1Password買い切り版(スタンドアロン版)に向いている人とはどのような人か説明します。
具体的に言うと、使用している端末が一台しかない人や、スマホやタブレットを使用しない人、また一定期間のみ限定で1Passwordを使用したい人や、同期に手間がかかっても構わない人、高額な初期費用を支払える人です。それぞれ根拠を踏まえてご紹介!
1Passwordサブスクリプション版とどちらを買うべきか迷っている方必見!
1Password料金比較分析のまとめページとしては「1Password料金比較分析まとめ【月年額・3年版・ファミリー・買い切りvsサブスク・無料・他社】」の記事をご覧ください。1Passwordの料金体系の全体像を把握することができます。
割安に1Passwordを使用できる、1password 3年版はこちらのリンク先からどうぞ!
1Password買い切り版に向いている人
1Passwordを使用するためには、1Password 買い切り版と1Password サブスクリプション版の2種類の選択肢があります。どちらの契約で1Passwordを使用するかによって、価格や機能面で大きな違いが生じます。
1Password買い切り版に向いている人とはどのような人なのか、具体例を挙げて説明していきます。
使用している端末が一つしかない人
まず1Password 買い切り版に向いている人は、使用している端末が一つしかない人です。ここでいう端末というのは、
- Windowsデスクトップパソコン やノートパソコン
- Mac
のことを指します。(AndroidとiPhoneで買い切り版は購入・使用不可なので注意。)
1Password 買い切り版に向いている人の具体的な例を挙げると、 Windows パソコンしか端末を所有しておらず、携帯電話はガラケーを使っている人が該当します。
1Passwordはガラケーにはインストールできないため、Windows パソコンでのみ 1Passwordを使用することとなります。このような人は複数端末間で1Password内のデータを同期する必要性がないため、1Password サブスクリプション版よりも割安価格で使用できる、1Password買い切り版を使用する方が向いていると言えるでしょう。しかし、総務省の調査によると2019年時点でガラケー使用者率は20%以下(出典)なので、Windows PCかMac PCのどちらかを使用していて、なおかつガラケーを使用している1Password買い切り版に向いている人自体が少ないと言えます。
もし、
- Windows PCと
- Mac
の2つの端末を所有している人で1Password買い切り版を使いたい場合、2つの1Password買い切り版(スタンドアロン版)ライセンスを購入する必要があります。具体的に言うと、1Password買い切り版の1ライセンスあたりの価格帯は6,231円~6,709円なので、2つ合計で12,000円以上かかるという費用面のデメリットがあります。
もし1Password買い切り版を2つ購入せずに、iPhoneとAndroid端末では1Password無料版を使用するとなると、1Password内のアイテムを追加・編集ができないので、1Password買い切り版を使用するのはやめて、1Passwordサブスクリプション版を使用する方がよいでしょう。1Password無料版を使用すべきでない理由について、詳しくは「【1Passwordを購入すべき訳】なぜ無料版や他社製ではダメなのか?」の記事をご覧下さい。
1Passwordサブスクリプション版として、割安価格で使用できる1Password3年版はこちらのリンク先から購入できます。
一つの端末しか使用していない人は少数派
しかし実際のところ、2021年の日本において Windows パソコンしか所有していない人というのは少数派です。 例えば2017年度の総務省の調査によると、日本人で携帯電話を持ってる人の中でスマートフォンを所有している人は約75%います。(出典:総務省)なおかつ日本人でスマートフォンを所有している人の中で、 iPhone ユーザーは約65%にも達します。 (出典)しかし残念ながらiPhoneやAndroid で1Password買い切り版を購入・使用することはできません。
そのため iPhoneやAndroidのスマートフォンユーザーで1Password を使用したいという場合は、1Password買い切り版で作成したデータの読み取り専用として1Password無料版を利用するか、あるいはサブスクリプション版として1Passwordを使用せざるを得ません。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
つまり、1Passwordを複数端末で使用している人は1Passwordのデータを各端末ごとに同期する必要性が出てくるし、端末を一つしか所有していないという人は少数派であるため、1Password 買い切り版に向いている人は、実質的には少ないということです。
言い換えると、基本的には1Password買い切り版ではなく、1Password サブスクリプション版を使用するべきであるということです。1Passwordサブスクリプション版として、割安に使用できる1Password3年版は以下のリンク先から購入することができます。
1Passwordサブスクリプション版を月額支払いで利用すれば、大きな損をすることは少なそうね。
1Passwordは一般的に途中で使用を中断するものではなく半永久的に使用するものだから、長期的にみたらサブスク版として割安に利用できる1Password3年版がおすすめだよ!
