2021年3月9日に1Passwordの新バージョン1Password 7.8が正式リリースされ、MacのApple Silicon M1チップによりネイティブで実行されるようになりました。(出典:AgileBits.com)
でも、これはどういう意味なのか?と疑問に思う人も多いはずですので、機能改善とバグの修正という点において分かりやすく説明します。
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【1Password 7.8】MacのApple Silicon M1チップでネイティブ実行
2021年3月9日に1Password 7.8が正式リリースされ、MacのApple Silicon M1チップでネイティブで実行されるようになりました。
1PasswordがM1チップでネイティブ実行されることにより何が変わるのかというと、
- 機能の改善と
- バグの修正
がされたのです。それぞれの変更点を具体的にみていきましょう。
機能の改善
1PasswordがMacのM1チップでネイティブ実行が可能になったことで、8つの点で機能が改善されました。
具体的にどのような機能の改善がされたのかというと、例えば、
- アイテムを編集するときのメモリ使用量が改善されたり、
- Touch ID / AppleWatchのロック解除が高速になったり、
- Safariに入力したときにクレジットカードの自動保存をオフにするオプションが追加されたり
- 1Passwordは、自動入力が望まれない電子メールとアカウントのフィールドに表示される頻度が少なくなったり、
- アイテムリストの並べ替えコントロールの背景を変更して、BigSurにより適したものになったり、
- パスワード履歴が新しい順に表示されるようになったり、
- 1Password.comへの同期の性能改善が行われたり、
- 1Password miniが更新されて、Webブラウザが最前面にあるときに拡張機能がないことを示さないようになったり
したということです。(出典:AgileBits.com)
機能の改善の例 「Apple Watchで、Macの1Passwordロックを解除できるようになった」
1PasswordがMacのM1チップでネイティブ実行が可能になったことによる、機能の改善の例を、具体的に説明します。
例えば、昨年11月からβ版として「1Passwordバージョン7.7」がリリースされていましたが、このたびの1Password 7.8の正式リリースによって、Apple Watchを使って、Macの1Passwordのロックを解除して保管庫にアクセスできるようになりました。
具体的に、Apple Watchを使ってMacの1Passwordロックを解除する設定方法や、セキュリティの仕組みについて、詳しくは以下の記事をご参照ください。
バグの修正
また、1PasswordがM1チップでネイティブ実行が可能になったことで、以下45個のバグが修正されました。具体的にどのようなバグが修正されたかというと、例えば、
- システムのデフォルトとして別の言語が選択された場合に、アプリケーションの特定の部分が英語のままになる問題が修正されたり、
- 特定のフォームで自動保存プロンプト(=ユーザーに入力や操作を促すメッセージ)が増加する可能性がある問題が修正されたり、
- [ブラウザの設定]タブでの自動レイアウトの問題が修正されたり、
- ロック画面のTouchIDまたはAppleWatchボタンがクリックを検出できない問題が修正されたり、
- ログインの保存プロンプトを使用して、保存のために保管庫以外の保管庫に存在していたログインを更新するとクラッシュする問題が修正されたり、
- Webサイトの新しいログインを保存用の保管庫とは別の保管庫に保存しようとした場合のクラッシュの問題が修正されたり、
- すでに保存されているユーザー名とパスワードでログインした場合、自動保存プロンプトは表示されなくなったり、
- 特定のページ(outbackonlineordering.com、bbc.co.uk、payproglobal.com、book-directonline.com)でIDとクレジットカードを入力するときに承認ループの要求が発生する問題が修正されたり、
- Microsoftアカウントにログインするときに、1Passwordアイコンがユーザー名フィールドで使用できるようになったり、
- コンピューター名の先頭/末尾にかなりの空白があると、1Passwordアカウントにサインインできない問題が修正されたり、
- 有効期限が切れた後にマスターパスワードを入力すると、AppleWatchのロック解除が再度有効にできない問題が修正されたり、
- 1Passwordアカウントのゴミ箱を空にできない原因となる可能性がある問題が修正されたり、
- 自動入力された生成されたパスワードが正しく保存されるようになったり、
- 複数の認証試行が同時に発生する可能性があるバグが修正されたり、
- アカウントのサインアップが最初に正常に実行されない問題が修正されたり、
- 文字数が10未満の場合、アイテムリスト内のクレジットカードの追加情報を更新できない問題が修正されたり、
- 1Passwordminiが間違ったワンタイムコードを表示してサイトに入力する可能性がある問題が修正されたり、
- iOSアプリケーションバンドルを1Passwordにドロップしてソフトウェアライセンスアイテムを作成できなくなる問題が修正されたり、
- VoiceOverが最初の実行ウィンドウでセットアップオプションを読み取れない問題が修正されたり、
- メインウィンドウを閉じた状態でハンドオフを実行しようとすると発生する問題が修正されたり、
- 同じアカウントに対して複数の管理請求ウィンドウが作成される可能性がある問題が修正されたり、
