モチベーションを維持するための方法を知りたいですか?
モチベーションを維持することができれば、目標を達成することが容易になります。
しかし、多くの人はモチベーション維持することができないため、途中で挫折してしまいます。
そこで、内発的な動機づけと外発的動機づけに分類することで、モチベーションを維持するためのコツを説明します。
部下を持つ管理職や経営者は必見です。
モチベーションを維持することが、なぜ重要なのか
モチベーションの維持がなぜそれほど重要なのかというと、モチベーションの維持さえできれば、目標の半分以上は達成したも同然だからです。
というのも、多くの人はモチベーション維持することができないため、途中で挫折してしまうからです。
言い替えるとモチベーションを維持することさえできれば、大勢のライバルたちを抜き去ることができるということです。
しかし口で言うのは簡単でも、実際にモチベーションを維持するということはとても難しいと感じている人が大半でしょう。
そこでモチベーションを維持するための、理論というものが存在します。
モチベーション理論は、作業ごとに、動機付けの方法を変えることにより、モチベーションを維持することに成功する割合が、変化するというものです。
モチベーション理論では、内発的動機付けと外発的動機づけの2種類があり、それらを使い分けることにより、あなたのビジネスの生産性も高めることができるでしょう。
あるいは、勉強や自己啓発などに取り組んでいる人は、
- 自分の勉強に対するモチベーション維持しやすくなったり、
- 自分が将来叶えたい目標に対し、近道をする
ことができるでしょう。
それでは具体的に、モチベーションを維持する方法を説明していきます。
内発的動機づけと、外発的動機づけとの違い
「部下達に指示しても、なかなかやる気を出してくれない」
「目標を立ててもモチベーションを維持できず、気がついたら辞めてしまう」
このように、あなたの部下や、あなた自身のやる気を維持できないのは、もしかしたら
- 「内発的動機づけ」と
- 「外発的動機づけ」
の使い方を誤っているからかもしれません。
どのような場面で、それぞれを使い分けるべきなのかを説明していきます。
内発的動機づけとは
内発的動機付けという意味は、人から強制されたから行うのではなく自発的に、報酬を得ることなく趣味の一環として「好きだから行う」ことです。
内発的動機づけとは要するに、「好きこそものの上手なれ」ということわざと同じ意味です。
そして、『どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早い』ということが内発的動機付けによりもたらされる結果です。
内発的動機づけと、外発的動機づけの使い分け方
内発的動機づけと外発的動機づけの、どちらが効果的なのかという使い分け方を説明していきます。
クリエイティブさが求められる作業は、内発的動機づけをしよう
クリエイティブな発想が求められる作業は、内発的動機付けの方が有効に作用します。
例えばあなたが小説家であったとします。
その場合は、
- 金銭的報酬や
- 物的報酬
を目の前にぶら下げられたとしても、生産性が向上することはありません。
なぜならば小説家というのは、クリエイティブな発想が求められる職業の筆頭だからです。
他にも
- デザイナーや
- 新規事業立ち上げ
などのチームに入る場合は、内発的動機付けが必要になります。
また、あなたが新たな会社を立ち上げたとします。
会社立ち上げ時はあらゆる業務を社長は行わなければいけないので、単純作業を早くこなす能力ではなく、よりクリエイティブな発想力が求められると言っても過言ではありません。
そのため、会社を創業したての社長は、自分自身に内発的動機付けをした方がより高い成果を上げることができると言えます。
内発的動機付けの具体例
内発的に動機づけをするべき場面というのは、上司と部下との関係です。
部下が仕事に真剣に取り組むためには、外発的動機付けを用いていけません。
外発的動機付けは短期的には効果を表しますが、長期的に見ると成果を下げる可能性があるからです。
そのため、例えば以下のように部下を指導するのが良いと思われます。
この仕事を誰のために行っているのか、自分が働く意義や目的などを部下に連想させるのです、顧客がどのように感謝してくれるのかを考えることによって、自発的に仕事に取り組むようになります。
その結果、モチベーション維持することができるようになるはずです。
これが内発的動機付けであり、長期的なモチベーションを維持するために必要な作業だと思われます。
二人のレンガ職人の例
レンガを運ぶ2人のレンガ職人がいました。
あなたの仕事はどのような仕事ですか?と質問すると、片方の職人は、「ただ単にレンガを運ぶだけだ」と回答しました。
もう片方は「偉大な城を作る為にレンガを運んでいる」と回答しました。
最終的に、二人の生産性において大きな差がつくのは明らかです。
つまり、最終的な目標やゴールをイメージして仕事に取り組むことにより、より生産的かつモチベーションを高く維持して、仕事に楽しく取り組むことができるようになるはずです。
外発的動機づけ
次に外発的動機づけについて、詳しく説明していきます。
外発的動機づけとは
外発的動機付けというのは、例えば金銭的報酬などのボーナスで、部下達のやる気を起こさせることを言います。
他の例では
- 「もしこの宿題をやったらお小遣いをあげる」、
- 「もし家事を手伝ってくれたらおもちゃを買ってあげる」
などと子供に物で釣って提案する行為は、外発的動機付けにあたります。
単純作業には外発的動機づけをしよう
前述の通り、内発的動機付けはクリエイティブな発想が求められる作業において、有利に作用すると説明しました。
一方で、外発的動機付けが有利に作用する場面というのは、あまり深く考えなくても作業することができる単純作業に向いています。
単純作業とは、例えば200個の封筒に、それぞれ1枚ずつ120円の切手を貼り続けるといった単純作業が該当します。
その作業効率を上げようとすれば、外発的動機づけの方が相応しいと言えるので、金銭的報酬で部下たちにやる気を起こさせることで、生産性を向上させることができるでしょう。
外発的動機づけは、長期的にはマイナスの効果を生むリスクがある
外発的動機付けというものは、長期で継続することによって、その外発的な動機がなければ継続することができないようになるリスクもあります。
そのため、一時的に外発的動機づけを用いるのであれば構いませんが、複数回にわたり頻繁に外発的動機づけを行うことにより、相手方に不利益を生じさせてしまう可能性もあります。
例えば、子供を物で釣って行動を促すように教育し続けることで、その提示するものがなければ子供は取り組まないような人に育ってしまいます。
それを避けるために、モノで釣るという行為を、場面を選んで促すようにしましょう。
そうすることで、子どもの自発性も伸ばすことができるでしょう。
まとめ
深い思考を必要とされるクリエイティブな発想が求められる作業には、内発的動機づけが有効に作用します。
一方であまり深く考えなくても作業できる単純作業の場合は、外発的動機づけにより作業を効率を上げることができます。
作業の難易度によって、動機づけの方法を変えていきましょう。
また、外発的動機づけを継続することによって、様々な弊害も生じてしまう点は注意が必要です。
例えば、子供に勉強をさせるために「物で釣る」ことで、外発的な動機付けがなければ行動に移さないような人に育ってしまう可能性があります。
そのため、自発的に行動を促すために、なぜそのようなことをするのか、という目的・目標を明確にしてから勉強をするよう促すべきです。
また、大人の場合においても、業務を行う際に、自分が将来実現したい夢や目標のために努力をしようなどと、内発的動機付けを促すべきです。
そうすることで、長期的にモチベーション維持することができます。
その結果、生産性は向上し、労働から得られる満足度も向上するでしょう。
参考文献
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