つまり60%以上の精度さえあれば、成功する可能性の方が高いと認識をするべきです。
それにもかかわらず、失敗をするのが怖いからといって実行に移さない人が多数存在します。
もし60%以上の精度があるのであればすぐに実行し、すぐに失敗するべきです。
そしてその失敗をさらに分析し、次に繋げた方がより改善のスピードが速くなるはずです。
ただ分析するだけで、そのままにしておいたら非常にもったいないです。
そのため分析をしたのであれば、その分析結果に基づいて実行する癖をつけましょう。
そうすることで、あなたの問題解決能力は向上していくはずです。
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