1Password3年版がどのようなものかを学びたい方はこちらの記事をご参照ください。
最新機能が使えなくてもいい人
1Password 買い切り版に向いている人は、最新機能が使えなくてもいいと考えられる人です。
というのも、1Password買い切り版には、最新機能が使えないという致命的なデメリットがあるからです。
ここでいう最新機能というのは、他のパスワード管理ツールでは使用できない1Password固有の機能も含まれていたり、操作性の改善がアップデートされないという意味です。特に、1Password 買い切り版では、
- 多要素認証ログインができなかったり、
- データの変更履歴の参照・復元
の機能が使えないというデメリットが非常に痛いです。
それぞれどんな機能なのか詳しくみていきましょう。
多要素認証機能が使えない
まず、1Password買い切り版では多要素認証機能が使えないというデメリットからみていきましょう。
多要素認証機能というのは、1Password内で2段階認証ログインの数字6桁の暗証番号を表示させることができるという機能です。
つまり、本来はGoogle Authenticator等の外部アプリでなければ表示できないところを、1Passwordでワンストップで表示できるようになります。この機能は他のパスワード管理ツールには備わっていない1Passwordの最重要機能であるため、1Passwordで多要素認証ログイン機能が使えないのであれば、1Passwordを使う意味がなくなってしまうと言っても過言ではないでしょう。実際、多要素認証機能は、1Password役立つ機能ランキング第一位に輝いています。
詳しくは「1Password役立つ機能ランキング一覧表【ファミリー/買い切り/個人版】」の記事をご参照ください。
1Passwordサブスク版だと新機能が追加されるけど、1Password買い切り版だと古い機能しか使えないのがデメリット!
操作性が改善されないと生産性が頭打ちになっちゃうから、経営者やビジネスマン等はサブスク版が向いているね!
データの変更履歴の参照・復元機能が使えない
またデータの変更履歴の参照・復元機能というのは、1Password内のデータを変更・削除した場合に、過去365日までさかのぼってデータを参照・復元することができるという機能です。
人間であれば、誰しも誤ってデータを変更・削除してしまうということは一度や二度は発生するはずですよね?
