悔しい思いについて知りたいですか?
悔しい思いというのは一見するとマイナスの感情のようですが、実は後の人生において必ずプラスの影響を及ぼします。
なぜプラスの影響を及ぼすのか、具体的にどのような影響を及ぼすのかについて説明していきます。
悔しい思いをして落ち込んでいる人は必見です。
悔しい思い
悔しい思いについて説明します。
悔しい思いはどこから来るのか
そもそも、悔しいという思いはどこからくるのでしょうか。
例えばあなたがビジネスで失敗してしまい、多くのお金を失ってしまったとします。
しかし何かで成功するためには失敗は不可欠であり、避けて通ることはできません。
恋愛に関してもそうですが、異性に振られる経験がなければ、いざという時、心の底から自分が好きだと思った相手の心を惹きつけることは難しいでしょう。
なぜなら、チャンスは一瞬しか巡ってこないことが多いからです。
それもそのはずで、自分が本当に好きな人と、簡単に出会うことができるはずがありません。
自分が本当に好きであると気がついた時には、意中の人はもうそばにいない時もあるでしょう。
そのため、いざという時に備え、自分を磨き上げる必要があるのです。
その自分を磨き上げる原動力となるのが、悔しいという思いなのです。
悔しい思いなくして、効果的に自分を成長させることはできないと理解しましょう。
つまり、悔しい思いは成長への近道なのです。
ビジネスにおける「悔しい思い」は成長につながる
もしあなたがビジネスにおいて、大きな契約に結びつく顧客に出会ったとします。
その顧客に対してあなたが扱っている商品について説明をしている際に、あなたが一瞬でも説明を誤ってしまうことにより、顧客から不信感を抱かれてしまいかねません。
信頼の構築には時間がかかる一方で、信頼を失うのは一瞬です。
そのため、セールスという仕事において実力をつけるためには、数多くの失敗を経験し、商品説明をするスキルを磨く必要があります。
時には、
- 苦情が発生し顧客から怒られたり、
- 顧客から心無い言葉を投げつけられる
ことによって悔し涙を流すことすらあるでしょう。
しかし、その悔し涙が自分を磨き上げることへの第一歩となる可能性があります。
自分が至らない点をしっかりと受け止め、その点を改善しようと努力することによって、別の顧客が満足してくれたり喜んでくれたりします。
別の顧客があなたに「ありがとう」と言ってもらえるのであれば、「あのとき流した悔し涙があったからこそ、この人は満足してくれたんだ」などと納得することにつながるでしょう。
そうやって多くのビジネスパーソンは成長していくのです。
USJをV字回復させた経歴を持つ、マーケティング精鋭集団「刀」の代表を務める森岡毅氏も、書籍「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」で以下のように語っています。
USJに来てから毎冬のように血尿生活でした。悔しさで眠れずに、夜中に車で山の上に行って車内で絶叫したことも何度もありました。悪夢で目が覚めて眠れない時は、日本刀を眺めては自分の弱さと戦っていました。
森岡毅;今西聖貴.確率思考の戦略論USJでも実証された数学マーケティングの力(角川書店単行本)(Kindleの位置No.1810-1811)..Kindle版.
森岡毅氏ですら、悔しい思いと闘い、それを乗り越えてきたからこそ、一流のビジネスパーソンに成長できたのです。
したがって、「悔しい思い」には価値があると認識し、成長につなげていきましょう。
若いうちに、多くの「悔しい思い」を経験するべき理由
あなたが高校生の野球少年だとします。
甲子園に出場するために日夜練習を重ねたにも関わらず、高校最後の夏の大会で試合相手にボロ負けしてしまったとすれば、それはさぞ悔しいでしょう。
しかし、その悔しい経験は5年後、10年後に自分の身に問題が降りかかってきた時に、「あの時と同じ悔しい思いをしたくない」という思いから、努力を惜しまない人間に近づく可能性があります。
例えば、
「高校時代に悔しい経験をしたからこそ、今振り返ってみれば、準備をしっかりしていなければ失敗することは目に見えている。だからあの時の二の舞にならないように、あの時の努力の3倍を準備に費やそう!そうすることで、結果はあの時とは違ったものになるだろう!」
などといった感じで、事前準備を徹底するようになるのです。
若い時の苦労を活かす戦略について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
悔しい思いを避けるべきではない理由
もし、あなたが悔しい思いを避け続けていれば、きっと傷つくことはないでしょう。
家の中に閉じこもって人と会うことを避けていれば、
- 人間関係からくるストレスは少ないだろうし、
- 野球の試合でボロ負けしてしまい、悔し涙を流す
ということもないでしょう。
しかし、それは非常にもったいないことです。
悔しい思いは自分を成長させてくれるので、避けるべきではありません。
では考え方を少し変えて、もし悔しい思いを避けるべき時があるとすれば、どのような時なのでしょうか。
それは常に挑戦を続けているせいで精神的に疲弊してしまった時です。
具体的にいうと、これ以上の失敗が続くと精神的な病に侵されてしまう可能性すらあるという危機的状況であれば、失敗することを避けて悔し涙を流さない方が賢明であると言えます。
しかし普通に考えると、そのような状況が簡単に訪れることありません。
なぜなら、人間は思った以上に頑丈にできているからです。
そのため、悔しい思いは安易に避けるべきではありません。
失敗恐怖症を克服したい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
悔しい経験は大人になってからすればいいのではないか
