「投資はやめとけ」と言われる理由を知りたいですか?
「投資はやめとけ」と言われるが、実は投資の中でも「個別銘柄への株式投資はやめとけ」が正しい理由を踏まえ、投機と投資の違い、なぜ銘柄の分散をすべきか、時間の分散をする必要性をご紹介!
自分は株式市場が読めるという投資の錯覚について学びたい方は必見です!
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「投資はやめとけ」と言われる理由
「投資はやめとけ」と言われる理由について説明します。
「投資はやめとけ」とよく言われる理由は、投資で大損する人が多いからです。確かに投資は長期で見た場合、ギャンブルとは異なり、利益を上げることができる可能性が高いです。しかしながら多くの人が投資は必ず儲かるものだと勘違いしてしまって、安易に投資に手を出して失敗してしまうのです。なぜなら、投資にはお金が減ってしまうリスクが必ずあるからです。
「個別銘柄への株式投資はやめとけ」が正しい理由
「投資はやめとけ」と言われるが、実は投資の中でも「個別銘柄への株式投資はやめとけ」が正しい理由について説明します。
もし私の目の前に「SBI 証券で証券口座を開設し、個別銘柄への株式投資を始めたいのだが、どうすればいいの?」、などと相談に来る人がいる場合、株式投資はやめとけ!と止めます。なぜならそのような株式投資初心者の場合、個別銘柄への株式投資は儲からない可能性が高いからです。
銘柄の分散ができない
株式投資初心者に株式投資をやめとけという理由は、銘柄の分散をすることが難しいからです。
例えば SBI 証券で口座開設した場合、主に取引をするのは国内銘柄だけであると思います。例えば UFJ やソフトバンクなどの株式を取得し、売ったり買ったりを繰り返すのです。
1日に何度も個別株式銘柄を売ったり買ったりする人のことを、デイトレーダーとも言います。インターネット証券会社の口座開設をして、自宅でデイトレーダーになる人に限って大損する人が多いです。
しかし世界には日本企業だけではなく、外国の様々な企業の株式銘柄も存在します。例えばアメリカのアップルやAmazonになぜ投資をせず、トヨタ自動車にだけ投資をするのかと理由を聞かれた場合、株式投資初心者は答えられない人が多いことでしょう。その正しいプロの投資家がすべき答えは、「銘柄の分散ができていないとリスクが増してしまうから」というものです。銘柄分散ができていない投資はただの投機であって投資ではありません。だから、銘柄の分散ができていない投資はするべきではないのです。
投資と投機の違い
リスクの度合いとして、ギャンブル 投機 投資 預金の四つがあります。この四つの中で、パチンコやスロットをする行為はギャンブルに該当します。
他方、UFJ銀行やゆうちょ銀行などの銀行や信用金庫等にお金を預ける行為は預金に該当します。
少し分かりにくいのが投機と投資の違いです。投資というのは長期にわたって分散投資を行った場合が該当します。一方で投機というのは、多額のお金を一つの銘柄に対して一括投資することを言います。つまり、一括でお金を一点集中する投機をするのではなく、複数の銘柄に分散投資をするべきなのです。
そう言われてもいまいちピンと来ない人もいると思うので、投資を行う際に必須である、銘柄の分散について具体的に説明します。
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銘柄の分散をなぜするべきなのか
投資をする際に銘柄の分散をなぜするべきなのかについて説明します。
例えば東日本大震災で原子力発電所が津波で破壊された時、東京電力の株式だけではなく日本全体の株式の時価総額が一気に下落しました。
しかし中国やアメリカなどの世界に目を向けてみると株式市場は 影響はありませんでした。つまり日本企業にだけ投資した場合、何らかの理由で日本の株式市場が下落した場合に大きな損失を被ってしまう可能性があるのです。
一方で日本の銘柄だけではなく世界には株式は星の数ほどあります。例えばアメリカやイギリス、フランス、オーストラリア、スウェーデンなどの先進国に企業がたくさんあります。中国やベトナムやインド、ブラジルなど新興国と呼ばれる国もあります。それにも関わらずなぜ多くの人は、日本の国のたった一つの企業であるトヨタの株式だけ保有しているのでしょうか。日本の国たった一つの企業であるソニーの株式だけ保有しているのでしょうか。大手企業であり安心だから?それは大きな勘違いです。一つの国の一つの企業に投資をするということは大きなリスク以外の何者でもありません。複数の国複数の銘柄に分散投資を行うべきなのです。しかしながら株式の現物取引は最低購入金額が定められており、複数の企業の銘柄を保有するには多額のお金が必要になってしまいます。 だからこそ銘柄に分散するために個別銘柄への株式投資をするのではなく、全世界の複数の株式銘柄に分散されている投資信託を購入する必要があります。具体的には、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を購入するのが良いでしょう。
