堀要子さんは元P&Gのマーケターであり、現在は
- 森岡毅さん率いる株式会社刀の顧問と、
- 新田ゼラチン株式会社の社外取締役(2019年6月26日就任)
を務めています。
堀要子さんという人物は何者なのか?
「マーケティングの女神」と呼ぶ理由を、過去の経歴を元に紹介していきます。
堀要子は株式会社刀顧問
株式会社刀のHPをみると、以下のように記載があります。
スペシャリスト マーケティング
ブランド開発からコミュニケーション戦略立案、TVCMやPR等のプラン開発に至るまで、ブランディング&マーケティングコミュニケーション領域における卓越したノウハウを持ち、世界中のP&Gマーケターへの教育を担っていた、世界屈指のプロフェッショナル。
P&Gではウィスパー、アリエール、ヴィックス等様々なカテゴリーでのブランドマネジメントを担当後、SK-II初のグローバル・マーケティングディレクターとして、新製品開発やアジア・欧州・北米を含む新市場開拓をリード。
P&Gグローバル全体で選ばれた数十名のみで構成される、ブランディングおよびコミュニケーションの社内教育を担うエキスパートグループに所属する。
3年間のシンガポールアジア本社勤務を含め、P&Gの世界中のマーケターへの教育をリードした。
2018年 株式会社刀顧問就任。
出典
株式会社刀HP
メンバー|株式会社 刀株式会社 刀(かたな)の世界最強のエキスパート集団を紹介しています。
つまり、堀要子さんはP&Gに長年従事されてきた、マーケティング分野のエキスパートということです。
マーケティング分野における全世界トップ企業であるP&Gの全従業員11万人の中で、更に社内トップということであれば、もはやマーケティングの女神としか言いようがありません。
堀要子さんはP&Gを退職され、現在は森岡毅さん率いるマーケティング精鋭集団「刀」の顧問を務めています。
森岡毅さんの刀と丸亀製麺の協業が2019年6月25日に公表されましたが、堀要子さんも丸亀製麺の新TVCMの制作の際は、「ブランド開発からコミュニケーション戦略立案」の得意分野を活かすために、何らかの形で参画しているはずです。
堀要子さんも、P&G本社で森岡毅さんと同僚として働いていたので、株式会社刀の創業時に声をかけられたのでしょう。
P&Gマーケティング本部に新卒で入社した、森岡毅さんの経歴はこちらの記事をご覧ください。