悔しい思いを若いうちに経験することで、大人になってから精神的に強い人間になることができるし、人間的にも大きく成長することができるでしょう。
また悔しい思いをした人は、悔しい思いをしている人の気持ちが分かるので、落ち込んでいる人を見てかけたときに、優れたアドバイスをすることができるかもしれません。
では考え方を変えて、大人になってから悔しい経験をするのでは遅いのでしょうか。
例えば中には、若いうちは悔しい経験をせず、大人になってから悔しい経験をすれば良い話ではないか、などと反論してくる人もいるかもしれません。
しかし結論から言うと、若いうちに経験しておいた方が得であると言えます。
もちろん、大人になってから悔しい思いを経験するのは、プラスの影響を及ぼします。
しかし若いうちに悔しい思いをした方が、長い人生に渡って大きな影響を及ぼすことができるので、若いうちに経験するべきであると言えるのです。
ソフトバンクの創業者である孫正義社長も、若いうちに数多くの「悔しい思い」を経験したからこそ、今があると言えます。
例えば、書籍「志高く 孫正義正伝」によると、孫正義氏は子供の頃は周りから酷いイジメを受けたといいます。
その悔しい思いがあったからこそ、大きな偉業を成し遂げることができたとも言えるでしょう。
詳しくは【起業家で有名な人】起業家精神とは【孫正義やジョフ・ベゾスの経歴】をご参照ください。
大人になってから悔しい思いを経験するのは損失が大きい
大人になってから悔しい思いを経験するのと、10代のうちに悔しい思いを経験するのでは全くもって性質が違います。
というのも、大人になってからの悔しい思いというのは、経済的に大きな損失が伴うことが大きいと言えるからです。
例えば、
- 事業に失敗して数千万円の借金を背負っている50代の男性と、
- 自分が好きな女の子に振られて悔しい思いを経験している10代の男性
がいたとします。
悔しい思いの度合いはそれぞれ同じであり、成長に繋がる場合も同じかもしれませんが、損失を穴埋めするために必要な期間は全くもって異なっています。
数千万円の借金を返済するには、数十年の長い期間を要するだろうし、返済しきれないこともあるでしょう。
しかし、10代の男性が意中の女の子に振られたからといって、立ち直るまでに数十年もの長い期間を要することはないでしょう。
そのため、大人になってから悔しい思いを経験するのは損失が大きくなる可能性があるので、安易に悔しい思いを経験することは避けるべきであると言えます。
特に経済的な損失を伴う場合はなおさらです。
悔しい思いをすることによる経済的な損失については、生命保険の必要保障額の考え方と、若いうちに行っておくべきであるという点で似ています。
詳しくは出産後に生命保険を見直すべき理由【経済的なリスクと必要保障額】をご参照ください。
悔し涙を流すことは素晴らしいこと
悔しい思いができる人は、とてもいい経験をしているといえます。
なぜならば、「悔しいと思えるほど熱心に打ち込むことができる物事」を見つけられることこそが、とても素晴らしい事だからです。
多くの人は、自分がやりたいことを見つけることができずに立ち止まってしまい、何も悔しい思いを経験することなく過ごす人が多いです。
例えば、自宅に引きこもってしまいニートとなってしまえば、自分が生きる意味すら失ってしまう人も多数います。
引きこもりの人たちが経験するべきことは、悔しい思いをするということであり、悔し涙を流し得る、熱中できる物事を見つけることが必要であるとも言えます。
そのため悔し涙を流すということは熱中するということの裏返してあり、素晴らしいことであるという点を理解しましょう。
熱中できるものを含め、人生を豊かにするものについてはこちらの記事をご覧ください。
ビジネスで成功したければ、悔し涙を流せる分野を見つけるべき
多くの人に当てはまることだと思われますが、大人になるにつれて、ちょっとやそっとのことでは感動しなくなっていくはずです。
例えば子供の頃では、国内旅行に行くことで感動していたのにも関わらず、大人になるにつれて国内旅行で満足せず、海外旅行に行くようになります。
そして、海外旅行が飽きてくると、次は宇宙旅行に行かなければ、満足感を得られなくなっていくのです。
もちろん中には、Amazon創業者であるジェフ・ベゾスの子供の頃の夢のように、民間月旅行を目標に据えてきた人もいるかも知れません。
しかし、人間の欲望にはきりがないので、感動するという感覚が麻痺することにより、より強い刺激を求めるようになってしまうのです。
悔し涙を流すことができる人というのは、激しい感情を経験することができるということを意味します。
そのため、それを大人になってから経験することさえできれば、なんらかの面で、他者を圧倒した貴重な経験をしていると言うことができるはずです。
具体的に言うと、あなたがビジネスで大きな成果を残したければ、とにかく悔し涙を流すことができる分野を探すことです。
自分が大好きであり、自分が得意なことの中で夢中になれる物事を探すことによって、悔し涙を流すことができる分野は見つけやすくなるはずです。
したがって、もしあなたが悔し涙を流すことができる分野を見つけることさえできれば、それは他者を圧倒することができる高い成果を出すことができると言い換えることができます。
そのため、悔し涙を流すことができることで、きっとあなたは大きな利益を得ることができるでしょう。
悔し涙を流すことは素晴らしいことです。
あなたも悔し涙を流せるよう、尽力していきましょう!
人生を後悔しないために、どのような生き方をするべきか学びたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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