課題解決能力を向上させる方法が知りたいですか?
課題解決のプロセスと例をもとに、どうすれば課題解決能力を高めることができるのかを説明します。
起業で成功する課題解決について知りたい、経営者やビジネスパーソンは必見です。
課題解決能力の向上
課題解決能力の向上について説明します。
課題解決能力を向上させる必要性
課題解決能力を向上させる必要性について説明します。
課題解決能力を身につけておけば、あらゆる場面で役に立ちます。
というのも課題解決能力というのはパソコンでいうCPUにあたる、重要なものだからです。
そのため、小手先だけのテクニックを多く身につけたとしても、結局のところ課題解決能力が高くなければ、それらの断片的な知識を活用することができません。
言い換えると、仕事で成果を残す人は課題解決能力が高い人であり、仕事で成果を残したければ、課題解決能力を高める必要があるということです。
課題解決能力を向上させる方法
課題解決能力を向上させる方法を説明します。
課題解決プロセス
課題解決能力を向上させるためには課題解決のプロセスを学ぶ必要があります。
課題解決のプロセスで最も重要なことは何について論ずるべきかを最初にはっきりと定義することです。
最初にこれを怠ると途中で引き返すことになるので、それまでの苦労が水の泡となってしまいます。
そのため、課題解決のためには最初が肝心であり、課題解決に取り掛かる前に課題の定義をしっかりとすることが課題解決能力の向上につながるのです。
課題解決の例
課題解決の例を紹介します。
例えば、あなたの仕事の営業の業績を上げたいと仮定します。
その場合もしかしたら売上に直結していない職場の人間関係が足を引っ張って業績を悪化させている可能性もあります。
例えば人間関係が良好でなければ業務の生産性が損なわれてしまいます。
そのため、課題解決の第1ステップは何が問題の足を引っ張っているのかを明確に定義することから始めるべきです。
これ行って売り上げを上げるために様々な努力をした後に、実は人間関係に問題があり足を引っ張っていたのだということに気づいても後の祭りです。
問題への対処が遅れることで効果が薄れ、それまでの努力が水の泡になってしまいかねません。
起業で成功する課題解決の例
あなたが成功する起業家になりたければ、「自分自身か、周りの身近な人が抱える課題解決」をテーマに起業する必要があります。
なぜなら、経営理念を熱く語る経営者の元には、資金や魅力的な人材が集まるからです。
一方で、失敗する起業家になりたければ、第三者が抱える課題解決をテーマに起業しましょう。
なぜそのように言えるのか、その理由を詳しく説明していきます。
誰の課題を解決するべきか
起業するにあたって「誰の課題を解決するか?」という点を取り違えてはいけません。
起業の科学の著者田所雅之さんは、著書の中で以下のように述べています。
”スタートアップで避けなければならないのは「第三者の課題」を解決しようとすることだ。第三者の課題とは、自分がそこまで共感や思い入れがない他人の課題のこと。強い共感を持てない課題は自分ごとにならず、痛みの検証がどうしても表面的になる。”
出典
起業の科学 P24より引用
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あなたが第三者の課題を解決しようとしても、周りからの強い共感が得られなかったり、本人も熱い情熱を傾けることができないはずです。
そのため、第三者の課題解決をテーマに起業するのでは、真の解決方法にまでたどり着くことはできないでしょう 。
例えば、第三者の課題をテーマに起業するとしたら、資金調達や仲間集めの説得をしにくくなります。
なぜなら、自分ごとではなく、他人ごとの課題に取り組むからです。
一方で、自分ごとの課題をテーマに起業するのであれば、他者への説得もしやすくなるはずです。
つまり、自分がどれだけ困っているのか、どれだけ自分が悩んできたのかを、他者に説明する際に、あなたは熱い情熱を持って語ることができるのです。
そのため、あなたが成功する起業家になりたければ、「自分自身か、周りの身近な人が抱える課題解決」をテーマに起業することで、経営がうまくいく可能性が高まります。
関連ページ
課題解決の例
