デュアルディスプレイの電気代はいくらかかるのか知りたいですか?
ディスプレイ1台あたりの電気代はいくらかかるのかを、私が使用しているトリプルディスプレイを電力消費量の計算式に当てはめて、それぞれの月間電気代をご紹介!
デュアルディスプレイの電気代上昇のデメリットより、生産性向上のメリットが大きい点を学びたい方は必見です!
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デュアルディスプレイの電気代はいくらかかるのか?
デュアルディスプレイの電気代はいくらかかるのかについて説明します。
ディスプレイの電気代はいくらかかるのか?
デュアルディスプレイの電気代を考える場合、まずディスプレイ1台あたりの電気代はいくらかかるのかを把握する必要があります。
例えば私はデュアルディスプレイではなく、トリプルディスプレイとしてディスプレイを3台使用しています。そこで、私の場合を例に、それぞれの古いものから最新のディスプレイの各電気代はいくらくらいかかるのかを計算していきます。
なお、ディスプレイ1台あたりの電気代は、取扱説明書などに記載されている定格消費電力に基づいて計算します。定格消費電力とは、ディスプレイの全ての機能を最大限利用した場合の消費電力のことを指します。つまり、ディスプレイの最大時の電気代をこれから算出していきます。
1台目ディスプレイ(2014年製 23インチ フルHD)の電気代
私が使っている3台のディスプレイの中で最も古い、2014年に18,171円で購入したiiyamaの23インチFullHD(1920×1080)ディスプレイの場合、定格消費電力が52Wです。
1kWhの単価27円として、電気代はいくらかかるのかを計算してみましょう。
このディスプレイを1日5時間つけた場合、電気代は52W×1kWhの単価27円×5時間=約7円になります。
そして、毎日5時間、1カ月間ディスプレイをつけた場合は約210円です。
2台目ディスプレイ(2021年製 23.8インチ フルHD)の電気代
また2台目となる、2021年に11,980円で購入したアイ・オー・データ製23.8インチのフルHDディスプレイに関しては、定格消費電力はなんと24Wです!上記2014年製のディスプレイと比較すると消費電力が大幅に低く、約半分で済みます!同じく1kWhの単価27円として、電気代はいくらかかるのかを計算してみましょう。
このディスプレイを1日5時間つけた場合、電気代は24W×1kWhの単価27円×5時間=約3円になります。
そして、毎日5時間、1カ月間ディスプレイをつけた場合は約97円です。思ったよりも安いですね!
3台目ディスプレイ(2021年製 23.6インチ フルHD)の電気代
さらに、3台目の2021年にAmazonアウトレットで11,648円で購入した23.6インチディスプレイの定格消費電力は22Wです。こちらのディスプレイも同様に1kWhの単価27円として、電気代はいくらかかるのかを計算してみましょう。
このディスプレイを1日5時間つけた場合、電気代は28W×1kWhの単価27円×5時間=約4円になります。
そして、毎日5時間、1カ月間ディスプレイをつけた場合は約113円です。
ディスプレイの電気代まとめ
これらトリプルディスプレイの電気代を、型番やサイズ、価格情報等と共に表にまとめると以下の通りです。
メーカー | 型番 | 液晶サイズ(インチ) | 解像度 | 製造年 | 購入時の本体価格 | 定格消費電力(W) | 1日の電気代(円) | 1ヶ月の電気代(円) | 1年間の電気代(円) |
iiyama | XU2390HS-B1 | 23 | 1920×1080 | 2014 | 18,171 | 52 | 7 | 210 | 2,520 |
アイ・オー・データ | DIOS-LDH241DB | 23.8 | 1920×1080 | 2021 | 11,980 | 24 | 3 | 97 | 1,164 |
Acer | K242HQLbi | 23.6 | 1920×1080 | 2021 | 11,648 | 28 | 4 | 113 | 1,356 |
この表をみてみると、2014年製のディスプレイは、2021年製のディスプレイと比較して、約2.2倍も電気代が多くかかってしまうということが分かります。私自身、7年前のディスプレイと最近のディスプレイを比べて、電気代で2倍以上の差がつくとは思ってもいませんでした!
