【ロイヤルホスト閉店】コロナ業績悪化【UberEATS送料比較】

ロイヤルホスト 社会経済戦略
ロイヤルホストの閉店 画像出典:ロイヤルホストHP
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ロイヤルホストの閉店について知りたいですか?

コロナによるロイヤルホールディングスの業績悪化を踏まえ、

  • 対照的なケンタッキーの絶好調の売上や、
  • UberEATSとの配送料の比較

等をご紹介!

ロイヤルデリのメニューとの比較でみえたブランディングの問題点を学びたい方必見!

 

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ロイヤルホストの閉店

新型コロナウイルスの影響により、ロイヤルホストの業績が悪化しています。メディアでは以下の通り、不採算店舗を2021年末までに閉店すると報じられています。

外食大手ロイヤルホールディングス(福岡市)は14日、レストラン「ロイヤルホスト」などの不採算店計約70店を2021年12月までに閉店すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食控えなどで業績が急速に悪化。20年6月中間連結決算の純損益は155億円の赤字に転落する見通し。コロナ・ショックの直撃を受け、展開する飲食店の1割を閉める創業以来最大のリストラに踏み切る。(出典

なお、ロイヤルホールディングスの採算店舗70店舗とは、

  • ロイヤルホストと
  • 天丼てんや

を合わせた上での店舗数です。(出典

ロイヤルホールディングスは3月末時点で、

  • ロイヤルホストや
  • 天丼店「てんや」

など560店を展開しています。 (出典

ロイヤルホールディングスは、政府の緊急事態宣言が出された4月以降、外食事業の多くの店で

  • 臨時休業や
  • 時短営業

を実施していました。(出典

しかしその結果として、ロイヤルホールディングス全体における、1割にのぼる店舗が閉店するということは驚きです。

これとは対照的に、売上絶好調のケンタッキーフライドチキンは、テイクアウトの戦略で2020年4月の全店売上高は前年同月比で「120.6%」を達成し、大きく売上を伸ばしています。(出典)飲食店業界では前年水準の売上をキープするだけでも至難である中にあって、ケンタッキーは「2割増」という驚異的な伸びを見せたことで、業界関係者に驚きが走っています。

一方でロイヤルホストは、2020年4月の既存店売上高は前年同月比42・1%にとどまり、機内食やホテルなど外食以外の事業も深刻な売り上げ減に苦しんでいます。(出典

ロイヤルホールディングスは、新型コロナウイルスによる緊急対策等の取組みとして、以下の取組みを持株会社主導で対応進行中と発表しています。

1.費用削減

  徹底した物件費の削減

2.設備投資は実施時期を再考

 投資計画の4割を一時的に先送り

3.賃料減額対応の継続

 グループ全体において賃料減額を賃貸主に継続依頼

4.不採算店舗の閉店

 今後も収益の見込めない70店舗程度を閉店予定

5.手元流動性の確保

 ・資金調達の前倒し実施(手元現預金の積上げ)

  -2020年3月末現預金94億円(2019年12月末比+50億円)

 ・コミットメントラインによる借入枠確保

  -借入枠総額100億円(2020年6月以降)

出典:ロイヤルホールディングス IR年度別ライブラリ:2020年(令和2年)直近の営業状況および緊急対策等の取組み

 

ロイヤルデリとUberEATSの配送料比較

しかしながらロイヤルホストも、ロイヤルデリという宅配事業を営んでいるのも事実です。

ロイヤルデリとは、 てんやではほぼやっていないのでロイヤルホスト限定で考えるべきものです。5000円以上購入すれば送料が無料になるという点がポイントではないかと思われます。

5000円以上も注文する人はファミリー世帯でない限り、なかなかいません。

ロイヤルデリの通常の配送料については以下の通りです。

配送料について

3タイプの配送料

  • 常温便
    • 全国一律 税込 605 円
  • 冷蔵便
    • 全国一律 税込 990 円
  • 冷凍便
    • 全国一律 税込 990 円

各商品毎に、記載している配送料を別途承ります。

同一商品を2個以上ご注文の場合1個分の送料でお届けします。(但し、同一場所にお届けの場合に限ります。)

一部、商品代に配送料が含まれる商品がございます。

 

配送に関するご注意

上記の配送料には消費税10%が含まれております。

ご住所によっては、お届けできない地域(離島含む)があります。

同一お届け先に異なる商品を2点以上お申込みいただいた場合、お届け日が異なる場合がございます。

出典:ロイヤルデリ

大部分の顧客にとって、もしロイヤルデリで注文するとしたら、ほとんどの料理が常温便だと思われます。しかし、常温便の送料が605円というのは、UberEATSの大体100円~400円程度の配達手数料と比較すると、やや割高にも感じられます。したがって、割高な料金を支払ってまでロイヤルデリで注文するメリットは、さほど感じられない可能性もあります。

 

ロイヤルデリのメニュー

では、具体的に売り上げが苦戦しているロイヤルホールディングスが運営する、ロイヤルデリのメニューを見てみましょう。

例えばロイヤルデリのメニューの一つ「バターチキンカレー」は税込で580円です。

出典:ロイヤルデリ

首都圏では、個人経営店として営まれているカレー屋なども、 UberEATS 等で宅配事業を行っています。それらの一般的な「カレーの味」と、ロイヤルデリの味は、何が違うのかと疑問に感じます。言い換える、ロイヤルホストというブランド名から高級感を感じるにも関わらず、宅配ではいまいち高級なイメージが出ていないのかもしれません。

つまり、ブランディングがうまくいっていないので、ロイヤルホストの業績は下落しているという可能性もあります。

また、ロイヤルデリの他のメニューの商品で気になったのが、ロイヤルデリのシーフードドリア税込650円です。

出典:ロイヤルデリ

このロイヤルデリのシーフードドリアは、290円で注文できるサイゼリヤの激安なミラノ風ドリアと何が違うのかと疑問に感じます。もしかしたらサイゼリヤの安いミラノ風ドリアと違って、ロイヤルデリのシーフードドリアは2倍以上も味が美味しいのかもしれません。

しかし、ロイヤルデリのシーフードドリアを注文したことがない人にとっては、安いドリアとどう差別化されているのか「いまいちピンとこない」と感じられる点も、ロイヤルホールディングスの売り上げが減少している原因であるかもしれません。

ブランディングについて詳しく学びたい方は、ブランド戦略で成功した丸亀製麺の記事をご参照ください。

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