【木村花さん自殺】誹謗中傷と炎上商法【ネットリンチと法整備】

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【木村花さん自殺】誹謗中傷と炎上商法
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木村花さんの自殺について知りたいですか?

誹謗中傷と炎上商法の関係を踏まえ、ネットリンチと法整備について説明します。

法律面や社会全体の観点から「今回の事件は、結局は誰に責任があるの?」と疑問に感じている方は必見です!

 

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木村花さんの自殺

プロレスラーの木村花さんが2020年5月23日に他界されました。死因は、木村花さんの自宅マンションから、母親に向けて「ごめんね。産んでくれてありがとう」などと書かれた遺書が見つかったことから、自殺したとみられています。(出典

木村花さんは、テラスハウスというNetflixでの番組に出演し、その番組で非難を浴びていました。このことについて、具体的には以下のように報道されています。

フジテレビなどで放送中の人気番組「テラスハウス」に出演し、23日に急死した女子プロレスラー、木村花さん(享年22)の自宅マンションから遺書とみられるメモが見つかっていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。室内には硫化水素を発生した形跡があり、警視庁は自殺を図ったとみている。木村さんは同番組の言動をめぐってSNSで誹謗中傷を受けており、この日、事務所関係者は悪意のある投稿者に対して法的措置を検討していると明かした。(出典

自殺の理由として、インターネット上での誹謗中傷が原因とみられているとのことですが、発見された現場の状況は以下の通りです。

捜査関係者によると、室内には硫化水素を発生した形跡があった。23日未明、東京・江東区の木村さんのマンションを訪れた母親が、玄関ドアに「硫化水素発生中」と書かれた貼り紙を発見し、119番通報。木村さんはベッドの上で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。室内からは硫化水素を発生させたとみられる薬剤の容器も見つかった。(出典

では自殺の原因の一つと考えられるのが、番組の視聴者がネット上で炎上した「テラスハウス」の“コスチューム事件”であり、具体的には以下のとおりです。

 ひとつ屋根の下で過ごす異性の恋愛模様を報じるこの手の番組は、「恋愛リアリティーショー」と呼ばれるが、炎上のきっかけになったのは3月31日の配信分。「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」の第38話で、彼女は10万円もする「命より大事」なプロレス用のコスチュームを、洗濯機に入れたまま外出する。

 その後、同居するコメディアン志望の小林快氏がそれに気づかず洗濯し乾燥機にかけてしまい、コスチュームは激しく縮んでしまう。涙を浮かべる彼女を同居人は慰めるが、やがて哀しみは怒りに変わる。彼女は洗濯をした快氏に向かって、

〈あんたのせいでこうなってんの!〉

〈一緒に住むんだったら、人のこともっと考えて暮らせよ! 限界だよもう!〉

 などと怒号を浴びせて掴みかかり、修羅場となってしまったのだ。実は番組内で彼女は快氏に思いを寄せていたが、京都旅行で彼の言動に不満を募らせていた。それがこの一件で一気に爆発した格好となったという。

 男女が暮らす中ではありがちな話だが、ネット民たちはそう捉えなかった。

放映直後からSNSでは大きな反響が生まれて、

〈お前も悪いだろ〉

〈あの口の利き方はない〉

〈暴力行為とか最低〉

 といった感想がいつしか、

〈花さんのことテラスハウスファンは全員嫌い〉

〈早く消えろ〉

 などと個人攻撃の形に変わっていったのである。

出典

同番組は共同生活する男女6人の人間関係に密着するもの。3月31日配信の番組(第38回)では、大切な試合用のコスチュームを間違って洗濯し縮ませた男性出演者に木村さんが激怒。その男性がかぶっていた帽子をはね飛ばすなどした。(出典

要するに、木村花さんの大切な服を誤って洗濯されてしまい、その行為に木村花さんが激怒したことを視聴者が批判したということです。

そして、視聴者からは以下のような誹謗中傷を100件ペースで受けたと言います。

ネット上では「こんな凶暴な子イヤだ~。プロレスラーの人って実際もこうなんだ」「夢見る前に自分見直したら?」など辛らつなコメントが並んだ。コスチューム事件の当事者である男性が謝罪し退居した後も「おまえの都合で話進めてんじゃねえよ」「一生黒歴史背負って生きなきゃいけなくなりましたね」など収まらず、母・響子さんのアカウントにまで波及。木村さんによれば、誹謗中傷は1日100件ペースで最近まで続いていたという。(出典