しかし、もし削除してしまったデータが、ビットコイン等の仮想通貨のパスワードであれば、多額の資産を失ってしまうことにも繋がります。だから1Passwordのデータの変更履歴の参照・復元機能というのは、1Passwordユーザーにとって大きな価値があるのです。
これらの1Password特有の機能が使えないのにもかかわらず、1Password買い切り版を購入するのに向いている人というのは限られてくるでしょう。
2要素認証機能や、データの変更履歴の参照・復元機能についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
最新機能が追加されてもアップデートされないので使用不可
また1Password買い切り版は最新機能が追加されても、アップデートされないので最新機能を使用することはできません。最新機能として、例えば1Password 7.3 for Windowsが2019年1月9日にリリースされ、1Passwordは大幅にリニューアルされ、「Secure Desktop」機能が使用できるようになりました。「Secure Desktop」機能とは、1Passwordのマスターパスワードを入力する際に、ハッカー等に読み取られるリスクを減らすための、より安全にパスワードを入力できるようになる機能です。「Secure Desktop」機能について、詳しくは「1Password 7.3 for Windowsで進化した点【追加機能】」の記事をどうぞ。
このように、1Password買い切り版には多数のデメリットが存在するため、1Password買い切り版の購入は十分に検討する必要があります。ここまでに説明したもの以外の、1Password買い切り版のデメリットの全体像について学びたい方はこちらの記事をご参照ください。
上記の1Password買い切り版だと最新機能が使えないというデメリットは、 Windows パソコンに限らずMacでも同様のことが言えます。 つまり、
- デバイスを一つの端末しか所有しておらず、
- 最新機能が使えないというデメリットを踏まえた上で、
- とにかく長期的にみた1Passwordの費用を割安に使用したい人
は、1Passwordサブスクリプション版ではなく、1Password買い切り版が向いているでしょう。
しかし、前述の通り1Password買い切り版の価格帯は6,231円~6,709円であり、1Passwordサブスクリプション版の月額450円(出典:App Store)と比較すると初期費用がかさんでしまいます。
1Passwordは途中で使用を中断するものではなく、半永久的に使用を継続するものなので、1Password買い切り版とサブスクリプション版のコスト比較の計算について、詳細は「【1Password買い切り版のコスパ】サブスク費用【一生涯でいくら?】」の記事をご参照ください。
スマートフォンやタブレット端末を今後も購入しなそうな人
1Password 買い切り版に向いてる人は、スマートフォンやタブレット端末を今後も購入しなそうな人です。
前述の通り、1Password 買い切り版のデータを複数端末間で同期するためには、各 OS ごとの1Password買い切り版を購入する必要があります。
そのため、もし iPhone を使用している人は、
- Windows パソコンにインストールしてある1Password買い切り版のデータと、
- iPhone にインストールされている1Password サブスクリプション版のデータ
の同期を行う際は、 iCloud か Dropbox を経由して同期する必要があります。つまり、サブスク版同士の同期では発生しない、余分な手間がかかってしまうということです。
しかも、
- 1Password買い切り版と
- 1Password サブスクリプション版
の両方の料金を負担する必要が出てくるため、
- Windows パソコンと
- iPhone
のそれぞれの端末に、1Password 買い切り版と1Password サブスクリプション版をインストールして使うメリットはさほどありません。
1Password買い切り版とサブスク版の両方の料金を負担するメリットは何?
メリットはほぼ皆無と言えるかも…というのも、そういう人はおそらく買い切り版のデメリットが嫌になって、サブスク版の使用を開始した人だろうからね。
そのため Windows と iPhone の両方で1Passwordを使用したい場合は、1Password買い切り版ではなく、1Password サブスクリプション版を各端末にインストールすることによって、それぞれの端末間の同期をスムーズに行うことが可能になります。つまり、1Password 買い切り版に向いている人というのは、使用している OS が少ない人(例えばWindows PC1台しか使用せずガラケーユーザー)であると言えるでしょう。
当初はWindows PC1台しか所有していなくて1Password買い切り版に向いている人でも、スマホやタブレット端末を購入した途端に、買い切り版が向かない人に早変わりしてしまうわね。
要するに、1Password買い切り版に向いている人は、かなりの少数派であると言えるね。
一定期間のみ限定で1Passwordを使用したい人
1Password 買い切り版に向いている人は、ある一定期間のみ限定で1Passwordを使用したいという人です。
というのも、1Password買い切り版は、使用可能期間が有限であるというデメリットが存在するからです。 具体的に言うと、1Password買い切り版は最新版へとアップデートされることがありません。そのため、長期間にわたって1Password 買い切り版を使用し続けることによって
- バグが発生してしまいやすくなったり、