時間の分散ができない
また株式投資をやめとけという理由のもう一つの理由は、時間の分散をすることができないというものがあります。
時間の分散というのは一度のタイミングで多額の金額の投資を行うことではなく、複数のタイミングに分割してそれぞれ少額の金額の投資を行うことを指します。
一括投資と分散投資の、この二つの投資購入方法においても、累計で投資する金額は同額です。例えばあなたが120万円を保有しておりそれらを防止する方法で考えてみましょう。 A さんは2021年の1月に一括で120万を株式に投資する方法を取ります。この A さんというのは大部分の人が陥りがちな過ちを犯している事例です。
一方で B さんは2021年1月から2021年12月まで毎月10万円ずつを毎月1日に投資するという方法を取ります。この方法をすることによって時間を分散して投資を行うことができます。なぜ時間を分散する必要があるのかと言うとこのような投資市場のタイミングが良いのか悪いのかというのはこの世の誰一人として分からないからです。もし投資のタイミングが分かる人がいるとすればその人は全く仕事のせずに億万長者になっているはずです。たとえ機関投資家が AI を駆使して投資判断を行ったとしてもまたプロのトレーダーと言われる投資家がしのぎを削っても今が投資をするべきタイミングなのかどうかは絶対に分かるはずがないから投資タイミングを読むこと自体が誤りであるのです。
投資の錯覚(自分は株式市場が読める)
投資を継続していくにつれて多くの人は錯覚に陥って行きます。自分は株式市場が読めるのではないかという錯覚です。しかしそれは完全な過ちであって、自分が投資タイミング読めることができるというのは完全な勘違いです。だからこそ投資タイミングを主観を入れずに判断するために一定の期間をあけて均等に資産を投資していく方法が、最終的にはリターンを上げることにつながるのです。
機関投資家は個人投資家の錯覚に漬け込んで利益をあげています。具体的に言うとリーマンショックやコロナショックなどの株式市場全体が下落したタイミングで買い注文を入れるのです。多くの個人投資家が株式市場が下落するだろうと錯覚し主観を入れて株式を売却するタイミングを見計らって買い注文を入れるため機関投資家は大儲けするという仕組みなのです。もちろん機関投資家に限らず個人投資家もリーマンショックやコロナショックなどの株式市場は下落した瞬間を狙って買い注文を出す人も中に入るかもしれませんが心理学的にそれはなかなかできることではないということを心理学者のダニエルカーネマンが証明しました。その理論とはプロスペクト理論と言われるものです。このプロスペクト理論というものを端的に言うと、人は損失に対する痛手は利益に対する感情よりも強いから株式市場で多くの人が損を被ってしまうということを証明し、ダニエルカーネマンはノーベル賞を受賞しました。
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外国の個別銘柄の株式購入には別途手数料がかかる
さらに「個別銘柄への株式投資はやめとけ」という理由の一つが、外国企業の個別銘柄の株式に投資する場合は、別途手数料がかかってしまうからです。そのため、わざわざ高い手数料を支払ってまで外国の株式(例えば Amazon の株式)を購入したのにも関わらず、これを繰り返していくと損を被る可能性が上がります。つまり日本の株式を個別銘柄で購入する際は取引手数料かかりますが、外国株式の場合は更に別途手数料が発生してしまうのです。外国の個別銘柄の株式を高いお金を支払って購入するのはもったいないと言います。だからこそ低コストで外国の株式を購入することができる、インデックスファンドの投資信託を購入すべきなのです。具体的にはeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を購入するのが良いでしょう。
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