課題解決の例を具体的に紹介します。
ミドリムシのユーグレナ 「貧困層を救いたい」という課題解決の例
ミドリムシのベンチャー企業、ユーグレナの「貧困層を救いたい」という課題を紹介します。
ミドリムシを活用するバイオベンチャー企業、ユーグレナの出雲充社長は、大学在学中にバングラディッシュを訪問しました。
その時に、栄養失調に苦しむ人たちと出会った体験が起業のきっかけとなりました。
貧しい人々を救うことが自分の使命だと考え、東大文学部から農学部に転部して研究を始めたのです。
もし出雲氏がバングラディッシュを訪問せずに起業していたら、きっと周りからの強い共感が得られず、本人も熱い情熱を傾けられなかったはずです。
トリプル・ダブリュー・ジャパン 「うんこを漏らした失敗経験」からくる課題解決の例
トリプル・ダブリュー・ジャパン 「うんこを漏らした失敗経験」からくる課題を紹介します。
排便排尿のタイミングを検知する装置を開発した、トリプル・ダブリュー・ジャパンの中西敦士社長も、自分の失敗経験から会社を起こして成功しました。
彼は引越しの途中で、道端でうんこを漏らしてしまいました。
その時に、「自宅を出発する前に分かっていれば、うんこを漏らすことはなかった」と感じ、その体験から排泄予測の技術を研究しはじめました。
これも自分ごとの課題をテーマに起業した成功例です。
うんこを漏らしたという自分の失敗経験を語ることで、経営理念が周りの人から見ればわかりやすく、下の話なので話題性も高まるだろうから大きなマーケティング効果もあるでしょう。
それと同時に、本人もどのような人を救いたいのかというWHOを明確にして仕事ができるので、業務に情熱を傾けることができるでしょう。
私(筆者)が考える課題解決の例
私(筆者)が考える課題解決の例を紹介します。
自営業や中小企業にこそ当てはまる、自分ごとの課題設定
起業の科学で取り上げているのは、スタートアップと呼ばれる大規模な起業を取り上げているので、自分には当てはまらないよなぁ・・・
その考えは誤りです!
一人で店を営む自営業者や、5人ぐらいの従業員規模の中小企業にも当てはまります。
例えば、あなたがラーメン屋を開業し、従業員を5人雇ったとします。
その場合、なぜラーメン屋を始めたのかを顧客や従業員に、自分ごとの課題をテーマに起業したと説明できるようにする必要があります。
なぜならば、お客や従業員に対し、「自分がラーメン店を開業するきっかけになった自分ごとの経験」を熱く語ることは、売上を伸ばすと同時に、コストを下げるという一石二鳥を可能にするからです。
さらに、具体的に説明します。
ラーメン屋に来店されるお客様に対し、何がこの店の売りなのかを、店主が自分ごとのエピソードを語ることで、顧客がまたリピートしてくれる可能性が高まります。
また、経営理念を従業員に向けて説明する時にも、自分ごとの課題をテーマに起業したエピソードは威力を発揮します。
従業員は社長の経営理念を共有することで、自分の業務によって、顧客がどのように笑顔になってくれるのかを理解することで仕事へのモチベーションが高まります。
ラーメン屋の店主が語る、自分ごとのエピソード例
「自分は貧乏な家庭に育った。しかし母が作ってくれる手作りラーメンが大好きで、いつも楽しみにしていた。その時の感動を一人でも多くの人に伝えたい」。
店主がこのエピソードを語ることで、顧客はリピートし、従業員もモチベーションをあげてくれます。
つまり、売上を伸ばすと同時に、コストが下げることができます。
まとめ
仕事で成果を残すためには課題解決能力を高める必要があります。
課題解決能力を高めるには、課題解決に取り組む前に課題解決プロセスに注意することが重要です。
課題解決の第一ステップとして、課題の定義をしっかりと行うようにしましょう。
そうすれば課題解決能力が高まります。
また起業する際の課題解決のテーマについては、他人の課題ではなく、「自分自身か、周りの身近な人が抱える課題」を解決することを目指して起業しましょう。
そうすることで、周りからの強い共感が得られ、本人も仕事に熱い情熱を傾けることができ、あなたの起業は成功する可能性は高まるでしょう。
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