- プライバシーカードは、作成されたサイトでのみ提案されるようになったり、
- 末尾にスラッシュが付いたURLがスラッシュなしで読み込まれ、そのサイトの読み込みに失敗する問題が修正されたり、
- アドレスタイトルが表示されない問題が修正されたり、
- Apple Developerの招待を受け入れるときに、新しいパスワードが提案されるようになったり、
- インストーラーがAppleSiliconMacでネイティブに実行できなかった問題が修正されたり、
- ロックを解除した直後に1Passwordの速度が低下し、待機カーソルが表示される問題が修正されたり、画面がロックされているときに1Passwordがアクティブなままであると、Touch ID / AppleWatchが無効になる可能性がある問題が修正されたり、
- アイテムが空のパスワード強度で保存される問題が修正されたり、
- パスワードジェネレータを介して作成したときに、保存されたパスワードアイテムが手動で編集されないという問題が修正されたり、
- 1PasswordでTouchIDが有効になっていないと、指紋が登録されていないことを示すロック画面プロンプトが表示される問題が修正されたり、
- ロックを解除するときにマスターパスワードを入力する時期尚早の要件を引き起こす可能性がある問題が修正されたり、
- 一部のサイトが保存時に間違ったパスワードを報告する可能性がある問題が修正されたり、
- アイテムリストがタイトル全体を表示するのに十分な幅であったとしても、ソートコントロールが切り捨てられたままになる問題が修正されたり、
- マスターパスワードでロックを解除し、スタンドアロンの保管庫がない場合にプライバシー統合が有効にならない可能性がある問題が修正されたり、
- 「ワンタイムパスワードを自動的にコピーする」設定が正しく機能しない問題が修正されたり、
- 生体認証のロック解除用に複数の生体認証対応Macが構成されている場合、マスターパスワードのタイムアウトが早期に発生する可能性がある問題が修正されたり、
- [見つかったアカウント]ウィンドウのサイズを変更する際の問題が修正されたり、
- 一部のローカライズされたリソースが欠落していた問題が修正されたり、
- ロック解除時に完全な同期が行われない問題が修正されたり、
- アイテムがBigSurでお気に入りに追加されたかどうかを確認するのが困難になる問題が修正されたり、
- アイテムの添付ファイルがランダムな順序で表示される問題が修正されたり、
- 生体認証が利用できない場合にSafariからロックを解除するときの1Passwordminiの配置が修正されたり、
- BigSurの前にmacOSでアイテムリストの並べ替えコントロールがずれてしまう問題が修正されたり、
- 「ブランチコード」フィールドに誤って入力しないように、ワンタイムコードの入力が修正されたり、
- クレジットカードアイテムではなく、図書館カード番号フィールドにログインアイテムが提案されるようになったり
したということです。(出典:AgileBits.com)
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【1Password】新型MacにApple Silicon M1チップ搭載のメリット
そもそも、新型Mac(MacBook Air 、13インチMacBook Pro 、Mac mini)にApple Silicon M1チップが搭載されるようになったことにより、どのようなメリットがあるのかについては、Apple のホームページで詳しく説明されています。
具体的に、M1チップの概要としては以下の通りです。
M1がやってきました。MacのためにAppleが設計した初めてのチップです。並外れた性能を発揮し、専用のテクノロジーにも対応。圧倒的に優れた電力効率も持っています。そして最初から、世界で最も先を行くデスクトップOS、macOS Big Surと連係するように設計されています。M1を持ったMacはワット当たりの性能が飛躍的に向上。あらゆる体験が、今までとはレベルの違うものになります。これは単なるアップグレードではありません。まったく新しい次元です。
つまりM1チップによって、Macのバッテリーの持ちが良くなったし、色々な処理能力が高速になったということでしょう。
またWikipedia によると、M1チップについて以下のようにも説明されています。
Apple M1は、アップルが初めてMac向けにARMアーキテクチャを使用して設計されたシステムオンチップ(SoC)である[1]。
2020年11月10日のApple Eventで発表された。TSMCの5nmプロセスで製造されており、このプロセスを使用したパソコン用チップとしてはこれが世界初である。アップルが「省電力シリコンとしては世界最速のCPUコア」「ワット当たりのCPU性能は世界最高」と述べている[1]他、実際にもアップルの主張が正しいことが数々のベンチマークや記事で判明している[2][3][4]。
とにかく、Apple M1チップは世界最速のCPUであり、1Passwordも高速で動作するようになったということです。
もちろん、1Passwordは
- 表計算ソフトや
- 動画処理ソフト
等とは異なり、多くのユーザーは処理能力をそこまで求めてはいないかもしれませんが、わずかな改善が積み重なることで1Passwordがより身近なものへとなっていくことでしょう。
しかしApple M1チップは未だ高価な代物です。そこで、支出を減らすために1Passwordを割安に利用するのも一つの手です。サブスクリプション版として割安価格で使用できる、1Password3年版は以下のリンク先から購入できます!
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