たしかに新型コロナウイルスの影響で誰しもがある程度のストレスを感じているかもしれませんが、そのはけ口として、誹謗中傷に走ってしまっている可能性もあるかもしれません。しかし、Netflixの番組に出演し、木村花さんの知名度が上がることで、ある程度の誹謗中傷を受けることは誰しも予想できます。それを承知の上で木村花さんは番組に出演することで、受けるストレスは番組の出演料に加味されているとの考え方を抱く人もいるかも知れませんが、出演者は人間であり、何を言っても良いはずがありません。しかしながら、誹謗中傷とはどこまでが許される範囲であり、どこからが犯罪なのでしょうか?そのような定義など存在しませんが、今回の問題に関して、何が根本的な原因なのかを詳しく考えてみましょう。

 

誹謗中傷と炎上商法

誹謗中傷はどこまでの範囲が犯罪なのかというと、様々な議論を呼ぶはずですが、たしかに誹謗中傷は良いことではありません。言葉が人を殺してしまうということは事実です。しかしながら、著名人の中には、炎上商法と呼ばれるような、批判されることで得をする人も存在する業種でもあります。

視聴者側からすると、誰が炎上商法を狙っている人で、誰が批判されることを心から嫌がっている人なのかを100%見分けるすべが有りません。というのも、芸能タレントやYouTuberなどの著名人がはびこる世の中で、正しい情報というのは、番組等に出演している本人にしか分からない部分があるためです。

しかし、人を批判することで、僅かな快感を得ているとしたら、その人が行っている行為は正しいこととは言えません。もしかしたら、誹謗中傷のコメントの書き込みを見た別の人にとってみたら、「こんな考え方もあるんだな。」などと、コメントから何らかの学びを得ることもあるかもしれません。しかし、他の人にとってみたら、なんでこんなひどいことを書き込むのだろうか。などと木村花さんに同情する人もいるはずです。しかし、結局の所は、その番組の運営元のNetflix等のエンターテインメント業界が、今回の自殺の原因を作った当事者でもあり、誹謗中傷のコメントを書き込んだ人が全責任を負うというのは、いささか偏った物の考え方であるのかも知れません。

さらに突っ込んで考えてみると、そのような番組が作られて、それを視聴する日本国民全体の国民性にも何らかの原因があるとも考えられるかもしれません。

つまり、木村花さんが自殺をしてしまったということは、一見すると個人の問題のようで、実は社会全体における大きな問題であるとも言えるのです。

 

時として批判することも重要なこと

木村花さんのことを過剰に批判したことで、彼女を自殺に追い込んでしまった可能性があります。

しかし社会的な視点からみると、批判することも時として重要です。

例えばアメリカの大統領ドナルド・トランプ氏は全世界のトップです。彼がひとつの政策を行う決定をすることにより、様々な議論が巻き起こります。トランプ氏は Twitter で頻繁に情報発信を行なっています

もし誹謗中傷がいけないことであり、法律でこの世の全ての誹謗中傷を取り締まって、もし誹謗中傷を発見した場合はすべて懲役5年の重い刑罰がくだるという法律ができたとします。そして、ドナルド・トランプ氏を批判する人はこの世からいなくなったとすれば、もしかしたら世界が悪い方向に進む可能性もあります。なぜなら様々な議論や批判は、より良い意見や考えを生み出す可能性につながりうるからです。

新型コロナウイルスの拡大防止により、世界中が外出自粛を行うことで、さらにインターネットで盛んにコミュニケーションするようになりました。その結果、何らかの歪みが生まれてしまうのは多少は仕方がないことかもしれません。しかし、あくまでも、個人攻撃をすることで一種の快感を覚え、イジメをする行為は良いことであるはずが有りません。しかし、この「イジメ」の範囲を明確にすることは、社会的にも非常に難しい問題であると言えます。

 

山梨県に帰省したコロナ女性の事件との共通点

他にも例えば、山梨県に帰省し、保健所の要請を無視して、新型コロナウイルスで陽性反応が出たのに夜行バスで東京に戻ってしまった一般人女性がネットリンチにあった事件(出典)も、今回の木村花さんの件と似ています。法律では解決することができない問題が発生する時というのは、個人に問題があるだけなのではなく、社会全体にとって問題があるとも言えるのです。

木村花さんのような犠牲者を絶対に増やさないためにも、日本国民の一人ひとりが高いモラルを持った言動を心がけるべきです。そうすることで、徐々にではありますが、きっと日本全体は良い方向に進んでいくはずです。

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