Face IDを使用したときに1Passwordが、iPhoneとiPad Proのデータを、どのように保護しているのかを説明します。
iPhoneまたはiPad ProでFace IDを有効にすると、簡単に1Passwordのロックを解除できるようになります。
その結果、他の方法で1Passwordのロックを解除するよりもマスターパスワードの文字数を
- より長く、
- 複雑で
- 安全な
パスワードに設定するようになるはずです。また、1Passwordをより頻繁に、より多くの場所で使用するようになることでしょう。
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顔認識データは1Password内には保存されません
1Passwordは顔をスキャンしたり、表情を保存することはありません。なぜなら、Face IDはiOSによって提供され、顔が認識されたかどうかを1Passwordに知らせるだけだからです。
Face IDの先進のテクノロジーを学ぶ(アップルサポート)
マスターパスワードがデータを保護します
Appleは、Face IDを端末のパスコードに代わるものとして、設計しているわけではありません。それと同様に、もし1PasswordでFace IDを使用したとしても、マスターパスワードが置き換えられたり、1Passwordのセキュリティが低下するということはありません。データはマスターパスワードによって暗号化されているので、もしFace IDが有効になっていたとしても同じことなのです。
1Passwordを手動でロックして、Face IDではなくマスターパスワードの入力を求められるように変更することもできます。
1Passwordで、設定>セキュリティ>今すぐロックをタップしてください。
また、端末を再起動した後や、一定時間が経過した後に、1Passwordにマスターパスワードの入力が求められるように、以下の手順で設定を変更することもできます。
[設定]> [詳細設定]> [セキュリティ]に移動し、[マスターパスワードを要求する]で設定を変更します。
マスターパスワードは安全に保管されます
Face IDを有効にすると、1PasswordはiOSキーチェーン内に、マスターパスワードと同等の暗号化のされた機密情報を格納します。顔認識がされたときに、暗号化された機密情報は、1Passwordのロックを解除するために使用されます。
iOSキーチェーンは、iCloudキーチェーンとは異なるものであると理解することも重要です。確かに暗号化された機密情報は、たとえバックアップのためであっても、あなたのiOS端末から情報が外部に漏れることが無い方法で保存されています。1Passwordは、kSecAttrAccessibleWhenPasscodeSetThisDeviceOnly属性を使用して機密情報を格納しています。つまり、次のようになります。
- 機密情報にアクセスするためには、端末のロックを解除する必要があります。
- 端末には端末のパスコードが設定されている必要があります。端末のパスコードを無効にすると、機密情報は削除されます。
- 機密情報を別のデバイスに復元することはできません。
- 機密情報はiCloudバックアップには含まれていません。
- 1Passwordだけが機密情報にアクセスできます。
以下に挙げるような場合に、1PasswordはiOSキーチェーンから機密情報を削除します。
- 顔認証を5回続けて失敗したとき
- 設定>セキュリティ>今すぐロックをタップしたとき
- [設定]> [詳細]> [セキュリティ]で[マスターパスワードの要求]が[デバイスの再起動後]に設定されていて、デバイスの再起動後に1Passwordを開いた場合
- [設定]> [詳細設定]> [セキュリティ]> [マスターパスワードを要求]の時間が経過し、1Passwordが開いている場合
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Face IDを使用するときに身を守る
Face IDを使用する利点は、リスクをはるかに上回ります。しかし、Face IDのセキュリティを維持するために、次に挙げる項目に従ってください。
- マスターパスワードを忘れないように注意してください。
- なぜなら、Face IDを頻繁に使用する場合は、マスターパスワードを定期的に入力しないので、パスワードを忘れてしまいやすくなるからです。
- もし1Passwordのロックが解除されることを心配しているなら、1Passwordを手動でロックしてください。
- 1Passwordのロックを解除するために、iOS端末を一瞬見てもらえるように依頼される可能性もあります。このような状況が予想される場合は、1Passwordを手動でロックして、Face IDの代わりにマスターパスワードをの入力が必要になるようにしてください。1Passwordで、設定>セキュリティ>今すぐロックをタップします。
- 端末を「脱獄」させないでください。
- お使いの端末に物理的にアクセスできる人は、理論的には1PasswordがiOSのキーチェーンに保存した機密情報にアクセスできる可能性があります。ただし、それには端末のロック解除、端末の脱獄、マスターパスワードの暗号化を突破する必要があります。もし端末を脱獄させてしまった場合、攻撃に対する最強の防御の1つを、自ら放棄してしまうことになります。
もっと詳しく知る
1Passwordについてもっと詳しく知りたい方向けに、おすすめ記事を紹介します。
【1Password】シークレットキーの仕組み【セキュリティ構造】
シークレットキーとは、マスターパスワードに加え、別次元のセキュリティを追加することで、1Passwordアカウントを安全に保護するためのものです。
シークレットキーの構造上、
- キーを誰にも知られてはいけない理由
- 1Passwordアカウントを安全に保護する仕組み
などを説明します。
1Passwordの安全なセキュリティの仕組み【暗号化技術】
1Passwordが、データを暗号化することでプライバシーを保護し、個人情報を保護している方法を紹介します。
1Passwordに保管した個人情報の流出を懸念している方は必見です。
1PasswordのFace IDのセキュリティについて【iOS版】
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- より長く、
- 複雑で
- 安全な
パスワードに設定するようになるはずです。
Android版1Password指紋認証の設定【セキュリティの仕組み】
Android端末の1Passwordを使って、指紋認証でロック解除できるようにする設定方法を説明します。
また、Android版1Passwordの指紋ロック解除を使用するときに、1Passwordがデータを保護する方法を説明します。
1Passwordと7ZIPでデータのバックアップを取る戦略~ITの高セキュリティを重視する経営者におすすめ~
1Passwordと7ZIPを組み合わせてバックアップをとれば、高いセキュリティレベルを保ったまま、万が一のデータ消失に備えることができます。
セキュリティ面の高さを重視する経営者は積極的に活用しましょう。
【1Passwordデメリット比較】バックアップでセキュリティを高める方法
1Passwordにはメリットとデメリットが存在します。
良い面ばかりを見て、安易に1Passwordを使用し始めれば、大きな後悔に繋がる可能性があります。
メリットとデメリットの双方を理解した上で、1Passwordを使用すべきかを判断するようにしましょう。
1Password同期時にデータを保護する仕組み【Dropbox・iCloud】
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- 1Passwordアカウント
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- iCloud
- WLANサーバー
と同期させる際に、1Passwordデータはどう保護されるかを説明します。
1Passwordのセキュリティの仕組みを知りたい人は必見です。
1Passwordの使い方の全体像を把握するための「まとめページ」です。
1Passwordの使い方に関する記事を、
の4種類に分類して説明します。
また、それぞれ違う切り口で
- Windows
- Mac
- iOS
- Android
- Linux
- Chrome
の6種類のOS毎や1Passwordのセキュリティ戦略に絞ったジャンル毎に記事を紹介します。
1Passwordに関するすべての知識を整理したい方は必見です。
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