したがって、あまりに古いディスプレイ、例えば15年以上も前に製造されたディスプレイを使用している場合は、古いディスプレイを使い続けるのではなく、買い替えも視野に入れる必要があるかも知れません。
でも、私が使っている上記の2台の旧型と新型ディスプレイの電気代の差額としては、毎月113円、年間で1,356円に過ぎません。そのため、世界的な半導体の需給逼迫によりディスプレイ価格が高騰している2021年現在においては、安易にディスプレイを買い換えるべきではないと思われます。
補足(ディスプレイの電気代は、条件や職業により大きく異なる)
ちなみに補足として、上記の計算式において1kWh単価は27.0円としましたが、電力会社の契約プラン、時間帯などの条件で大きく変化します。例えば東京電力の電気代は以下の通りです。
10~60Aのご契約
従量電灯B
料金単価
単位 料金(税込) 電力量料金 最初の120kWhまで(第1段階料金) 1kWh 19円88銭 120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) 〃 26円48銭 上記超過(第3段階料金) 〃 30円57銭
また、東京電力以外の電力量料金を比べてみると、北海道電力は東京電力より高く、北陸電力は東京電力より安いので、だいたい1kWh単価27円あたりが平均的な数値なのではないかと考え、デュアルディスプレイの電気代の計算を行いました。
また、1日あたりデュアルディスプレイを5時間使用するものとして計算しましたが、仕事で使う場合は、ディスプレイを1日あたり8時間使用する人も14時間以上使用する人もいるので、ディスプレイの電気代はその人の職業等により大きく異なります。
デュアルディスプレイの電気代
デュアルディスプレイの電気代として、私の場合を例にディスプレイ2台あたりの電気代はいくらくらいかかるのかを説明します。
デュアルディスプレイに使用する2台のディスプレイの電気代としては、上記の私が使っているディスプレイ3台の中で、iiyamaとアイ・オー・データのディスプレイ2台を使用した場合、一ヶ月の電気代は210円+53円=263円です。そして年間では3,156円の電気代がかかります。
つまり、デュアルディスプレイの電気代はせいぜい年間数千円で済むので、デュアルディスプレイの電気代は「高額すぎて破産してしまうようなレベルの料金ではない」と認識しましょう。
デュアルディスプレイの電気代上昇のデメリットよりも、生産性向上によるメリットの方が大きい
たしかに、シングルディスプレイよりもデュアルディスプレイの方が電気代が増えてしまう点はデメリットです。しかしその代わりに、Jon Peddieの調査結果によると、デュアルディスプレイを導入することで、シングルディスプレイの時と比べて仕事の生産性は1.4倍に上昇するというメリットがあります。
つまり、デュアルディスプレイの導入によって、もたらされる生産性の向上を考えると、毎月53円~210円程度の電気代の上昇は、大した金額とは言えません。というのも、例えばデュアルディスプレイの導入によって生産性が2倍に増えた場合、時給1,200円と考えても、だいたい2時間働いただけで、ディスプレイ1台あたりの1年分の電気代のもとが取れてしまうからです!
この事実を知った人は、むしろデュアルディスプレイを導入しない理由が見つからないというレベルの衝撃を受けるのではないでしょうか!?
なお、上記のディスプレイはフルHDであり、低スペックの部類に入りますが、近年人気が高くなっている4Kや8Kといった高スペックで、なおかつ大型のディスプレイの方が定格消費電力が大きいです。
しかし、ディスプレイは全体的に省エネ化が進んでいることも事実です。そのため同様のスペックであれば、旧来のディスプレイのモデルよりも、現行のモデルの方が省エネ性能は優れていて電気代が安くなることが多いです。ディスプレイに求める性能(画質・サイズ)と電気代とのバランスを考えながらデュアルディスプレイの検討をしましょう。
もっと知りたい
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