また、森岡毅さんと堀要子さんがタッグを組む、マーケティング精鋭部隊「刀」について詳しくはこちらの記事をどうぞ。

堀要子は新田ゼラチン株式会社の社外取締役
また、以下の2019年3月期決算資料によると、堀要子さんは2019年6月26日からは新田ゼラチン株式会社の社外取締役に就任されています。
出典
新田ゼラチン2019年3月期決算資料
6月26日の株主総会で認められましたら、新役員として3名の方が加わることになります。
1人目が、スライド一番左の堀要子さんで、社外取締役としてお招きする予定です。
堀さんはP&Gのマーケティング本部で、長い間、アジアや世界のP&Gのマーケティングを指導する立場でした。
これから末端の消費者を意識した事業活動(を展開する我々)に、適切な助言をいただけるのではないかということで、お招きすることにしました。
出典
ログミーファイナンス – 投資・IR情報の書き起こしメディア
新田ゼラチン、北米等でペプチド好調も、国内の接着剤売上減や原料高騰で売上・営業益は前年比減2019年5月27日に行われた、新田ゼラチン株式会社2019年3月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。
堀要子氏を社外取締役候補者とした理由は、大手外資系企業において培った豊富な知識・経験並びに経営コンサルタントとしての視点を基に、経営の重要事項の決定及び業務執行の監督等において、当社の社外取締役として、その職務を適切に遂行していただけるものと判断したためであります。
出典
新田ゼラチン 第80回 定時株主総会招集ご通知 P.6 「取締役1名選任の件」より引用
新田ゼラチンといえば、ゼラチンの国内シェア 60%を占めるゼラチン最大手であり、東証一部上場企業です。
このような大企業の取締役を任されるのですから、堀要子さんが、いかにマーケティングの分野において優秀な人物であるかを物語っています。
堀要子さんはP&Gで人材育成として長年教育に従事してきましたが、教育を施したのは何もP&Gの従業員だけではありません。
実は、神戸学院大学の学生に対しても授業を行っているのです。
詳細は以下の記事引用をご覧ください。
授業のご紹介「地域文化理解II」:ビジネスの第一線で活躍されている方々をゲストにお招きしました
学部|2018.02.15
2月7日(水)から2月14日(水)までの5日間、1年次生を対象とした「地域文化理解II」という授業が行われました。
この授業は、
①マーケティングの基本の考え方を学び、それを応用して、自分のエクイティ、その体現のためのアクションプランを考えること
②グローバルビジネス経験豊かなゲスト講師の体験談から異文化コミュニケーションのヒントを得ること
の2点を目標に展開されました。
出典 神戸学院大学グローバルコミュニケーション学部 HP
404: ページが見つかりませんでした | 神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部「外国語を話せる」だけが、目標ではありません。言葉という「ツール」をうまく使い こなし、自分から、ビジネスや社会を変えていく。そんな「強い発信力を持つ人」を 少人数環境で育む。それが神戸学院大学のグローバル・ コミュニケーション学部です。
堀要子さんが務めた、SK-II初のグローバル・マーケティングディレクターの経験は、大勢の学生の心を惹きつけたことでしょう。
しかし、堀要子さんはマーケティング面だけではなく、人格面でも素敵な方であると思われます。
というのも、堀要子さんは子供の貧困についての活動もされており、その根拠としては、告知サイトにおいて、子どもの貧困について以下のように言及されているからです
P&Gの河合さんの元同僚で、恵まれない子供のために何かしたいと思っております。
出典
第46回元町カフェ「子どもの貧困について考える」
https://kokucheese.com/event/subscriptions/263984/
ここでいう「河合さん」というのは誰なのか?
以下2つの記事によると、P&Gジャパンでガバメントリレーションズを担当し、2018年にP&Gを退職された河合誠雄(かわい まこと)シニアマネージャーのことであると思われます。
第5回 サファリ・カフェ -変人vs変人が生きるヒントになる-
珍しい大人に会ってみませんか?
この世界には、世にも珍しい大人たちがたくさんいます。
ものすごく強いこだわりを貫き通して仕事をしていたり、既存のルールに縛られない自由な働き方をしていたり、自分の好きなことばかりをして生きていたり。
そんな「珍獣」クラスの方達をCo-STUDY KOBEにお呼びして、時には襲われそうになりながら、時にはこちらから奇襲を仕掛けながら触れ合っていくのが「サファリ・カフェ」というイベントです(要するに、面白い大人たちとおしゃべりしようという企画です)。
第5回目は、元P&Gの、河合 誠雄さんをゲストとしてお迎えします!