- 操作の改善がされないためストレスが増えてしまったり
して、1Password 買い切り版を使用し続けることが嫌になってしまう恐れがあるからです。
また私個人の意見として、実質的に1Password 買い切り版を使用し続けられるのは、もちろん人によりますが、大体の目安として3年程度でしょう。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
1Password買い切り版の料金面のメリットとして、1Password 買い切り版は初期費用が高額ですが、維持費用はかかりません。そのため1Password 買い切り版は1Password サブスクリプション版と異なり、長期で使用し続けるほどお得になるという特性があります。
しかし、せっかくパスワード管理の手間を減らすために1Passwordをインストールするにもかかわらず、1Password買い切り版で
- バグが発生し続けたり、
- 操作方法に不満がある
等の問題があるのに無理して1Passwordを使用し続けるというのでは本末転倒です。そのため、ストレスなく最新バージョンで1Passwordを使用したい方は、1Password買い切り版ではなく、1Password サブスクリプション版を使用するべきです 。1Password サブスクリプション版として使用できる、1Password3年版はこちらのリンク先からご覧ください。
1Passwordデータ同期の手間がかかっても構わない人
1Password 買い切り版が向いている人は、1Password のデータの同期の手間がかかっても構わない人です。
例えば、1Password買い切り版を Windows パソコンで使用している人が、1Password サブスクリプション版の iPhone とデータを同期しようとする場合は、 iCloud か Dropbox 経由でデータを同期する必要があります。具体的な方法はこちらの記事をご参照ください。
もしデータを同期せずに iPhone を持って外出した場合、出先で1Password のデータを同期していなかったことに気づき、わざわざまた自宅に帰ってデータを同期する必要があるという厄介な場面が発生するかもしれません。
このような最悪の事態を回避するためには、こまめに1Password 買い切り版のデータと、1Password サブスクリプション版のデータを同期する必要があります。 しかし1Passwordを日々の生活を便利にする為にインストールしているにも関わらず、それとは反対に、データを同期するための手間がかかってしまったら元も子もありません。だから1Password買い切り版は、手間がかかってしまうということを理解しましょう。
一方で1Password サブスクリプション版であれば、データの同期は自動的に行われます。例えば Windows パソコンと iPhone と Android 端末とMacを所有している人であったとしても、各端末のデータは自動的に同期されるので、出先でも安心して1Passwordを使用できます。また、1Passwordをインストールできる端末の上限はないので、1Passwordのデータ同期で困ることはありません。
しかし、中には1Passwordデータの同期の手間を考えても、少しでも割安に1Passwordを使用したいという人も居るでしょう。 そのような人は、1Password 買い切り版が向いています。しかし極端な話、災害が発生し家が津波によって流されてしまう場合は、1Password買い切り版のデータが消滅してしまう可能性もあります。そのため、1Passwordデータ(保管庫)のバックアップは頻繁に取る必要があります。
災害に備えて1PasswordのEmergency Kitを保管する方法については「1Passwordの「Emergency Kit」を保管し紛失・災害に備える」の記事をご覧ください。
高額な初期費用を支払える人
1Password 買い切り版に向いている人は、高額な初期費用を支払っても構わないと思える人です。
というのも1Password買い切り版の価格帯は、1Password サブスクリプション版と比較すると以下のように割高であるためです。
1Password買い切り版の価格帯
6,231円~6,709円
1Password サブスクリプション版(1Password会員)の価格
年額
3,900円
月額
450円
1Password 買い切り版は初期費用は高額であるものの、長期で使用し続けることさえできれば元を取ることが可能です。1 password 買い切り版と1 password サブスク版のコスパの比較について、詳しくは「【1Password買い切り版のコスパ】サブスク費用【一生涯でいくら?】」の記事をご覧ください。
しかし前述の通り、1 password 買い切り版には様々なデメリットがあるため、1Password 買い切り版を購入したはいいものの、1Passwordの管理に手間がかかったり、バグが発生したりするために、すぐに使わなくなってしまったから損をしてしまうことになります。だから1Password 初心者は、1Password 買い切り版ではなく、1Passwordサブスクリプション版が良いでしょう。
1Password サブスクリプション版として使用できる1Password3年版はこちらのリンク先からご覧ください。
ちなみに1Password買い切り版の価格に幅があるのは、1Password 買い切り版セールが時々行われているためです。1Password買い切り版セールが開催される理由や割引理由について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
コメント