クリティカル・シンキングについて知りたいですか?
クリティカル・シンキングは批判的に物事を考える問題解決の手法です。
前提条件を疑うことによって周りのライバル達が気づかない盲点に気が付く可能性が高まります。
ビジネスで他者と差をつけたい、経営者やビジネスパーソンは必見です。
クリティカル・シンキング
クリティカル・シンキングについて説明します。
クリティカル・シンキングとは
クリティカル・シンキングとは、どのようなものを指すのかを説明します。
クリティカル・シンキングとは、問題の前提条件を疑うことによって物事を多面的に捉え、問題を解決するための手法です。
クリティカルシンキングを活用することにより、周りの人たちが気がつかなかった盲点に気が付く可能性が高まります。
その結果、
- つい見落としがちなケアレスミスに気がついたり、
- ライバル達を出し抜いて大きな差をつけることができたり
することが可能になります。
クリティカルシンキングについて詳しくは、論理思考のベストセラー定番テキストである、「グロービスMBAクリティカル・シンキング」をご参照ください。
クリティカル・シンキングの活用事例
クリティカル・シンキングの活用事例を説明します。
あなたに中学2年生になる子供がいたとします。
その子供の学力が伸び悩んでおり、どうすればその子の学力を伸ばしてあげられるかについての事例をあげて説明します。
その子供が毎日学校が終わってから自宅で1日2時間勉強に費やしているにも関わらず、なかなか成績は上がりません。
その結果、予備校の担任の先生からこのままでは志望校に合格することは難しいので、もっと勉強量を増やしてくださいと指導されたとします。
その時に、予備校の担任の先生の言葉を間に受けて、もっと勉強時間を増やせば成績上がると考えるのは短絡的すぎます。
なぜなら、クリティカル・シンキングを用いることにより、代替策が思い浮かぶ可能性があるからです。
具体例を挙げて説明していきます。
クリティカル・シンキングを用いることにより、思い浮かぶ代替策
クリティカル・シンキングを用いることにより、思い浮かぶ代替策について説明します。
例えば、子供が十分な勉強時間を掛けてるのに、勉強がうまくいかないときで考えてみましょう。
もしかしたら運動量が足りていないために、勉強に集中することができないのかもしれません。あるいは勉強に使用している教材の質が低いから、勉強に支障をきたしているのかもしれません。
あるいは家庭内で口論になったり、喧嘩をしてばかりいるので、精神面で落ち着かないが故に成績にまで悪影響を及ぼしているのかもしれません。
これらの「成績がなかなか上がらない理由」が、勉強することだけに絞って考えてしまうと、見落としている解決策に気づかずに終わる可能性があります。
そこで、前提条件を疑うことで、他に何らかの原因があるのではないかと、視野を広げるきっかけを得ることができます。
これこそがクリティカル・シンキングであり、批判的な視点で物事を考えるということです。
実際のビジネスでクリティカル・シンキングを応用する事例を学びたいビジネスパーソンは、「グロービスMBAクリティカル・シンキング」がオススメです。
「ロジカル・シンキング」と「クリティカル・シンキング」の違い
ロジカル・シンキングとクリティカル・シンキングという二つの思考法があります。
ロジカルシ・ンキングというのは、「漏れなく・重複なく思考する方法」です。
ロジカル・シンキングは、優秀なビジネスパーソンにとって不可欠な思考法ですので、こちらの記事をどうぞ。
一方で、クリティカル・シンキングというのは、前提条件を疑う思考法です。
クリティカルという言葉は、「批判的な」という意味を持っています。
クリティカル・シンキングを使いこなせている人はほとんどいない
ロジカル・シンキングと比較して、クリティカル・シンキングを使いこなせている人はほとんどいません。
というのも組織で働いている人の多くは、上司の指示された通りに仕事をこなしていれば問題が生じないから、批判的視点が欠損してしまう傾向があるからです。
企業で働く人は、自分の頭で考える習慣が少ないので、言われるがままに動くことによりクリティカルシンキングを使いこなす場が不足しているとも言えます。
たしかに、いちいち前提条件を疑ってばかりいれば、上司の指示命令に従わないとみなされる可能性があるでしょう。
しかし、前提条件を常に疑うことにより自分の業務効率が上がり、ワークライフバランスを維持することができることにつながります。
前提条件を疑わずに、会社にこき使われることに慣れて感覚が麻痺してしまっているサラリーマンのことを社畜と呼びます。
社畜とは、クリティカルシンキングを全く活用せず、惰性で生きている人たちのことを指します。
もしあなたがクリティカル・シンキングを身につけ、使いこなすことができれば、脱社畜化をすることができ、ライバルたちと差をつけることができるはずです。
社畜について詳しくはこちらの記事をどうぞ。
クリティカル・シンキングを三つの言葉で言い表すと
クリティカル・シンキングを三つの言葉で言い表すと、
- 「なぜ?」
- 「だから何?」
- 「本当か?」
という三つの質問に集約されます。
この三つの質問の中で最も難易度が高く、最も効果が大きい言葉は、「本当か?」という質問です。
なぜならば、常日頃からクリティカル・シンキングを意識し習慣化していなければ、いざという時に常識に反して前提条件を疑うことはできないからです。
また、前提条件を疑うときに役立つ定量分析についてはこちらの記事をどうぞ。
「本当か?」という質問をビジネスで活かす例
クリティカル・シンキングは、ビジネスに活かす事ができます。
例えば、あなたの会社の業績が下落していたとします。
会社内部に原因があるのではなく、外部環境が原因であると部下から説明されたとします。
その時にクリティカル・シンキングを用い「本当か?」と自分に問いかけたとします。
その結果、あなたには他の選択肢が存在する可能性に気が付くことができました。
そして、あなたはセカンドオピニオンを求めて他の部下に相談したところ、新規開拓エリアを変更することでより売上UPにつながる可能性がある、という情報を得ることができました。
このケースでは、クリティカル・シンキングを用いて前提条件を疑ったからこそ、未知の情報を得ることに成功したと言えます。
他にも、何度繰り返してもうまくいかない問題に対して、前提条件を疑うことで新たな突破口が見つかることがあります。
しかし、日頃から前提条件を疑う癖をつけておかなければ、いざという時に常識に流されてしまうので、難易度が高い思考法だともいえます。
クリティカル・シンキングを学ぶためのおすすめ書籍
クリティカル・シンキングを学ぶには、グロービス経営大学院の書籍がおすすめです。
ビジネスで想定される事例が出てきます。
そのため経営者やビジネスパーソンにとっては、どのような時にクリティカルシンキングを活用するべきなのかをわかりやすくイメージすることができるはずです。
既に書籍を持っているという方であったとしても、旧版は事例が古いです。そのため、最新版である「グロービスMBAクリティカル・シンキング[改訂3版]」を購入されることをおすすめします。
まとめ
漏れなく・重複なく思考するロジカル・シンキングは、優秀なビジネスパーソンとして、出来て当たり前の思考法です。
そこで、さらに前提条件を疑うクリティカル・シンキングを身につければ、ライバルたちと差をつけることができます。
そのため、日頃から常識に反して前提条件を疑う習慣を身につけ、差別化を行いましょう。
ここまで説明した2つの思考法を使って、正しい意思決定を行うためにこちらの記事もどうぞ。
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