学生の方ならどなたでも参加可能なので、是非気軽に参加してくださいね!お待ちしております!
日時:12月15日(土) 13:00~15:00
場所:神戸市中央区雲井通5-3-1 サンパル4階 Co-STUDY KOBE
費用:無料
申込:不要・お気軽にお越しください。
◯ゲスト:河合 誠雄(かわい まこと)
カナダ・トロント生まれ、日本育ち。
トロント大学大学院卒業後、P&Gに入社。
ダイバーシティーを前提に、世界を舞台に活躍できる次世代の人材育成をテーマに掲げ、グローバル・リーダー教育プログラムの立ち上げなどを行う。
今年、人材育成に専念するために、なんとP&Gを退社。
出典
第5回 サファリ・カフェ -変人vs変人が生きるヒントになる- | Co-STUDY KOBE 学生のやってみたい実験場学生一人ひとりの「やってみたい」を、地域を巻き込んで実験・実現していくプラットフォームが、「コ・スタディ神戸」。Co-STUDY=“co-(共に)“+”study(学ぶ・熱中する) “。ウェブメディアと、三宮の交流拠点を中心に活動中です!
「現在、神戸で働く従業員は1000人以上。
彼らが快適に働き、生活する上で神戸のオフィス環境は最適だと感じています」と、P&Gジャパンでガバメントリレーションズを担当する河合誠雄シニアマネージャーは強調する。
同社は「ベターライフ、ベターワーク」というビジョンを掲げており、社員がより良く働き、暮らせる環境の整備に力を注いでいる。
そこで早くから在宅勤務制度を導入したわけだが、導入時のおもしろいエピソードがある。
先述の通り、社員は通勤時間が30分程度という人が多く、通勤することにストレスを抱える社員は少なく、最初に在宅勤務を導入しようとした際には、推奨してもほとんどの社員が「会社で仕事した方が便利だから」などと出社してくるという珍事が起きたのである。
「社員にとってはこうした快適な環境で働くことが当たり前になっています。
オフィスに来ることにストレスを感じる人は少ないです」(河合氏)
P&Gジャパンは今年6月に、本社を六甲アイランドから三宮駅前のオフィスビルに移した。
このように神戸に居続ける理由とは何だろうか。
河合氏によると、上述したような社員が生産性を上げられるようなオフィス&住環境の良さに加えて、地元の自治体である神戸市との密な連携に対してビジネスメリットを感じているのだという。
例えば、ちょっとした相談であっても、すぐに企業窓口となっている専任職員が対応し、ワンストップサービスを提供してくれる。
以前に増してビジネスにスピードが求められる今、こうした迅速な対応は企業にとって魅力的だと言えよう。
出典
ITmedia ビジネスオンライン 勢いがある企業はここが違う 柔軟な働き方で成果を生む“ちょいコア”オフィス移転とは?
勢いがある企業はここが違う 柔軟な働き方で成果を生む“ちょいコア”オフィス移転とは?「働き方改革」が叫ばれる中、企業のオフィス立地の考え方にも変化が起きている。何が何でも都心部ではなく、ある程度の集積のメリットは持ちつつも、快適なワークスタイルや住環境の良さなどを実現するような“ちょいコア”が注目を集めている。
このようなことから、堀要子さんは、
- 同僚との絆を大切にし、
- 過去に築いた人脈が、自己のブランド・エクイティ(ブランドの資産価値)であるとみなし、
- 自己のブランディングを行う
人物であり得るということがわかります。
まとめ
堀要子さんは、全世界でトップのマーケティングのエキスパートです。
しかし多くの人の心を惹き付けるマーケティングの源は、きっと利他の精神から生まれているのでしょう。
その利他の精神が、元P&Gの同僚である森岡毅さんや、一部上場企業から声をかけさせ、マーケティングの女神であると私が呼ぶ所以です。
もう一人の国内トップのマーケターである、森岡毅さんのマーケティングについてはこちらの記事をご参照下さい。

もっと知りたい
堀要子さんの得意分野は、CMのプラン開発です。
そのため、森岡毅さんが代表を務める株式会社刀との提携を発表した丸亀製麺の新CM制作においても、刀の顧問を務める堀要子さんも関与していると思われます。
刀において、堀要子さんが行う丸亀製麺のブランディングについて、詳細はこちらの記事をご覧下さい。

森岡毅氏による「グリーンピア再生劇」について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。

森岡毅氏が手掛けた大ベストセラー本を選ぶ際は、こちらの記事を参考にされてください。

森岡毅氏が2019年に出版したベストセラー書籍「苦しかったときの話をしようか」において、キャリア論を執筆した理由を知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

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